Potter's Diary

私の生活諸々と陶芸作品の紹介(ヒューストンより)

リバプール ービートルズを探してー

2012-07-08 | 旅行


若きBeatlesが、リバプールで活動を始めた頃によく演奏していたCavern Clubの舞台(The stage used to be in the Cavern Club - The Beatles Story )


このかわいらしい顔の列車で、ロンドンから約2時間ほどでリバプールに到着。リバプールのLime Street Train Stationは、大きくてとてもきれいな駅でした。

ここがビートルズを生み出した街!!

とにかく私の人生の中で、たぶんはじめて出会ったロック、初めて好きになった外国語の曲がビートルズだった気がします。そんな彼らを再発見するチャンスなわけです。夫は学会で忙しそうでしたが、私はインターネットを駆使していろいろと情報を集め、ビートルズの足跡を追ってみたいと思いました。

でも予想通りというか、リバプールはやはりビートルズのリバプールで、ビートルズ・ミュージアムがあり、ビートルズ・ツアーがあり_。ビートルズがいなくても、まだまだビートルズが生きている街なのです。

まずはホテルからすぐのところにあった通り、Mathew Streetへ。

   
 
ここは、まさにビートルズの通り。通りに入る手前のNorth John Streetには「Hard Day's Night」なんていう名前のホテルがあります。通りに入るとすぐにジョン・レノンが、何気なく壁によりかかって立っていて、壁にはヒット曲が描かれてて_、その横にはArthur Dooleyによる、ビートルズの記念碑がありました。右手には彼らがよく演奏していた「Cavern Club」があって、向かいにはJohn Lennon's Barもあり、かれらがよく行って飲んだり食事をしていたという「The Grapes」というパブも当時のまま(内装)で営業しているそうです。そしてビートルズにちなんだ、いろいろなものを売っている「Beatles Shop」もあるわけです。この通りを北に向かって抜けたStanley Streetには、Eleanor Rigbyが寂しそうに一人ベンチに座っていました。

ビートルズ・ツアーというのもいくつかあるようでしたが、「The Beatles' Childhood Homes Tour」というNational Trustというカンパニーがやっているツアーだけがポール・マッカートニーとジョン・レノンの家の中まで見せてくれるというので、さっそく予約して行ってみました。(www.thebeatleshomes@nationaltrust.org.uk/beatles)

 
Paul McCartney's home  ポール・マッカートニーが12才くらいの頃から住んでいた家。15歳の時にジョン・レノンに出会い、この家でたくさんの曲が作られたのだそう... 家の中は撮影禁止だったので、写真は撮れませんでしたが、ポールの部屋や、居間には当時彼らがひいていたピアノ、よく聞いていたラジオなどが残っていました。

  
John Lennon's home  ジョン・レノンが5歳くらいから叔母さん夫婦と暮らした家。窓にステンドグラスがはめ込まれたきれいな家でした。ジョンはなかなか成績優秀な子供だったようで、よく勉強をしていたようです。彼の部屋もありました。ここの居間でもかれらはよく練習していたそうです。
ポールの家も、ジョンの家も両方ともSemi-detuched Houseという2軒が壁でくっついて1軒の家のようになっている、イギリスではよく見かける家です。こんな家の中で彼らは毎日のようにロックをガンガン練習していたわけですから、多分お隣さんは大変だっただろうなぁ... 

このNational Trustのツアーでは、ポールとジョンの家の中を見せてくれるだけで、Penny LaneもStrawberry Fieldも、近くを通ったときにバスの中から運転手さんがチラッと手で教えてくれただけでした。(私には何も見えませんでしたけど...)どうしてもPenny LaneとStrawberry Fieldを見たかった私は、もうちょっと親切なツアー「Magical Mystery Tour」(www.cavernclub.org)を申し込みました。これはビートルズのメンバーそれぞれの家(リンゴーの家は取り壊しが計画されていて、ほぼ廃墟のようで、バスから降りることができず、写真は撮れませんでした)をまわり、Penny Laneを通り、Strawberry Fieldなどリバプールでのビートルズの主な足跡をまわってくれました。


George Harrison's birthplace  ジョージ・ハリスンが生まれた家。
この家は現在も、一般の住宅として使用されているので、観光名所としてこうしてビートルズ・ファンが訪れてくるのはとても迷惑なことだろうと思います。まぁ、ポール・マッカートニーやジョン・レノンの家のご近所さんにしても同じ思いでしょうけれどねぇ。ごめんなさい、ご近所さん。

  
Penny Laneです。これがぁ!? という感じだったのですが、確かに床屋さんもありましたし、銀行、消防署もありました。どこにでもあるようなフツーの景色なのですが、これがジョンにとっての子供時代に見慣れた、耳慣れた景色であり、彼のなつかしい思い出の道なのです。そう思って、曲を思い出しながら、もう一度Penny Laneを眺めてみました。そうか、確かにだれにでもそんな場所ってあるなぁ、と思わず自分の子供の頃の景色も思い出してしまいました。


Strawberry Fieldのいちご色のゲート、もと孤児院だったそうで、ジョンの家のすぐそばです。ここで開かれたお祭りに、ジョンはよく遊びに行ったようです。早くに父親を亡くし、両親と離れて暮らしていた彼にとって、孤児院の子供たちは身近な存在だったのかなぁ... ここも子供時代の楽しかった思い出の地なのね。 

 
この写真、16歳のジョンだそうです。実はこの写真はBeatlesにとってはとても記念すべき貴重な写真なのだそうです。場所はジョンの住んでいたWooltonにあるSt.Peter's Churchの裏庭。ここで夏祭りが開かれ、これはジョンがその頃結成してたバンドで演奏している写真です。そしてこの日、ポール・マッカートニーが友人と現れ、友人を介して初めて二人が会ったのだそうです。ソ、世界的に有名になったシンガーソングライター二人の若き日の出会い、歴史的瞬間だったわけです。こんなにかわいいTeenagerだったのねぇ。

その日以来、彼らは意気投合し、互いの家を行き来して曲を作り始め、毎日のように練習していたそうです。その後、ポールの後輩のジョージ・ハリスンがメンバーに加わり そのほかの2人も加わって、はじめは5人ではじめ、のちにリンゴ・スター、本名Richard Starkey(リンゴ・スターって本名じゃなかったのね)が二人と入れ替わって4人となり正式のBeatlesになったようです。

Beatles Story というミュージアムには彼らの歴史が展示されています。


当時のCavern Clubが再現されています。

実際に夜Cavern Clubに行ってみました。
The Cavern Club on Mathew St. now  本物のCavern Clubの中。壁、天井いたるところにぎっしりと書き込みがありました。

 
金曜日の夜は若い人でいっぱい。ビートルズはいませんが、いまだにビートルズの曲が演奏され、大いに盛り上がっていました。


after 10 pm on Mathew Street  10時過ぎに外に出ると、外はまだ明るくて(リバプールの緯度はかなり高いのです)、ここMathew Streetは昼間以上の人通りでした。

 

今回、夫の学会主催のパーティーは、クラブを借り切ってのビートルズ・パーティ。さすがリバプール!!


Beatles Show at PanAm Bar  かつらをかぶって、服装もBeatles。彼ら、フェイク・ビートルズでうっているらしい。歌も演奏もなかなかで、我々は夜遅くまでビートルズの曲で久々に踊り狂いました。

リバプールでの数日、ビートルズずくしの日々でした。今帰ってきて、新たな気持ちでビートルズの曲を聴いています。なぜかジョン・レノンという人がとてもなつかしく思えます。

 

 


ロンドン ーシャーロックホームズを探してー

2012-07-04 | 旅行

リバプールで学会がある夫に同行してイギリスへ。ロンドン・ヒースロー空港に降り立ち、リバプールに行く前にロンドンに数泊することに決めていました。こういうとき、宿泊するホテルを決めるのは私の仕事。どの辺りに泊まろうかと思ったときに思いついたのがシャーロック・ホームズ。子供の頃、夢中で読みました。大ファンでした。ロンドンに行くことがあったら、いつか会ってみたい(?)と思っていました。たしかシャーロック・ホームズ・ミュージアムなんていうのがあるはず。かのBaker Streetに是非行ってみようと思い、その辺りのホテルを探したら_、ナント「シャーロック・ホームズ ホテル」なんていうのがあるではありませんか!! さっそくそこを予約しました。


もちろんBaker Streetにあります。

  
入り口を入るとすぐにバーがあって、その奥にホテルのカウンターがありました。

古い建物をリノベートしてホテルにしているので、内装はなかなか趣がありました。あちこちにホームズの絵や彼にちなんだ置物があるのです。部屋はちょっとせまかったですが、気持ちのよい部屋で、窓の外はBaker Streetが見えました。

午前中にホテルに到着した私たちは、チェックイン後、すぐに近くのパブでランチを食べ、さっそくシャーロック・ホームズ・ミュージアムへ。

 
<221b Baker Street>シャーロック・ホームズが住んでいた家の住所にそれはあるのです。近くまで行くと_「何の行列??」と思ったら、ここに入るための行列。


ホームズの寝室


ワトソン博士や、依頼人と話をしていた居間

 
机の上や、そこここに、さりげなくホームズの愛用品や、ワトソン博士のドクターズバックなどが置かれ、今にもホームズが帰ってきそうな雰囲気。


トイレもあるのです。

もっと階段を上がっていくと、シャーロック・ホームズが解決した話の場面が出てきます。

  

どんな話だったっけ?? なんて今一度読み返してみたくなりました。


地下鉄Baker Streetの駅前に立つシャーロック・ホームズ

トラファルガー広場の近くにもシャーロック・ホームズという名のレストランがありました。こうしてシャーロック・ホームズをロンドンの街で探してみると、いたるところに彼の影が見えます。「アレ?シャーロック・ホームズって実在の人物だったっけ???」と思わず思ってしまうほど、存在感があるのです。彼は、この街ですごく大切にされ、今でも愛されている重要人物なのです。な~んか、夢の世界が現実になってて...遊び心というか、なんていうのか、ホームズさんとの出会い、多いに楽しむことができました。

ホームズ探しをしたあとは、乗り降り自由なダブルデッカーの観光バスに乗り、ロンドン塔へ。夫も私も昔一度行ったはずなのだけれど、ロンドン塔があんなに見るところがたくさんあって、悲しい話もたくさんあったなんて知りませんでした。


悲しい歴史がたくさん詰まっているロンドン塔

ロンドン塔に向かう途中、タワーブリッジを通ったとき、真上を見ると、

 
オリンピック・マーク!! そうだった、そうだった、もうすぐここでオリンピックが開かれるのよ。トラファルガー広場でカウントダウンしてたっけ。

 
ロンドン最後の夜は、ホテルのバーで、ホームズの胸像を見ながら特製シャーロック・ホームズ・マティーニで乾杯!