注連飾り
伊勢地右方では 注連飾りは 1年中掛ける
木札は 庶民将来子孫の門であったが
笑いが絶えないようにと笑門 商売繁盛を願う
千客万来を付けるようになった
庶民将来子孫の門が 二見の松下伝わる民話で
スサノオノミコトが旅に出 日が暮れ 一夜の宿を求め
この辺りで1地のお金持ちの巨旦(ごたん)の家を尋ねたが
うちは貧しいから泊められないと 断られた
困り果てて しばらく辺りを歩き回り 蘇民将来の家が眼に入り
一夜を泊まらせてほしいと依頼 貧しいながらも
心優しい蘇民は「どうぞ、汚れていますが」と言って家の中に招いた
お礼にと 庶民将来と記した木片がわたされお守りとなって
お金持ちとなり 幸せに暮らしたとの民話です
この木のお守りが 注連縄にとりつけられ家の玄関口で悪いことを追い払ってくれているのです