フィリピン軍広報局(AFP-PAO)が6月19日に発表した、2024年6月17日に撮影された配布ビデオから、
南シナ海の第2トーマス岩礁で対立している際に、膨張式ボートに乗った中国沿岸警備隊員(左、右)が
フィリピン海軍のボートを妨害している様子を撮影した。
中国沿岸警備隊の小型船舶、ゴムボートが押し寄せ、体当たりを繰り返しナイフで
フィリピンのボートに損傷を与えている。
フィリピン軍は6月19日、中国沿岸警備隊がフィリピン海軍のボートに乗り込み、南シナ海で激しく対立し、
フィリピン人船員が親指を失ったと発表した。中国はその行動を弁明し、中国外務省はフィリピン人船員に
対して「直接的な措置はとられていない」と述べた。
フィリピン国軍(AFP)総司令官は2日、中国沿岸警備隊(CCG)の隊員を海賊になぞらえ、ボロ、槍、ナタ、
ナイフで武装した隊員がフィリピン海軍の兵士を脅して、アユンギンショール(Ayungin Shoal)の
BRPシエラ・マドレ(Sierra Madre)に対する軍の交代・補給(RORE)任務を中止させたことを明かした。
軍によると、中国軍は少なくとも7丁のライフルを不法に押収し、硬質運搬用インフレータブルボート(RHIB)に穴を開け、
様々な通信機器やボートのエンジンを破壊した。
海軍特殊作戦群(NAVSOG)の隊員は、中国沿岸警備隊が丸腰で数で劣るフィリピン兵にナイフを向けるなか、
勇敢にも素手で抵抗したという。
「これは海賊行為だ。海賊行為とは、彼らが不法に我々のボートに乗り込み、我々の装備を奪ったことだ。繰り返すが、
彼らの行動は海賊と同じだ」とパラワン島での記者会見で語った。
「ボロ、槍、ナイフで武装した中国沿岸警備隊を見たのは初めてだ。一方、我々の部隊は非武装で、LS57に輸送するため、
携帯していた銃は分解され、銃ケースに収納されていた。
「だから我々は刃物のような武器は持っていない。しかし、中国軍は我々のRHIB(ゴムボート)を損傷させるためにそれらを使用した。
それは目に見えるもので、我々は映像を持っており、中国人がナイフを向けて我々の隊員を脅したのを映像で見た」と付け加えた。
AFP 西部軍司令部長少将は、今回の RORE ミッションを実施した NAVSOG 隊員は非武装だったが、チームはシエラ・マドレに輸送する
にあたって、分解された銃器が入った銃ケースを運んでいたと説明した。
一方、フィリピン海軍は、2隻の中国軍艦がザンボアンガ半島内の国際シーレーンであるバシラン海峡を通過するのを監視した2週間後、
最新のミサイル装備哨戒砲艦、BRPローレンス・ナラグをフィリピン南部に配備した。
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