■韓国映画「コンクリート・ユートピア」 予告 ※公式HP
2023年の韓国映画
大災害のなか、唯一崩壊を免れたマンションを舞台に生存者たちの争いを描いた作品。
第48回トロント国際映画祭で「『パラサイト 半地下の家族』に続く傑作」と高く評価され、
第96回アカデミー賞国際長編映画賞の韓国代表作品にも選出された。
マンションの臨時住民代表・ヨンタクを演じるのは、『非常宣言』『白頭山大噴火』など
ディザスター大作での名演も記憶に新しいイ・ビョンホン。
何の取柄もない男が権力を手にしたことで狂気を放ち、豹変していくさまを体現する。
監督は『隠された時間』のオム・テファ。
「ドリーム 狙え、人生逆転ゴール!」や『ミッドナイト・ランナー』などで日本でも熱狂的な人気を誇り、
『マーベルズ』でハリウッドデビューしたパク・ソジュンが誠実な公務員ミンソンを、
ミンソンの妻ミョンファを映画にドラマ「今日もあなたに太陽を 精神科ナースのダイアリー」など、
大活躍を見せるパク・ボヨンが演じる。
(HPより抜粋)
お正月気分も今日までな気分ですが、三連休の最後に今年初の映画を観てきました。
ドラマ「京城クリーチャー」に続いて、パク・ソジュンさんの作品なのでとても楽しみにしていました。
折しも日本が能登半島大震災や日本航空機と海保機の羽田空港事故で2024年が始まってしまいましたが、
こういった作品を観ると、災害時における日本人の国民性がとても尊いと思ってしまいます。
特に、羽田空港の事故で全員脱出できたのが、JALのCAの尽力と協力したANAの地上スタッフ、
そして、何よりもCAの指示に従ってパニックを起こすこともなく行動した乗客の方々だったと
多くのNEWSで報道されているのを観ると、この作品とは大違いだなっと思ってしまいました。
誰か一人でも自分だけ荷物を運び出そうとしたり、助かろうとしたり逸脱した行動をする人が居れば、
それに準じてしまうのが人間なのかもしれませんが、日本人は大声を出すこともなく冷静に
決まりをきちっと守ることが世界中で評価されているように感じます。
緊急時にもなれば、この作品のように人間はだれしも「我先に!」という想いがあるかもしれません。
一部の大学生が被災地の留守宅を狙って窃盗するなど、言語道断の事件もあったようですが、
東日本大震災の時も、今回の航空機事故も、能登半島大震災でも、
大変な状況にありながらも被災者たちの節度ある行動が功を奏しているのだと思いました。
今だからこそ、この映画は観るべきだとも思いました。
もちろん、住民代表であったヨンタクの驚くべき正体が絡んでストーリが面白い部分もありましたが、
さまざまな出来事があってから観るとまた違う感じ方になる作品でした。
■STORY
世界を襲った未曾有の大災害により一瞬で廃墟と化したソウル。
唯一崩落しなかったマンションは、生存者たちで溢れかえっていた。
無法地帯となった今、マンション内でも不法侵入や殺傷、放火が発生。
危機を感じた住民たちは主導者を立て、居住者以外を追放し、住民のためのルールを作って
“ユートピア”を築き上げることに・・・。
住民代表となったのは、902号室のヨンタク(イ・ビョンホン)。
職業不明で冴えないその男は、権力者として君臨したことで次第に狂気を露わにする。
そんなヨンタクに傾倒していくミンソン(パク・ソジュン)と不信感を抱く妻のミョンファ(パク・ボヨン)。
極限の状況下でヨンタクの支配が頂点に達したとき、思いもよらない争いが勃発する。
そこで明らかになった、その男の本性。
果たして男の正体とはー。
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