フィリピンりぱぶりっく狂笑国

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りぱぶりっく狂笑国

2011-06-19 | フィリピン

改革を進めようとすれば、障害。


その障害は、つまり自己勝手な皮算用した利権。



 

この国では、こういった利権獲得が最高の権力なのか、あるいは統率のある人なのか。全くもって訳の分からない国でもある。

フィリピン。

マルコス政権以降、アキノ。ラモス。エストラーダ。アロヨ。アキノ

既に25年以上も経過した。しかし、内情は、ますます悪化の道をたどりつつある。

新政権発足。ジョークめいた名調子:もって6ヶ月。6ヶ月も過ぎれば元の鞘。と言われるように、未だに多少は変化しつつも繰り返されてきた。

現政権になって、司教が全く政権に対して非協力的。人口抑制策はじめ離婚問題などがあるのだが、大統領は破門覚悟の政策。

本来は宗教指導者は賛否両論。あまり、政策に関与しない方がよいのかもしれない。

ではなぜに、フィリピンは未だに迷走を続けるのか。

司法はもちろん、政策、行政にいたるまで利権が絡む。

すなわち「金」

その金とはすなわち国家予算。

これに群がるハイエナのような皮算用者。

大変失礼な表現ですが、これが現実。

しかも、一般民間人の半数以上は、マスコミとは全くほど遠い環境下で暮らす、貧窮民。

この貧窮民票田がこの国の政界を左右している事も確か。選挙毎にばらまかれる利権獲得準備金。このような状況で繰り返されてきた訳であるから、なかなか発展するのは難しい。つまり国策は国の私物化。でもあります。

今回の刑務所問題もしかり。刑務所に貴賓牢。これだけで何とでもなる国。今になって撤去する。しかし、培われてきた内部事情。つまりは腐った金権を奪い去る事によって、困るものが相当でてくる。もちろん大きな反響がある。あるいは暴動も起きる可能性は大。軍を使っての撤去、刑務所内部改革を行うのでしょうが、大統領が、刑務所訪問をドタキャンされたのも、なんて事はない。大統領自身に危険がある事だけの事。テレビもあればなんでもある。もちろん、収監者が拳銃を持っていてもおかしくない。そういった情報が筒抜けなのもこのフィリピンでもあるようです。

バランガイから始まって、上院、下院議員制度で成り立つ国。

この国には、項目充当金、すなわちプロジェクトマネーが存在します。

その金額たるやもの凄い金額。その金を国内の発展のために充当する訳ですが、言い換えれば、全く金利もつかない、あえて返済期限もないような国庫金。

多くの議員はこの項目開発のために私設秘書と称した発掘屋を雇います。多い場合には議員一人で30数人も抱え込む議員もいます。その抱え込んだ者の下にはさらに鼠算のように群がる者が。

ピラミッドの頂点が議員。底辺にはおそらく何千人も。

その実態は、これぞと思ったプロジェクトを見つけ、予算化する。もちろん、審議はめちゃくちゃ早い。通過すれば、即刻プロジェクトが始まります。

これはどこの国でも当たり前の事。

ではなぜにこのような群がる者が多いのか。

理由は簡単。黒い金。

一つのプロジェクトで得れる利権金。15%から20%。

1億で2千万円もの不正金が転がり込んでくる仕組みです。

これがこの国で、議員は3日やったら辞められない。落選しても暗躍を続ける大きな理由です。

であるから、派閥が大きく議員生命に影響します。これは国会だけではなく、小さな行政バランガイまで同じです。従って、そのポジション獲得のために、邪魔者は消せ。これが選挙戦で多くの犠牲者がでる大きな要因。

そしてもっと邪魔なのがマスコミ。せっかく得た利権をマスコミに報じられ取り返しのつかない借財を得るのであれば、ズドン。未だに多くのマスコミ関係者が犠牲になっているのもこういった関連要因でもある訳です。

多くの派閥は、これをうまく利用すれば、無法と同じ。すなわち、悪を何人自分の手下として使うか。これで日増しに懐が肥えれば鬼に金棒の論理が成立するようです。

我々外国人がこの国で「なんで」これは、フィリピンにとっては余計なお世話でもあり、関与しては欲しくない事なのです。

培った、歴史的な贈収賄の黒い霧。この霧が晴れたとき、この国の将来は吉なのか狂なのか?

「アコオカニナイディバ。カヤラン イカウ タスケテナマン」

かわいそうな。で財産を無くした方はいかほど。

しかし、こういった事が未だに繰り返されているフィリピン。

全部じゃありません。と、おしかりを受けますが、理解していると我慢している。のギャップがこれほど間隔差のないのもフィリピンならではのようです。

近年、ますます犯罪が過度に起きているこの国。多くの外国人が犠牲になり、考えられない事が平気でおこる国。東南アジアで最も危険な国とまで言われてきました。諸外国では、安全を重視。発展をしているにもかかわらず、隙あらば、外国人を食い物にする対応が未だに改善されない背景には、やはり人の金をいかに摂取するか。この基本が今なお続いている国柄なのかも知れません。

 



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