日本の地下の熱エネルギーは豊富にあるが、地熱発電はなかなか
伸展がなかったのが現状です。日本には火山帯が多くあり、資源量
は多いのですが、その地域は国立公園や国定公園に定められている
場所が多く、さらにこれらの地域は温泉地帯でもあるので、温泉業
の反発もあって、なかなか開発できないでいます。
今開発が進められている熱エネルギーの取り出しは、温泉水では
無く、工場などから排出されたCO2 を回収して、それを熱源に送り
込み、熱せられたCO2 を取り出して、それをエネルギーとして利用
しようという研究が進んでいます。
https://www.meti.go.jp/policy/tech_evaluation/e00/03/r02/J102.pdf
工場から排出されたCO2 を圧縮し、液化して専用船で発電所まで
運び、それを地下に送り込んで熱エネルギーを吸収したco2 を用い
発電しようという方法です。一番効率の良さそうなのが火力発電所
からの排気のCO2 を回収する方法でしょう。
地下の熱い岩盤にCO2 を送り込むので、地殻のひびなどによって
漏れない事を確認する必要がありますが、生産段階で排出したCO2
を回収するので、有効な発電方法であると言えます。
この方法による発電は2024年頃から始まるとのこと。意外と早く
に実現するようです。
ただし、解決しなければならない課題もあって、液化したCO2 を
運ぶタンカーの実績もなく、港から発電所(多分山奥)なで地上を
どう運ぶか、でしょうかね。液体水素よりも20倍くらいは重いハズ
だし、液化した状態をきちんと維持できる容器が作れるかどうかも
問題となるでしょうね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます