このドラマ、今まで観たドラマとは違いクラッシック音楽がドラマ全般に使われていて
とても印象に残るドラマでした。
ストーリーも音楽という特異な世界ならではの内容で、芸術財団、大学、個人の出世欲と
絡み合ってとても興味深いものでした。
ドラマの中でユ・アインさん演じるソンジェがピアノを弾くシーン、へウォンとの密会
シーンがとても良かったです。
「密会」という言葉にミステリアスな印象を持ちがちですが、へウォンとソンジェの
ラブストーリーはとても純粋な恋心で良かったです。
■8話でデビューコンサートの練習をする二人
■ソンジェは10話でその練習の成果が発表され賞賛を受けます。
へウォンがどこにいるのか気になって仕方がないソンジェの姿、大勢の前でソンジェが
天才的なピアノの腕前を披露したシーンは良かったです。
■11話でピアノのことがよくわからない友人たちにもこの曲を聴かせます。
二人はただただ感動し、呆然とするシーンも良かったです。
でもそんなソンジェの才能が大人たちの汚い欲に利用されていくことをへウォンは嫌います。
ソンジェもまた、へウォンが財団や大学のために手を汚していく姿に心を痛めます。
■12話でへウォンがソンジェの元へ・・・。
二人で黙々と食事をするシーンにはジンとしました。
そして二人で旅に出ますがへウォンがソンジェに心の安らぎを求めて行くシーンは胸が苦しくなるほどでした。
■13話では学費が払えず、教授についてもらえない生徒たちと
五重奏を演奏しようと練習します。
へウォンと仲の良いインソ教授から「器楽科の首席だったが楽器は安物だった後輩からメールが来た」
といってこんな励ましの言葉をもらいます。
後輩たちへ
楽器は音を出してあげて 初めて楽器になるのよ
人も同じ
私も昔は高価な楽器に憧れていた
だけど 気持ちを乗せられなければ ただの物なの
同じように どんな安物でも 自分を表現できる
今の自分が持っているものを 精一杯愛してあげて
一生懸命楽器を演奏する学生たちの姿は良かったです。
■14話ではへウォンの自宅でコンサートの慰労会を開くのですが、
夫婦であることを目の当たりにし、ソンジェが怒りを込めてピアノを弾くシーンはピアノ演奏の激しさを感じました。
そんなソンジェの姿を見てへウォンもまた苦しむのです。
ソンジェの純粋な愛に、上流社会で生きることを選んできたへウォンも次第にそんな生活が
なんの意味のないことだと気づき始め、最終話、裁判での証言に今までの正直な気持ちを語るシーンは
涙が出てきました。
このドラマでますますユ・アインという俳優が好きになりました。
とても印象に残るドラマでした。
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