Potter's Diary

私の生活諸々と陶芸作品の紹介(ヒューストンより)

To Berlin 2. ベルリンフィル・マーラーの交響曲第4番

2023-12-18 | 音楽

久しぶりにベルリンに行きました。あのコロナのパンデミックが始まる直前の2020年の3月にマーラーの3番を聴きに行って以来です。あの後、1、2ヶ月後にベルリンフィルもコンサートを取りやめたと聞いています。ベルリンはブランデンブルグ国際空港が開業しており、今回初めて新空港に降りました。以前のティーゲル空港に比べるとベルリン市内までかなり遠くなってしまい、あの小さな空港がちょっと懐かしかったです。

今回は娘たちや孫たちと一緒にベルリンフィルのクリスマス・ファミリーコンサートを見るのが目的でしたが、ちょうど同じ時期にマーラーの4番をやるというので、クリスマスコンサートとは別にチケットを取りました。もちろん私と夫だけですが_。


パンデミックが一応終息した形になり、コンサートホールは超満員。ほとんど誰もマスクはしていません。

今回の席はほぼ真ん中のRow3なのですが、これが中央あたりの席はRow1が無いため、前から2番目の席になります。

コンサートマスターやヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのファーストの人がもう目の前で音もめちゃくちゃよく響いてきますが、私の背丈では後ろの方のフルートなどの木管楽器の人たちはほとんど見えません。6フィート以上ある夫だけが「うん、この席はいい」と満足していましたが_。

久しぶりのベルリンフィルの音は、「あ〜、これだ、この音だった!!」と心と体を揺さぶられるような響きを感じて、やっぱりここまで来て聴く価値はあるなぁ、と改めて思いました。そしてやっぱりマーラーはイイ!

話は飛びますが、2025年5月にオランダのアムステルダムでマーラーフェスティバルが開催されます。10日間でマーラーの交響曲全曲を世界中の有名オーケストラがそれぞれの曲を担当して演奏するというもので、NHK交響楽団も参加するそう。ベルリンフィルは9番を演奏。かなり先の話ですが、チケットの販売はつい先日でした。夫と私はかなり迷った末、全チケットを購入しました。驚いたことにチケットはもうすでにかなり売れていて、今やもう完売状態。マーラーの人気に今更ながら感心。

これから何が起きるかわからない世の中。そして私たちもいつまで健康で旅行を続けられるかわかりません。でも2025年に向けて夢を持っているのも素敵なことではないかと思い、自分を励ましていけそうです。

 


To Vienna & Berlin 1 (Berlin Philharmonie)

2020-03-16 | 音楽

先日ベルリンフィルのマーラーの交響曲3番を聴きに行ってきました。この曲はマーラーの曲の中でも私の一番好きな曲です。特に6楽章が好きです。ずいぶん以前のことですが、ワシントンDCのNathional Mallを散歩していた時に、陸軍か海軍かのバンドがこの部分だけを公園の中で演奏していました。それが本当に染みるように心の中に入ってきたのを今でも鮮明に覚えています。「死ぬ前にはこの曲を聴きながら死にたいものだ…」と思ったものでした。最近、夫も死ぬ前にはこの6楽章を聴きたいと思っていることがわかり、同じような事を考えてるんだなぁ、と感心。この交響曲は合唱が入って、6楽章まであるとても長い曲なので、なかなか全曲を通して聴くことはなかったのですが、今回もいつものように3日間の演奏を全て聴きましたが、6楽章まで、一気に流れるような演奏は、毎回心が震える時間でした。特に最後の6楽章が静かにはじまる時、涙がこぼれ落ちそうでした。

樫本大進さんのソロの部分はそれはそれは美しく、(いやぁ〜、どの楽器も美しかったのだけれど…)でもこの曲があんなに複雑な演奏形態で演奏されてるなんて、見るまで知りませんでした。マーラーってやはり天才なのね。頭の中でどういう風にしたらあぁいう曲想を楽譜にできるんだろう…。あぁ、それにしてもあれだけの曲をあんな風に美しく演奏するベルリンフィルはやはり凄い!いつも思うんだけど、ベルリンフィルのダブルベースの音、いつもお腹の中にまで響いてきます。彼らの演奏の仕方が他のオケと違う。なんていうのか、全力で演奏している。一人一人が全力で音を出して、それがビシッと揃っているからスゴイ。

指揮者はとても若いベルリンフィルに初めて登場したLorenzo Viotti(予定の指揮者が病気で急遽彼に替わったとのこと)という方。素晴らしかったです。演奏後、演奏者たちが引き上げた後、アンコールで再度呼び戻された指揮者。

あぁ、こんな演奏を生で聴くことができた私は本当にラッキーだと思います。夜中に夫と二人でそれぞれコンピュータの前に座って発売と同時にチケットを取った甲斐があったというものです。今時は時間さえ気にしなければ、インターネットで、世界中どこにいてもチケットが手に入ります。ホントに便利な世の中になったものです。ほんの数年前はベルリンフィルのウェイブサイトはドイツ語だけで、おまけに電話予約だったので大変でした。今はディジタル・コンサートホールというのもあって、会員になれば、いつでも今までの演奏が見られます。

そうそう、この演奏会の10日後、コロナバイラスの影響で、ベルリンフィルの演奏会も中止になっているようです。危なかったなぁ。で、今、ディジタル・コンサートホールが無料で見られるようになっているようです。お時間があったらぜひマーラーの3番、見てください。あんな演奏は滅多に見られるものではありません。

 


アルプス交響曲ーベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

2018-04-23 | 音楽

2018年になって、今年最初の話題が3月っていうのは怠慢のいたりですが、今年も頑張りたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
と言うことで、今年最初の話題は陶芸ではなく、音楽、しかもオーケストラ、ベルリンフィルハーモニー。以前にもベルリンフィルをとりあげたことがありましたが、実は我が家、というか私たち夫婦は、相当熱狂的なファンで、オーケストラと言えば、ベルリンフィル。結婚したばかりの頃、ベルリンフィルが来日する時は必ず夫が一番良い席を取るために並び、アルバイトで稼いだお金を全てつぎ込んで、いくつかのコンサートチケットを買って来たものでした。そしていつかベルリンフィルの音を、ベルリンのカラヤンが創ったコンサートホールで聴く、というのが夢でした。今、アメリカに住み、ヨーロッパに行く機会も増え、ベルリンフィルのチケットが日本で買う値段よりもはるかに安いことを知り、ヨーロッパに出かけたついでに何度かベルリンに行き、ベルリンフィルのコンサートホールで聴くことができました。そうなると欲が出てくるもので、数年前、ついにシーズンチケットを買いました。これは確か6回のコンサートで毎月ありました。結局色々あって、3回した行くことができませんでしたが、いつも同じ席で、しかも結構良い席だったので、かなり楽しみました。継続してシーズンチケットを買うと、同じ席を維持できるので、継続も考えましたが、流石に毎月ベルリンに行くというのは大変なので、翌年は、1週間でベートーヴェンの交響曲を全曲演奏する「ベートーヴェン・チクルス」、という企画があったので、そちらに行きました。交響曲1番から9番までを毎晩聴くという贅沢。夢のような1週間でした。
去年の12月にはマーラーの交響曲9番を聴きに行きました。以前ボストンにいた時にベルリンフィルがアバドと来てマーラーの9番をやったのですが、それはもう圧倒するような素晴らしさで、しばらく音が耳から離れませんでした。それをもう一度どうしても聴いて見たかったのです。

そして、今回聴いたのはシュトラウスのアルプス交響曲。シュトラウスの曲の中でも私が大好きな曲の一つです。最近はせっかくベルリンまで行くのだから、同じ演奏を2晩続けて、違う席で味わう事にしていたのですが、今回は3回ある演奏を全て聴こうと言う事で、初日は前から二番目の真ん中よりちょっと左、二日目は前から三番目のほぼ中央、三日目はちょっと後ろの左側をとりました。

ベルリンはこれで何度目になるのだろう。暗さと明るさの両面を持っている街。


到着した日はブランデンブルグ門が見えるレストラン「Quarre』で夕食。Hotel Kempinskiの中にあるレストランで、静かで落ち着いた雰囲気でなかなか美味しかったです。本当は「Facil」と言うレストランに行きたかったのだけれど、この日は貸切とかで、予約ができませんでした。で、翌日のランチに行きました。何しろすごい人気のレストランなのです。


「Facil」
このレストランもホテルの中、屋上にあります。でもビルの屋上とは思えないような緑に囲まれた森の中のレストランのよう…

  

 
食事も器も斬新で昼からゴージャスな食事をいただきました。美味しかったです。次回はぜひディナーに行きたいものです。こうしたコンサート中心の旅行の場合、コンサート当日の夕食はコンサート終了後になる(コンサート前に食べると眠くなる)ので10時過ぎになり、ほとんどのレストランには入れないのです。なので、まともなディナーは到着した夜くらいになってしまいます。


早めにホールに入ると、いつもダブルベース奏者たちだけが先にきて音合わせをしています。ベルリンフィルのダブルベースの音は特別です。彼らの音はお腹にズズズンと響いて心地よく耳に抜けて行きます。存在感のある音です。こんなにダブルベースの音がよく聞こえるオーケストラもそうないのではないでしょうか。

今回は誰がコンサートマスターか、それぞれの楽器のトップは誰か… など初日はそれを見るのもワクワクです。あ、知らない顔のヒトがいる…、新人かな、それとも臨時のヒトかなぁ、ナドナド話題もつきません。演奏は_、もちろん期待通りの、いえそれ以上の圧倒されるような一音も聴き逃したくないアルプス交響曲でした。

日中、今まで行ったことがなかったポツダム広場にあるスパイ博物館に行きました。ちょうど飛行機の中で「The Bridge of Spies」を見て来たところだったので、かなりリアルに怖さを感じながら見て来ました。いやいや未だにいろいろなスパイ関係の事件は起きているのですねぇ。つい最近もイギリスで毒殺未遂事件があったばかりだし_。


映画「The Bridge of Spies」の橋の様子が模型になっていました。

 その後、わずかに残っているベルリンの壁をたどりながら、歩いてCheckpoin Charlieへ向かいました。途中記念館にも寄って見ました。今更ですが、あのホロコーストのおそろしさ、集団心理の怖さを思い、身慄いしました。どんな時も冷静で自分の価値観を失わずにいたいものです。平和な時には簡単に言えるこの言葉、戦争の異常な環境の中では、自分を自分らしく維持して行くのって、難しい事なんだろうなぁ。

 
この壁の前でどれだけの人が命を落としたのだろう。第二次世界大戦が終わった後だというのに_。壁の崩壊は1989年です。

 

私たちの泊まったホテルに若い日本人の団体がいるのに気が付きました。一緒になったエレベーターの中で聞いてみると、早稲田大学のオーケストラの方達で、2日後にベルリンフィルのコンサートホールで演奏するとのこと。そうそう、昔、カラヤンがベルリンフィルと共に来日した時に、早稲田大学のオーケストラの女性団員がカラヤンに会いに行き、自分たちのオーケストラを指揮して欲しいと頼み、実現したという、まるで「オーケストラの少女」のような話を聞いたことがありました。それ以来、早稲田大学交響楽団はベルリンフィルと交流があり、3年に一度はヨーロッパ公演にきて、ベルリンフィルのコンサートホールでも演奏するようになったようです。今回の演奏は、これまたシュトラウスの「家庭交響曲」すごい!ぜひ聴いてみたかったけれど、コンサートの日がちょうど私たちの帰る日でした。帰ってから、ディジタルコンサートホールで見る事にしましょう。


演奏終了後、団員たちは、必ず隣同士、握手を交わしてから舞台を去ります。紳士的で和やか…


コンサート最終日は観客もいつまでも粘って拍手をし続けます。ネクタイを外し、くつろいでいたところを拍手で呼び戻された指揮者のD.Harding。

3日間の連続コンサートは大満足。でも何度聴いても飽きないなぁ。ほんっとに素晴らしい演奏です。あれだけの天才の集団って、なかなかないのではないでしょうか… その余韻を引きずりながら素敵なディナーを食べたいと、行ってみたのが「Facil」と同じホテルの中にあるレストランバー「QIU」。バーなので、夜遅くまでやってました。

  
寒かったので、かぼちゃのスープがとても美味しかったです。

あのアルプス交響曲の音は未だに耳に残っています。次は何の曲を聴きに行こうか…

 

 


辻井伸行さんのコンサート

2009-09-27 | 音楽

Van Cliburn International Piano Competitionでゴールドメダルを獲得した、辻井伸行さんのコンサートに行ってきました。正直なところ、最初は「盲目のピアニスト」ということが妙にひっかかって、そういう興味本位で行くわけではないけれど、なんだかそんなふうにも見えそうな自分がいやで、チケットを買うのをちょっと躊躇しました。とはいえ、ラッキーなことにちょうど仕事が休みになった娘も参加して、夫と三人で聴きにいきました。最初はベートーベンのソナタ「月光」そして「熱情」。演奏が進むにつれて、音がどんどん澄んでいきました。そして休憩後はショパン。最初のバラードの一番と、最後のポロネーズは私のとても好きな曲なのですが、それを彼はほんとうにとても美しく演奏してくれて、涙が出そうなほどでした。昔、ショパンコンクールで優勝したブーニンのコンサートを、最前列で聞いたときの音を思い出しました。あの時のブーニンの音も美しかった... でも彼は目が見えていたにもかかわらず、よく音をはずす人でした。でも辻井さんはほとんど、いえ全く音をはずしません。いったいどんな練習をつんできたのだろう。才能はもちろんのことだけれど、それだけではあれほどのピアニストにはなれない。楽譜を全部耳で覚えるって、並大抵なことではないし。Cliburnのコンクールではコンチェルトを演奏したそうだけれど、いったい指揮者とオーケストラとどうやって合わせるのだろう。フツーの人間の私にはとても想像がつかない天才なのね、彼は。われるような拍手と、スタンディング・オベーションがそれを証明していました。
コンサートは午後2時からだったので、ちょっと早かったけれど帰りにレストラン・ヒューストン(ボストンにもあるけれど、ホントはやっぱりここが本店なのかしらねぇ)で夕食をして、三人でコンサートの余韻を楽しんで帰って来ました。辻井さんのコンサートは、いつもの日曜日の午後をとてもすてきなものにしてくれました。
機会があったら、是非みなさんにも彼のコンサートを聴きに行っていていただきたいです。
(Houston)


我が家のコンサート、その後

2008-04-02 | 音楽

先日我が家のコンサートですばらしい演奏を披露してくれたジャスパー・ストリングカルテット。あの後、彼らはミズーリ州で開かれたプロウマン・プライズという室内楽のコンクールに出かけたのですが、そこで見事に総合優勝とオーディエンスプライズを両方勝ち取りました。審査員だけでなく、そこにいた聴衆からも彼らが一番よかったと評価されたということで、これってすごいことだと思います。でも確かに彼らはすごい。だから当然といえば当然の結果のような気もしますが、心からお祝いを言いたいな、と思ってここにみなさんにお知らせします。残念なことにまだCDを出していない彼らなのですが、我が夫は先日の我が家での演奏をビデオで取ったものを、繰り返し繰り返し聴いています。何度聴いても飽きない演奏です。彼らがCDを出したら是非お知らせしますね。
それからもうひとつうれしいお知らせ。ピアニストの可奈さんも東京の芸術センターで開かれたコンクールで特別賞を勝ち取り、今年か来年には日本でリサイタルをするそうです。彼女はこれまでに海外でも数々の賞を獲得しているので、これもまた当然の結果のような気がしますが、リサイタル、決まりましたらまたここでお知らせします。
あぁ、それにしてもまぁなんてすばらしい人たちが我が家に来てくれているんだろう... 
(Houston)


我が家のコンサート 2

2008-03-23 | 音楽


この週末、我が家でまたステキなコンサートを開くことができました。我が家のコンサートにいつも参加してくれるクラリネット奏者の麻衣子さん(www.oscinetrio.com)と、今回初めて来てくれたジャスパー・ストリングカルテット(http://www.jasperquartet.com/)の皆さん。何度か我が家に来てくれている、ヴァイオリニストの紗絵さんがメンバーの一人であるジャスパー・ストリングカルテットは、麻衣子さんと同じく現在ヒューストンのライス大学シェファード音楽院で学びながらコンサート活動を続けています。この夏からはイェール大学に移り、室内楽の大御所、東京カルテットのもとでさらに音楽に磨きをかけるそう... そんな彼らが気軽に我が家に来てくれて、演奏してくれるというのです。ピアノの部屋では狭いので、前日、家具を壁側に移動させて、我が家のファミリールームを即席コンサート会場に。これぞ室内楽、という感じで我々のすぐ目の前で演奏していただきました。最初は私がリクエストしたシューベルトの「死と乙女」の1,2楽章。すごい迫力。すばらしい音色。以下のウェブサイトで彼らの演奏を聴くことができるので是非お試しください。ほんとうに素晴らしいですから。http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendID=232317300

その他にも我が家の思い出の曲の一つであるS.バーバーの曲も演奏していただきました。ちょうどイースターの週末で家に帰ってきていた娘たちもこれには感激。一曲、一曲に我々素人にわかりやすい、ていねいな解説をつけながら演奏してくれました。その上最後には突然のお願いにもかかわらず、モーツァルトの「クラリネット五重奏曲」を麻衣子さんと共演し、これまたすばらしい演奏。しかもこれは今まで演奏したことがなかった曲だとか...初見で、初めてあわせた演奏だなんて思えないほど、彼らの演奏はぴったりと合っていてみごとでした。麻衣子さんのクラリネットもとても気持ちよさそうにのびやかな美しい音をだしていました。はぁ~、いやぁ、うっとりでした。幸せでした。言葉もありません。プロというか、才能のある人たちって、ホントに凄いワァ。おまけに人柄もいいのよねぇ。彼らはきっとこれからどんどん活躍して、世界を飛び回るようになるんだろうなぁ。ほんとうにステキな一夜をありがとうございました。そして、うれしい事にヒューストンを去る前にもう一度我が家に来て演奏してくれることを約束してくれました。たのしみだワ~。
(Houston)よいお天気


我が家のコンサート

2007-10-15 | 音楽

先日と言っても、半月以上前のことですが、久しぶりに我が家に遊びに来てくれたピアニストの可奈さんとクラリネット奏者の麻衣子さん。そしてボストンから引越してきたばかりで、はじめて我が家に来てくれたヴァイオリニストの紗絵さん。彼らのような人たちが来てくれると、我が家のピアノは急に輝きを増して、ピアノを置いてある部屋もおしゃれな音楽サロンに変身してくれます。真っ先に可奈さんがリストのカンパネラを聴かせてくれました。可奈さんのリストは何度聴いてもスゴイ。始めて来てくれた紗絵さんは、25歳という若さで、とってもパワフルで美しい音色を聴かせてくれました。わが夫の我侭につきあって、初見でバッハの「フルートとバイオリンとピアノのためのソナタ」なんかをさっと演奏し、それがまたすばらしい演奏で、可奈さんのピアノはもちろん言うまでもなく、一緒にフルートを演奏させていただいた夫はさぞ満足だったことでしょう。麻衣子さんは最近勉強が忙しくてなかなか練習できないと言いながらも、すばらしいモーツァルトのコンチェルトを聴かせてくれました。彼ら3人の演奏はほんとうにすばらしくて、こんな演奏をお茶を飲みながら目の前で聴かせていただけちゃうことの贅沢さに我ながらうっとり。彼らのような才能のある人たちって、演奏ばかりじゃなく、話をしてもまた面白いのです。目がキラキラと輝いています。自分の才能を信じ、世界を目指して挑戦していく姿は頼もしい。いやぁ、これからもますますがんばって活躍してほしいものです。
(Houston)