カビテ州シランの山中にある小さなパン屋。
近くには建ち並ぶ高級住宅地がある。
遠くに聖なる山マキリンさんの雄大な姿が望める。
ドライバーに教えられこの山中へ来た。
道から少し入ると不法占領地とも思えるフィリピンお馴染みの住宅もみられる。
広大な緑が広がる風光明媚な場所。
なぜこのような場所に?と思える場所に食堂、フィリピンコンビニ、パン屋の3軒が並んで営業をしている。
彼が話すには、ローカルの小さなパン屋だが、食べてみればわかる。
自信満々である。
おいしいパンを教えてもらった。
ホピアとウベ餡ドーナツがおいしいとのことだ。
夕方にも関わらず、客がたくさんいた。
無愛想な若いおねーさんが店番をしてパン売っている。
店先に立つとパンが焼ける香ばしい匂いが漂う。どうやら店の裏がパン工場のようだ。
ドライバーと品定めをしながら先客に続いて並んで待つ。
どうやらホピアはショーケースにない。
ドライバー曰く、ここのホピアは柔らかく安くておいしい。一個5ペソ(13円くらい)で、
このショーケースに並んでいるパンはほとんどが5ペソとのこと。
順番が来た。
・ホピア10個下さい
「ワラ」無愛想な一言。ないと言っている。
・ウベ餡ドーナツはありますか
「今6個ある」
ドライバーが摩訶不思議なパンを4個、ミルクの味のするパンを2個買った。
6個あるウベ餡ドーナツを買うことにした。
・宇部あんドーナツ6個下さい。これは焼きたてですか?
「Bagi ito 」新しい
新しい。の一言を信じて購入、代金を支払い釣り銭をまった。
無愛想なおねーさんに再度尋ねた。
・このパンはいつつくりました?
「Ang ito po ay bago ng palabas」と聞こえた。
このパンは今ショーケースから出ます。と言っている。
爆笑である。
いつ作ったと聞くのが野暮である。
その答えが、今ショーケースから出る。つまり新しいという解釈のようだ。
会話をしていて思い起こすと、焼きたてと聞けば、新しい。
いつパンを作ったかと聞けば、今ショーケースから出る。
車に戻り、ドライバーとパンを頬張りながら大笑いして帰途へついた。
ウベ餡ドーナツは一個27円でサイズも大きめ。すんなり受け入れられる味だった。
ドライバーの薦め通りおいしいパンだ。
パン屋の隣はフィリピンコンビニサリサリストアーである。その隣には30人ほど入れるオープン食堂。
野菜も店頭に並べて売っている。
このオープン食堂の人気が高く、ランチどきは行列ができるほど混雑すると聞いた。
会社のドライバー、建設現場の作業員はじめ、車でわざわざ食べに来るそうだ。
野菜類の日替わりおかずは30ぺそ。
カルネと言われる肉類は45ぺそ。
ご飯10ペソ。
メニューも豊富らしい。
この3軒の店だけが多くの客で溢れている繁盛店。営業形態をみると確かに合理的な商売の施設である。
ドライバー指導編
ショーケース内のパンをよく見て購入すること。
ケースに大量に入っているパンは、多くが売れ残り。
人気のパンは午前中で売り切れてしまう。
強烈な色物と餡混ざっているものは避ける。売れ残りパンを細かく砕いて餡に加工して再調理したものが多い。
焼いただけのパンは時折カビが生えていることがある。
どの店にも人気商品があるので、売れ行きの良いパンを買うことです。
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