フィリピン中部および北部で森林火災や野火火災の増加が報告されており、当局は夏の暑さが強まる中、地域住民へ十分注意するよう呼びかけている。
ドゥマゲテ市にあるネグロス・オリエンタル州消防局(BFP)は4月8日(月)の報道では、エルニーニョの影響による猛暑の中、先週17件の野火火災が発生した。
2024年1月から2月にかけて、消防局はフィリピン北部で9件の森林火災と野火火災を発生したと発表。
ネグロス・オリエンタル州バヤワン市では、2024年3月22日にパマリ山で数日間に及ぶ山火事が相次いで発生した。
2024年3月24日、バヤワン市バランガイ・タヤワンにある観光地バオバオ・ピークでも出火元が確認されていない火災が発生した。
4月1日から8日までの記録では、同州ではマビナイ、バイス、ザンボアンギタ、バサイ、ダウイン、バコン、ビンドイなど様々な場所で17件の野火火災を含む合計27件の火災事故が発生した。
火災は猛暑が原因であるとしている。
野火火災の正確な原因はまだ特定されていないが、乾燥した場所にタバコの吸殻を捨てるなどの無謀な行為に関連していることが多い。
また、イロコスノルテ州では、イノシシ狩りや蜂蜜採取などに出かけた人のタバコなどの不始末による野火火災が発生し、森林に大きな被害をもたらしている。
フィリピンは火の始末が非常に悪い。
タバコの始末は驚くようなことが多々ある。
火のついたまま車から投げ捨てる。
ゴミ箱へ火が付いたまま捨てる。
中には火のついたタバコをゴミ箱へ。
注意しても、火が出ても周りにたくさん人がいるから大事にならない。と言い切ってしまう。
未然防止から、全域を禁煙にし、違反者には高額の罰金を科す制度にしても、たばこの吸い殻が発見されても、喫煙した者がいない。
特に外資系企業の場合、従業員が結託して、隠してしまうことが多い。
首都マニラの東部から南部にかけての地域カラバルソン地区。
フィリピンで一番人口の多い地区であるが、緑豊かな地区である。
この地区の野火火災は非常に深刻で、1月から5月にかけてDAMO(野火火災)が多発する。
広大な私有地が広がる。ほぼ毎日のように野火火災が発生する。
不思議なことは、住民が野火火災が起きてもあまり気にしていない。
つまり、あー燃えてるな・・・・・の感覚である。
よく出かける場所だが、あちらこちらで火の手が上がる。
たまたま宿泊したホテルの前の広大な草村一帯を焼き尽くした。
ドライバー曰く、心配はいらない。明日は焼けた隣の草むらが燃えるから?
翌日、朝9時ころ、サイレンを鳴らして消防車が一台きた。
ドライバーが言った通りの場所で野火火災が発生した。
ドライバーへあなたが火をつけたのかと冗談交じりに問いかけた。
今燃えている場所の次は、向かい側にある草ぼうぼうの場所が燃える。予言のように話す。
確かにその場所がまた燃えた。
なぜわかるのか理由を尋ねた。
「金持ちは度ケチだよ。
Pagtitipidといって、金持ちが経費節約をしているだけ。
この広大な草原の草を刈ったら、労働者の人件費、送迎費用、食事、器具、燃料代はじめ減価償却に至るまで膨大な費用を要する。だから燃やすんだよ」
家屋等のある場所はしっかりと機械で草刈りを行う。延焼の心配のない草原には火を放つのだそうである。
夜露が下りる頃になると、葉についた水滴に太陽が注ぎ、水滴がレンズとなって自然発火することが多いのだが、地区全体を見渡して、消防車が何台あるのだろうか?
その消防車はほとんどがタンク式消防車である。消火栓はほとんど見かけない。
従って、野火火災が起きると延焼を食い止めなくてはいけない部分では消化活動を行うが、ほとんど自然鎮火をまつ。
なんとも物騒なことである。
雨季に入る6月くらいまで野火火災が続くフィリピンである。
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