スケルトン

　近頃では、スケルトンと言うと表面が透明な
ケースのものを、こう呼んでいます。
　しかし、”スケルトン”は骸骨のことなので、
本来の意味とは異なっています。透明なケース
のものは”クリアモデル”、とでもいうべきなの
です。中が”透けて見える”から、”すけるトン”
と言うわけではないのです。

　学生の頃、実験室でケースから取り出したTV
にて、各部の測定作業をしていたときです。夏
だったので、半袖シャツ着ていました。当時の
教室には、冷房設備はありませんでした。TVの
各部の電圧を確認する実験で、裸のシャーシー
（アルミ製：カバーを外していたので、これが
真のスケルトン）に付けて右の人差し指で上面
のコンデンサの先端を触ったところ、”ガン”と
衝撃を感じました。その後、回路図で確認した
ところ、直流250Vが掛かっていることがわかり
ました。^^;
　コンデンサの容量がもっと大きくて、左手の
肘をついていれば、心臓を経由していたのかも
知れないと思って、ゾッとしたのでした。

　スケルトンという言葉に接すると、この事件
を思い出します。^^;

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