夏の終わりに友人夫妻とスイス、ルツェルンで合流して音楽祭を楽しんできました。
ピラトゥス山の山すそ、ルツェルン湖のほとりにあるルツェルンの街は、小さいけれどとても美しい街でした。毎年何度か音楽祭が開かれて、有名なオーケストラや音楽家が世界中から集まる街。一度行ってみたいと思っていましたが、思いがけずベルリンフィルのチケットが取れました。スイスは始めての私としては、音楽祭だけでなく、「ワ~イ、ピラトゥス山にも登るゾ、アルプスも見られるゾ!」とかなりハイテンションで出かけたのでした。
あこがれのベルリンフィルの演奏会、ひとつは「12人のチェロ奏者たち」の演奏会。レコードの時代から彼らベルリンフィルのチェリストたちの、彼らだけの演奏にあこがれてきました。あの重厚な美しい音色、一糸乱れない演奏。世代は変わっているけれど、伝統を引き継いだ演奏は変わらず素晴らしいものでした。そしてもうひとつは、ベルリンフィル、サイモン・ラトル指揮のブルックナーの交響曲9番。しかもコンサートマスターは樫本大進さん、フルートはエマニエル・パユなど、ベストメンバーの演奏。この曲は私はあまり好きではなかったのですが、この演奏は最高でした。今でも耳に残っています。
ピラトゥス山に登りました。と言っても、急傾斜の電車に乗って行くのですが、なかなかすごい景色でした。
頂上の駅で降りて、さらにその上までは歩いてあがります。
はるか向こうに見えるアルプスの山々。
眼下にはルツェルン湖とそのほとりのルツェルンの街が見えます。
夏の終わりでしたが、山頂まで上がると汗がでました。でもここで食べたお昼は、空気のせいか、やけにおいしく感じました。
ルツェルンにはワーグナーの家がありました。
広大な敷地の中に立つ瀟洒な白い家はワーグナーが2度目の結婚をして住んだ家なのだそうな...
人妻だったリストの娘、コジマさんと恋に落ちて子供ができて_。むりやり結婚のような気もするんだけれど、この家の中にはそれほど大きくないダイニングテーブルがあって、それらの人たち、リスト、ワーグナー、コジマの最初の夫のハンス・フォン・ビューローらが一同に会して食事をしたといいます。すごい雰囲気だったんだろうなぁ。
コジマとワーグナー
ルツェルン湖は白鳥がたくさんいる美しい湖でした。
今回は夫も100%ベケーションで、大好きな音楽と大自然を充分満喫した旅でした。