波切の大念仏（大王町）

波切の大念仏は　新盆の霊を
慰撫（いぶ）鎮魂供養の儀式です
今年は生憎　雨模様
通常は　漁港広場で行われるが
漁港市場で行われた

新盆の遺族は　戒名幟や
和傘の周囲に巾40Cmほどの
布を垂らし　内側に
故人の愛用品などを吊るした
傘ぶくを持って集まってくる

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波切の大念仏が始まる（大王町）

今年の新盆は８０余り
屋号・俗名・戒名に没年月日を記した
傘ぶくと　戒名の幟を持って
左回りに円形に回る

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波切の大念仏の傘ぶく（大王町）

傘ぶくの中には　故人が使われていた
日用品　愛用品をぶら下げる
故人と親しかった人々が　集まり
傘ぶく代わる代わるこれを持ち
慰霊を行う
この持ち手は暑く　遺族は
数人で　団扇で風を送る

暫くすると　戒名幟が中央に集まり
ガチャガチャとお互いに破り合いの儀式がある

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波切の大念仏の遺族席（大王町）

遺族の控席は　畳２畳ほどのスペース
傘ぶく持ってくれる人の接待席でもある
時間がたつにつれて　集まる人の数も次第に増える
新亡者ひとり一人の名が読み上げられ
太鼓と鉦が鳴らされ　全員の名が言われるまで
回り続ける

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波切の大念仏で・精霊流しの唄を思い出す（大王町）

あなたのために　お友人知人が
集まってくれました

２人で作ったおそろいの浴衣は　
今夜は１人で着ています
あなたの愛用品も持ってきました

何も知らない小さな子は　
はしゃぎまわっています

大念仏の人ごみの中を
２人だけの時間が通り過ぎる

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