Potter's Diary

私の生活諸々と陶芸作品の紹介(ヒューストンより)

2024 春の新作 1

2024-02-18 | 陶芸


もうすぐお雛様。ずいぶん昔に作ったお雛様ですが、たまには登場させてあげないと_。


今年に入って、しばらく作っていなかった小物の器を作ろうと、手捻り、ロクロ両方で制作してみました。素焼き前の状態。


素焼き後。土によって出来上がりの色がかなり違います。


2週間前に釉薬をかけて焼成の棚に置いてきたら、今日焼き上がってきてました。ちょっとがっかり。4枚のボウルは焼き色が変だし、釉薬も思った色に出ていない。窯の中での場所が悪かったのか…。でも全体的に温度低めだったんじゃないかなぁ、って言う感じの色合い…


ボウル4個は再焼成に回すことにして一応これだけお持ち帰り。う〜ん、でも何だかイマイチ気に入らない…


6個のマグカップの注文を受けて_。素焼き前です。

 


December 2020 クリスマスの準備完了!

2020-12-04 | 陶芸
 
 
 
昨日、こんな素敵なモノがポストに入っていました。先月から始まった、Clay Houstonのメンバー・エギジビション。今年はコロナ禍で、ウェブサイトのみのヴァーチャル・エギジビション になってしまいましたが、初めて参加してみました。で、こんなBest Functional Awardをいただいてしまいました。
嬉しい!!素敵なクリスマス・プレゼントです。
この作品は高温還元焼成で焼いたもので、大きさは35x30x12 cmです。去年制作したものです。こんな励ましがあると、このところ鬱々としてなかなか進まない制作活動も、また頑張るゾ!という気持ちになるモノです。
 
 
そして、そう、もうすぐクリスマス。今年はだ〜れも来ないし、ツリーなど、飾りを出すのをやめようかとも思ったのだけれど、やっぱりなんだかなぁ〜、家の中が寂しい…。そうじゃなくても今年は寂しいホリデーシーズンなのに、せめてね、という事で、一人でがんばりました。
 
 
 

例年通り、外もライティングしてもらい、クリスマスの準備完了!あ〜でも今年は何して過ごそうかなぁ。
 

金継ぎ・ <Kintsugi>

2020-10-05 | 陶芸

金継ぎという日本古来からの「壊れたモノにさらに美しさを加えて修復し、蘇えらせる技法」に以前から興味がありました。ある時、素人でもできる「金継ぎキット」が日本にあることを知り、日本から取り寄せて見ました。うまい具合に壊れたちょうど良いモノがなかったので、しばらくそのままになっていたのですが、先日友人の一人から、金継ぎをやってくれる人を探している人がいるという話を聞いて、どんな物をなおしたいのか、詳しく聞いて見ました。高級なアンティックのような物ではとてもお引き受けできないと思ったのですが、彼女の話では、ご主人の知り合いが作ったボウルで、思い出の品物だったようで、壊れて捨てるのも残念なので、もし修復できればご主人が喜ぶに違いない、ということで、試しにやって見て欲しいということだったので、お引き受けしました。


これが最初に彼女から送られてきた写真。大きく3つに割れていたので、これなら何とかなるかも、と思いました。

まずは漆を使って接着して元の形に_。


とてもきれいに割れていたおかげで、かけらも最小限で、結構きれいに着きました。これが3つにわかれていたボウルがはじめて一つになったところです。でもこの金継ぎ技法は流石に日本の技法で、とにかく割れたところが美しく修正されるように何度かの段階を得てその度に完全に乾燥させながら、時間をかけてなおして行きます。


何度か割れ目の間の穴や凹みに漆と砥粉を混ぜたものを入れてできるだけ平にし、その度に一週間以上かけて完全に乾燥させます。そして最後に割れ目の跡に漆をのせ、その上に金粉をふってまた乾燥させ、さらにその上にまた漆をかけて乾燥させてから、最後に金粉を磨きます。このキットに付いてきた金粉はどうやら艶消しのモノだったようで、磨いてもあまりピカッとは光りませんでしたが、それでも一応金継ぎ完成!

 


ホームページにお店を開店します!

2020-09-12 | 陶芸

これ、私のホームページ(www.naokospottery.com)です。なかなか更新できなくて、更新の仕方さえ忘れちゃうほどご無沙汰していたホームページですが、最近ずいぶん便利になってきたようです。今回久しぶりに更新してみると、なんとお店を加えるコーナーもあって、思ったよりも簡単に出せるよう…。今年はコロナのせいで年末のClay Houstonのセールも、Glassell SchoolのStudent Saleにも参加できそうにないので、そろそろウェブサイトにお店を出してみようかなぁ、思っていたところでした。以前から考えてはいたことなのですが、いろいろ考えると、なかなか行動に移せなくて_。でも今回は時間もたっぷりあることだし、思い切って出店してみることにしました。まだまだ面倒な事は残っているし、小規模なお店だけれど、まずは行動!あとはやってから考えよう。

あと数日で完成します!!

 


新作(仕事してます)

2020-08-27 | 陶芸

このコロナ禍の中、ありあまる時間をボーッとしていても仕方ないので、今更っていう気もしますが、制作活動に精を出すことにしました。いまだに電気窯に慣れず、思った色がなかなか出ていないのが現状なので、それをなんとか克服して、満足のいく色を出したいという目標を持って_。


一輪挿し、いろいろ。


ティーポットは制作がとにかく楽しい。蓋や、注ぎ口、ハンドル一つでスタイルがガラリと変わるから作りながらドキドキしちゃう。実はこれ、全部同じ釉薬を使っています。土や釉薬の掛け方でこんなに結果が違うって面白い…。


ちょっと面白い景色が出たボウル。こういうのをもっともっと出して行きたいなぁ。


銘々皿と穴あき皿。

じっくりと釉薬と対話しながらやるのも良いのかも_。


久々の我が家での焼成

2020-07-01 | 陶芸

ようやく我が家の窯が復活。これは中温(コーン5)の酸化焼成です。このところ、Covid-19のせいでGlassell Schoolのスタジオも使えなくて、かなりやる気を喪失していた私ですが、少しずつ制作を再開させて、溜めてあったビスクを久々に焼きました。今回はまぁまぁかな。ちょっと色が出なくてもう一度焼き直し、っていうのもあるけれど、大体良い色が出ました。せっかくあるこのお篭り時間、もう少し、無駄にしないように過ごさないとね。

こうしてボーッと、ただただ時間の過ぎるのを待つような生活をしている間に4月、5月、そして6月があっという間に過ぎて行き_。この週末、ワン達との散歩で家のまわりを見てみると、誰が置いたのか国旗がそれぞれの家の前にずら〜り。小さな旗だけど、それなりに総監。そうだった、もうすぐForth of July、独立記念日なのね。今年は花火なんてやるのかなぁ。まぁここはヒューストン、Covid-19なんて全然気にしない、っていうヒトがどういうわけかわんさかいる。だから感染者がこのカウンティーだけなのに毎日1500人くらい続出。病院はもうパンク状態だっていうのに、それでもみんな呑気に外食して、マスクも持ってない人がいる。日本では、ヒューストンの何倍もの人口の大東京で50人を超えたって騒いでるっていうのにねぇ。こんな生活いつまで続くやら…もうやだ…。

花も買いに行けないから、せめて我が家の庭の花を飾って心を慰めてます。何故か今年の我が家の庭は花盛り。こんな時は特にありがたい。


ハンドバックシリーズ完成と新作

2020-04-13 | 陶芸


ハンドバックシリーズが増えました。


これが新しく焼き上がったバックたち。写真のせいで、まだかなりシロシロしてますが、アンダーグレーズを濃いめに入れたので、アンティックっぽい色合いになってます。


このティーポット、去年メルボルンの美術館で見たガラスのティーポットが忘れられなくて、それをイメージして作ってみました。やっぱりガラスのあの繊細さと流れるような勢いは表現できません。いやいや、やっぱり腕のせいか…。


ポーセリンで作ったマグ


そしてこれは2段のお重。久しぶりにくり抜き技法で作りました。これはまだ素焼き前のものです。

今、世の中はCOVID-19でひっくり返っています。2ヶ月前にはこんな事になるとは考えてもいなかった事です。先月、ベルリンからの帰りの飛行機、フランクフルト経由だったのですが、到着寸前に空港の上空に誰かがドローンを飛ばしたとかで、空港が全面閉鎖。私たちの飛行機は給油のためにシュツットガルト空港に行って、給油をして戻ってくるハメになりました。おかげで私たちの乗るはずの便(せっかくアップグレードされてたのに!)に乗り遅れてしまいました。翌日の同じ便が空いている(アップグレードも可)と言われたのですが、預けていたワン達が心配で、その日の夕方に出るワシントン経由の便で帰ってきました。家に着いたのは、夜中の2時でした。それから二週間ほどしてから知った事なのですが、翌日の便のビジネスクラスにはCOVID-19の患者が乗っていたのだとか… あの密閉した狭い空間に8時間以上一緒にいたとしたら_。帰国してからは、ニュースはほとんどこのCOVID-19のことばかり。私たちがヨーロッパにいる時は、まだマスクをしている人も殆ど見なかったけれど、あれからの感染の速さは普通ではありません。心底恐怖です。で、今は極力家から出ないようにしています。食料もほとんどオンラインでオーダー。ワン達の散歩にも行っていません。今、ヒューストンのレストランは全店閉店しているか、Take outだけ受け付けているかです。獣医さんもカーブサイド診療。先週、我が家のワンの1匹がアレルギーが酷くて、連れて行ったのですが、行って駐車場から電話をすると、お迎えが来て、ワンだけを連れて行ってくれます。車で待っていると、獣医さんから電話があって診断を聞いて、話がすむと薬とワンが戻ってきました。"Keep your DISTANCE!" ですね。 そして今、いろいろな意味でありがたいのがインターネット。このおかげでかなり生活が潤います。便利なだけに使い方によっては大惨事も招きますが、とにかく今はホントにありがたい。これがあるおかげで直接話さなくても友人たちの様子もわかるし、娘達と連絡を取りあって、FaceTi meで顔を見ながら話もできます。これからどのくらいこの状態が続くのか、予想もつきませんが、とにかく最善を尽くして乗り切らなくてはいけません。
皆様、どうぞ十分に気を付けてご無事でお過ごしください。


ハンドバッグシリーズ

2020-02-17 | 陶芸

久しぶりにまたポーセリンでハンドバッグを作りました。これは作り始めると、面白くて次々に作りたくなってしまう中毒的な要素のある作品なのです。でも時間はかかります。焦ると絶対に良い結果は出ません。

上の作品は素焼き前のもの。上の写真にある通り、本当はもう一個、小さいバックも作りましたが、ここには写っていません。そして素焼きで一番右の半円のバックがパキッと半分に割れてしまいました。 多分、接着が不十分だったのかもしれません。この粘土はこういうことがよくあるのです。そして、酸化鉄をかけた割には、みんなやけにシロシロ、色が出ていない。もう一度色を濃いめにつけて焼き直し。再び窯の中に戻りました。完成したらまたアップします。

ところで、去年の暮れに初めて友人達と我が家でオープンスタジオ&セールをやったのですが、その時に私の作品を何点か買ってくれた友人が、写真を送ってくれました。こんなふうに自分の作品が何処かで大切に飾られていると思うととても嬉しいものです。ありがとうございます。

 

 


First Open Studio! "Bayou City Clay Crawl"

2019-12-10 | 陶芸

今年から ClayHoustonというヒューストンの陶芸家の団体のメンバーになりました。メンバーになるといろいろなイベントに参加させてもらえます。

4月には、ヒューストンのハイツにある教会で ClayHouston PopUpというセールがあり、それに初めて参加してみました。久しぶりにお客さまに接しながら自分の作品を売りました。お客さまの、自分の作品に対する反応がとても興味深くて、刺激になります。やはりこういうのは作り手としては必要なことです。

そして今回、 ClayHoustonの大きなイベント”Bayou City Clay Crawl"にも友人と一緒に参加してみました。自分のスタジオをオープンして、見学してもらいながら作品を売るというイベントです。全部で12スタジオ(アーティスト約50人)が参加し、来ていただいたお客さまに地図を配ってこれらのスタジオのツアーをしてもらおうというものです。私はその中の12番目のスタジオで、しかも他のスタジオ群から車で20分ほど離れたところの住宅街。本当に人が来るものだろうか…とかなり心配しましたが、予想以上にびっくりするほど多くの方に来ていただきました。いろいろな方と陶芸を通したお話ができて、情報交換もできたし、新たな刺激をいただきました。かなり学ぶところの多い、しかも楽しい1日でした。

  

 
My studio


久しぶりの還元焼成の新作!

2019-11-01 | 陶芸

久しぶりにがんばりました。まとめて 釉がけをしたので、まとめて焼き上がってきました。そして、思ったよりも失望することのないデキ。これはとっても珍しいことなのです。これらはClayHouston主催で12月にやるClay Crawlというイベントで、我がスタジオの初オープンスタジオのセールに出す予定です。

 

そして、今日はもう11月。昨日はハロウィーンでした。久しぶりに本当に何年かぶりにハロウィーンの飾りを出して飾ってみました。娘たちがいた頃に集めて毎年飾ったものだけど… 去年は今頃ちょうど日本にいたし、その前は何も家に飾りをしていなかったけれど、一応キャンディだけ用意をしていたら、かなりの子供たちがやってきたのでした。我が家の通りはハロウィーンの日は結構賑やかになるのです。ハロウィーンが終わると感謝祭がやってきて、あっという間にクリスマスが来て_、あぁ〜2020年がやってくる〜!