おすすめしても、それをやならい、試さない人というのは意外と多い。おっさんになるまでの人生で、他の人たちと同じように多く物事を他人におすすめしてきたが、おすすめしてもそれを試さない人の割合は95%くらいだろうと感じている。一方的におすすめすした場合はこのように高確率だが、聞かれたうえでそれに応えて何かをおすすめした場合であっても試す人というのは、これに準ずるくらいかなり少ない。
・・・食べ物、本、運動、音楽、映画などなど。
試さない理由はいろいろだろうけど、おそらく、
・めんどうくさい
・試すほどの魅力を感じない
・おすすめをしてくれた人への信頼性
・時間がない
・試そうと思ったが忘れた
こんな感じだろう。信頼性はまあしかたないかもしれないが、あとはいい言い訳とは思えず、そういうことを言い訳にして物事を試さないたちというのは、今までもおおむねそういうことを繰り返してきたのだろうと思う。
私はLINEオープンチャットの管理人もしていて、そこには100人未満のメンバーがいるだけど、あるときおすすめの音楽をURLつきでおすすめとして投げかけてみた。ところがというかやはりというか、一人の反応もなくスルーとなった。これは、一人もそのURLにアクセスして音楽を聴いていないことを必ずしも意味していないが、しかし表面的には、それを試した人がいないということになる。
これは悲劇だ。おすすめした私が悲しいから悲劇ということではなく、これだけ多くの人が、せっかくのチャンスをふいにしていることがだ。趣味が合わないかもしれない。ああそういうときもあるだろう。しかし、試す前にどれだけ興味が湧かなかったり疑念を抱いたとしても、試してみないとわからないというもの事実だ。
もちろん、そこらじゅうに溢れている「無料お試し」を片っ端から試す必要はないけれど、知人からおすすめされたことについて、すぐに無料で試せるのなら、試すことそして試す姿勢を持ち続けることは人生の役に立つのだろうと思う。試したうえで合わないと感じたのなら、そこで終わればいい。
さらに理解したいのは、多くの人たちは他人からおすすめされたことをどうせ試さないのだから、おすすめしなくてよく時間の無駄だということではなく、おすすめすることは、ごく一部の試した人と自分の双方にとって、互いが特別な存在であることを認識できることになり、人間関係のブラッシュアップにもなるということだ。
試す人はごく一部の人であり、少数派いわゆるマイノリティであって比較的行動力がある人と考えることもできる。未知の物事を進取する行動力がある人は日常からして活気があり、個性が強く主体的であることが多いのではないだろうか。さらに試したことを報告して感想を伝えてくれる人は稀有な存在だ。
試すことを実行した人は、おそらくそういうベースを持つ人間であるということを知ることができるのは、おすすめした側の財産であり、結果的ではあるが自然に人を試せる試金石であると言ってもいい。こうしたことを経て、新しいよりよい人間関係をつなげていける可能性も高まるわけで、他人に物事をおすすめする行為は、自分自身にとっても有用であると言いたい。
私の経験上、試す前から何かしらの報酬を得られることがわかっていない場合、面倒くさがりさんやズボラな人、経済観念が低い人はまず試さない傾向が強いので、そうした人たちを簡易的に判別することにも役立つ。
「どうせみんな試さないし時間の無駄だから教えない」という気持ちもわかるので、いつもいつもおすすめすることもないけれど、こうした考え方もあるということを理解したうえでのおすすめ行為は、それに対してどのような反応であっても、なるほどふむふむとある意味楽しく見守ることができるようになるのでおすすめだ。
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