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「フェイスブックの失墜」で読む
巨大IT企業の闇
【テレ東経済ニュースアカデミー】
2022年7月26日
フェイスブックは大丈夫か⁉️
「虚偽情報を蔓延(まんえん)させた」とか、
「『個人情報の管理』はどうなっているんだ⁉️」とか、
いろんな批判がありました。
「実はフェイスブックのなかでは、
📖『アグリー・トゥルース』、醜い真実があった。
(フェイスブックの)経営トップのマネジメントは、
それを管理できていなかったのでは⁉️」
というようなことを
告発した本になっています。
📖『フェイスブックの失墜
アグリー・トゥルース』
シーラ・フレンケル 著
セシリア・カン 著
長尾莉紗 訳
北川蒼 訳
早川書房 3,000円+税
2022年3月3日発行
読者レビュー
今読んでみると、
🟣ロシアのアメリカ大統領選挙への介入だとか、
他国の首相はほとんど登場しないのに
🟣ウクライナのゼレンスキー大統領の名前が出てきたりと、
🌕️今現在に繋がる何かがありそう。
偽情報の氾濫が世界に及ぼす影響は、
今後更に深刻になるでしょう。
ある意味情報の暴走を止められなくなったのは
🟣シンギュラリティの一端なのかも。
(👨以下、)学生ライター・庄司さんの解説です。)
「🟣シンギュラリティとは
シンギュラリティ(Singularity;技術的特異点)とは、アメリカの発明家で人工知能研究の世界的権威であるレイ・カーツワイル博士らが示した未来予測の概念で、一つの仮説として想定され得る、人工知能(以下AI)が人間の能力を超える時点 や、それにより人間の生活に大きな変化が起こるという概念のことを指しています。
もう少し詳しく説明すると、テクノロジーの加速度的な進化の結果、いずれコンピュータは人間の知能を超える「超知能」を獲得するようになります。そして、人間にはその「超知能」がどのように振る舞うか予測も制御もできず、その甚大な影響によって社会や人々の生活に決定的な変化が起こると考えられているのです。
シンギュラリティはいつ起こるのか
では、このシンギュラリティはいつ起こるのでしょうか。人工知能研究の第一人者である先述のレイ・カーツワイル博士は、「2029年にAIが人間並みの知能を備え、2045年に技術的特異点が来る」と提唱しています。
AIが人類の脳を超えることで、AI自身がより優れたAIを生み出せるようになります。その結果、2045年以降人類は何かを新たに発明する必要がなくなったり、AIが出す答えや生み出す物を予測することができなくなったりします。これがAIが人類最後の発明となるともいわれるゆえんですね。
そして、こうした社会変革や問題を総称して「2045年問題」ということがあります。2045年という数字が導かれた背景には「収穫加速の法則」と呼ばれるものがあります。この法則は、AIに限らず技術の進歩は直線グラフ的に向上していくのではなく、指数関数的に進歩していくという経験則に基づいたもの。AIの進化においても、ある重要な発明が別の発明と結び付くことは新たな発明への足掛かりとなり、これが繰り返されて次の進化への期間が短縮されていくと考えられています。
プレ・シンギュラリティとは
また、シンギュラリティの前に起こるものとして、プレ・シンギュラリティ(前特異点)という概念があります。シンギュラリティが技術的特異点、つまりAIという技術が人間の能力を超えるという技術的な変化を示す点であるのに対して、プレ・シンギュラリティは社会的特異点、つまり現在の社会的なシステムが変化する点を指しています。そしてこれは2030年ごろに起こると、スーパーコンピュータ開発者で次世代の汎用人工知能の研究者である齊藤元章氏が唱えています。
では、ここでプレ・シンギュラリティで起こるとされる変化がどのようなものかを少し見てみましょう。
▼経済・社会の変化
・貨幣がなくなる、生活必需品は無償で入手できる
・エネルギー問題が解決されて無料で提供される
・食糧問題が解決、衣食住は無償で提供される
・戦争や紛争などの問題が解決(起きない、戦争を起こせないようになる)
▼人間のあり方
・人間の体内にナノロボットを注入して、記憶や思考、健康維持を支援
・バーチャルリアリティーでの生活が大半に
・不老が実現
・労働が不要に
いかがでしょうか。ちなみに筆者はこれを知った時、かなり衝撃を受けるとともに「本当に実現するの?」と思いました。しかし、これらの歴史的な変革はスーパーコンピュータの飛躍的な性能がもたらすと考えられており、そこにAIが加わることで画期的な技術開発が巻き起こると考えられているんです。
シンギュラリティが社会に与える影響
先ほど、プレ・シンギュラリティでの変化について触れましたが、プレ・シンギュラリティ(社会的特異点)が起こった後、シンギュラリティ(技術的特異点)は社会にどんな影響を与えるのでしょうか。
シンギュラリティの影響として考えられるのが、「モノの価値」や「仕事のあり方」の変化です。
モノの価値の変化については、AI技術の進歩によりあらゆることが自動化されて生産や流通に人が関与しなくなると、人的コストを抑えることができます。その結果として、激的なデフレが起きると考えられています。
仕事のあり方の変化については、2014年、英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授らが発表した論文「雇用の未来—コンピューター化によって仕事は失われるのか」によると、20年後には今ある仕事の47%はなくなるという結論が導き出されています。
既に一部の産業では、AIを搭載したロボットが人間の代わりに作業をしているのは皆さんご存知でしょう。これがシンギュラリティの到来により、人間よりもAIの方が賢くなった場合、多くの仕事のあり方が変化して「なくなる仕事」「残る仕事」が出てくるようになります。
先述した論文内でなくなるとされていた仕事には以下のものがあります。
・スポーツの審判
・レストラン、ラウンジ、カフェの従業員
・レストラン料理人
・テレマーケター (電話を使った販売員)
・一般的な事務員
・ネイリスト
・訪問販売、街の物売り
比較的単純な作業を行う仕事だけでなく、スポーツの審判のように専門的な知識・技術を必要とする仕事も含まれています。
一方で、残るとされていた仕事には以下のものがあります。
・栄養士
・歯科医師
・警察
・教師
・漫画家
・ミュージシャン
・ダンサー
この結果から、人体に関わる医療系の仕事やホスピタリティ性の高い仕事、高度な接客を必要とする仕事、さらに芸術分野などクリエイティブな仕事は、AIに取って代わられにくく、シンギュラリティ後も残る可能性が高いと考えられています。」
(👩問題の、レイ・カーツワイル 著
📖『ポスト・ヒューマン誕生
コンピュータが人類の知性を超えるとき』
NHK出 版(2007年1月25日発行)
👩「人間の脳に🧠脳チップを着ける」(KoJi,s DeepMax氏YouTubeより。)
ということが嫌だ。
👧誰が着けて良いとOKを出したの❔
竹下雅敏氏が自身のYouTubeで
「脳チップを着けるのがイヤな人間には
脳チップを着けずにそのままほっておいて欲しい」と述べている。)
📖『誰がこの国を動かしているのか
一握りの人による、
一握りの人のための政治を変える』
鳩山友紀夫 白井聡 木村朗 共著
詩想社新書 920円+税
(2016年6月23日発行)
総理でさえままならない
「対米従属」という
この国(👧日本)の根深い構造。
新安保法制、
普天間基地移設問題から、
原発再稼働、
従軍慰安婦問題、
拉致問題まで、
そこに通底する戦後日本の真相を暴き、
「戦後レジーム」からの脱却、
真の(👧日本の)独立を説く❗
第7章 「永続敗戦レジーム」から脱却するために
「永続敗戦レジーム」からなぜこれまで
脱却できなかったのか
🌕️アメリカと敵対するということではなく、
要するにアメリカ一辺倒というのは
バランスを欠いているのではないか、
これを見直そう、というスタンスを打ち出した。
これはとても当たり前の話ではあるのですが、
🟣ものすごい勢いでいま反作用が働いていて、
(👧日本政府が)こうなっているのです。
細川政権と鳩山政権の間の期間、
橋本政権あたりのとき、
アジア金融危機への対処における
IMFのやり口に対して
マレーシアのマハティールは激怒し、
言うことを聞かずに自力で危機を脱します。
🌕️そのとき、
「欧米の金融資本にいいように収奪(しゅうだつ)されるよりも、
アジアで団結して❇️真っ当な金融の体制をつくる必要があると考え、
そのリーダーを日本にやってほしい」と
(マレーシアのマハティールは)提言するわけです。
⤵️日本はそれ(👧その提言)を、
⤵️アメリカに遠慮して断ってしまう。
⤵️結局このように、
⤵️これまでずっと日本側が自発的に降りたり、
⤵️あるいはアメリカに水面下で恫喝(どうかつ・おどすこと)をされたりして、
⤵️チャンスを逃し続けて今に至るのです。
⤵️ですから、なぜこれまで対米自立に失敗してきたのかといったら、
⤵️(👧日本政府が)意志が弱かったということもそうでしょうし、
⤵️(👧日本政府の)戦略が拙(つたな・下手)かったということもあると思います。
⤵️しかし、現在の(👧日本の)政治に目をやると、
⤵️(👧対米自立する)意志すらなくなりましたという状態になっていて、
いわば永続敗戦レジームというものが純粋化する状態になってきてしまったと感じます。
その存在基盤が失われれば失われるほど、
それが純粋化をする、
(⇒)その本質が結晶してくるという
状態になってきてしまったというのが
私(白井聡 氏)の現状認識です。
鳩山:(中略)やはり今の(👧日本の)政治は問題であるし、
これを変えなければならない、
そこ(👧変える日本の政治)に自分も
何らかの形で関わっていきたい。
(中略)
🌕️それはアメリカに対して、
どう、しっかりと対処していくのかと
いうことにかかっている。
🌕️命を懸(か)けるぐらいの覚悟をもって
そこ(👧変える日本の政治のためにアメリカ)に臨(のぞ)むメンバーが、
10人ぐらい日本に(日本から)出てこないものか、と(細川さんが)おっしゃっていました。
(中略)
また、(細川さんは、)
「自分が首相をしていたときには、
アメリカと日本の官僚機構、
もっと言えば(👧アメリカと日本の)メディアも含め、
❌すべてが🟣既得権(きとくけん)の中で強固な体制を築いていて、
🌕️そこの一角をつぶそうとしても、
⤵️全部(👧アメリカと日本の官僚機構、アメリカと日本のメディア)が
🟣これほどまでに強力に反対してくる
ということに、(細川さん)ご自身も それまでは気づいていなかった」
とおっしゃっていました。
👆️👆️
これは私(鳩山さん)もまったく同じで、
ここまで強固なものがあるとは
(自分が)首相になるまで認識していませんでした。
私(鳩山さん)の場合は官僚主義から政治主導を掲げていて、
🌕️官僚機構を変えることが
可能だと思っていたし、
🌕️そのために事務次官会議を廃止する
というところからスタートしました。
日米関係よりも、
よりアジアを重視する方向で
(官僚機構を)見直そうとしました。
🌕️メディアに対しても、
🌕️記者会見をオープンにしようとしました。
さらに言えば、
🌕️大企業に対して、
厳しいCO2削減を求めました。
🟣しかしそういう(以上の)こと全部が、
⤵️一つの既得権の構造の中で強力し合い、
⤵️大変強い反発力を生じさせてしまった。
自分(鳩山さん)もそれ(協力し合う既得権の構造)と闘う十分な覚悟が足りなかった。
🌕️まさに意志の問題。
⤵️いまの(日本の)政権はまさに、
その(既得権の協力し合う構造と闘う)意志すらなく、
その点は非常に寂しいところです。
🌕️しかし、このような問題意識をお持ちの方もまだいるわけです。
そういう方をできるだけ増やしていく努力をいまからでもしなければならないし、
🌕️それを(日本の)政治の形に表していかない限り、
🌕️日本は変わらない
と思いますので、(問題意識をお持ちの方々は、)
ぜひ諦(あきら)めないでいただきたい。
(中略)
木村朗:しかし、90年代半ばから、
悪い意味の揺り戻しがされて、
「第二の逆コース」というような動き、
例えば新しい教科書をつくる会などができ、
1999年の第145回国会で
有事法制、
国旗国歌法、
盗聴法などが通りました。
(👴やだね、香港の流れみたい。)
作家の辺見庸(へんみ・よう)さんなどが指摘されるように、
「戦後民主主義の決壊(けっかい・こわれる)が始まった歴史的な基点だ」
というふうに言えるでしょう。
そして、2001年の9.11事件で、
それ(戦後民主主義の決壊)が加速されます。
(中略)
確かに世界中で、
あれだけアメリカなどが
怨念をばらまいているわけですから、
その人たちが報復として
何か攻撃をしてきて、
それがテロと言われるものとして
出てきていることは事実ですが、
それが果たして冷戦時の
共産主義やソ連に代わるような
大きな脅威なのかといえば疑問です。
僕(木村朗さん)はそういう脅威は、
ほとんどなくなっていると思います。
🌕️(=)要するに世界にとって共産主義に代わる大きな脅威というものは
実は何もないので、それに代わるものとして、
🟣ネオコンや軍産複合体が中心となって、
イスラム原理主義を
テロとの戦いに結びつけてつくり出そうとしているのが、
私の基本的な見方(見解・意見)です。
シャルリー事件のときも
孫崎さんが指摘なさっていましたが、
🌕️「軍事力ですべてを殲滅(ざんめつ)するというような発想では、
テロがなくなるわけがない。
むしろそのような(殲滅な)ことをしたら、
♾️テロは永遠に続く。
🌕️なぜテロが起きるのかを根本的に考えれば、
3つの要因があげられます。
第1番目は、
🟣アメリカを中心とする有志国連合、
これには日本は、もうすでに入っていますが、
それがイスラム圏を中心に
⤵️⤵️⤵️⤵️⤵️⤵️⤵️⤵️⤵️
不必要な不正義の軍事介入を
行い続けているからです。
第2番目が、
🟣ヨーロッパの移民社会における
イスラム教徒に対する
あまりにも差別的な扱いが
貧困を生み、
恨みを買っている。
そして、第3番目が、
🟣メディアの取り扱いで、
シャルリー・エブドで言えば
イスラムの指導者を
あれほど侮蔑(ぶべつ)するようなことをして、
それを表現の自由で居直る
というのは本末転倒(ほんまつてんとう)ではないか。
🟣イスラム教徒の怒りを買うようなことを
意図的にやっていて、
それを何か、正しいかのような言説が
まかり通っています。
🌕️はっきり言ってアメリカとイスラエル、
それを支えるイギリスや日本が変わり、
🌕️これらのことを根本的になくせば、
🌕️世界のテロはほとんどなくなる
と(孫崎さんが)指摘していますが、
私(木村聡さん)もそう思います。
世界、国際社会にとって、
もっとも大きな脅威は何なのか。
これはある専門調査でも出ていたように
🟣アメリカだと言われているのです。
あるいは
🟣イスラエルとも言われています。
僕(木村聡さん)は、
ブッシュ政権が言っていたような
北朝鮮でもイランでもイラクでもないと思います。
まして中ごくでもない。
(👨この本📖『誰がこの世界を動かしているのか』の
刊行は、2016年6月23日。
ウイグル・ジェノサイドが浮上するのが2014年。)
そこの根本の部分で、いま正邪が逆転している。
ジョージ・オーウェルの📖『1984』のような世界に、
もうすでになっているのではないでしょうか。
🌕️そこにメスを入れない限り、
根本的には変わらないのではないかと思っています。
いま、日本にあるのは、
疑似ナショナリズムだ
東京オリンピックを招致しようという
日本人の狂った発想
この国(日本)を没落へと
後押ししているのがメディアだ
(中略)
木村聡:いまの日本は
⚠️民主主義から⇒ファシズム、
⚠️平和国家から⇒戦争国家
へと向かいつつあるので、
アジア、朝鮮半島、あるいは沖縄が
戦場になるような地獄絵を
再び繰り返してはならないと強く思います。
日本のこの状況を深刻化させている原因として、
⤵️⤵️⤵️⤵️⤵️⤵️⤵️⤵️
1つにメディアの劣化
という問題があります。そして、
⤵️⤵️⤵️⤵️⤵️
司法の暴走
という問題も重要です。
(メディアの劣化、司法の暴走)
この2つによって、
不当な弾圧が行われているという問題の深刻性を、
多くの国民に一刻も早く気づいてもらいたい。
(以上。)
📖『アメリカに潰された政治家たち』
孫崎 享(まごさき・うける)著
河出文庫(ま 21-1) 河出書房新社
2021年5月20日発行
(👨僕にはどうにもできない。
睨むことくらいしか。
愚かだなと思うことくらいしか。
👩これからは私は物を大切に使う。
地球は無尽蔵ではないから。
👨でも、世界の権力者たちの名前と顔が一致するくらいは
知っておこうと思った。)
📖『世界権力者 人物図鑑』副島隆彦 著 日本文芸社
(👨「前」などは本の時代、本に記載のまま。)
01.米大統領 バラク・オバマ 1961
02.前米国務長官 ヒラリー・クリントン 1947「私を次の大統領に」
03.大統領補佐官 スーザン・ライス 1964
04.米副大統領 ジョー・バイデン 1942
05.米国防長官 チャック・へーゲル 1946「お前ら、(アフガニスタンから)ズラかる準備をしろ」
06.米国務長官 ジョン・ケリー 1943
07.前CIA長官 ディヴィッド・ペトレイアス 1952
CIA長官 ジョン・ブレナン 1955(ドローンの育ての親)
前米国防長官 レオン・パネッタ 1938
(カネだけが★いアメリカの軍人たち)
08.米財務長官 ジェイコブ・ルー(落書きと呼ばれた署名。堅物で頑固な正統派ユダヤ人。)
(👩ユダヤの方が財務担当。)
09.米財務次官(国際担当) ラエル・ブレイナード 1962
10.米上院議員 ジョン・マケイン 1936(共和党議員の一部は裏の真実を知っていた。
(👨馬渕睦夫さんも言っていた「マケイン」。)
米下院議員 ジョン・ベイナー 1949
11.CSIS 上級副所長 マイケル・グリーン 1961(日本の首相より上。)
12.駐日大使 キャロライン・ケネディ 1957
13.IT長者たちは課税逃れでオバマに献金。
カリフォルニア州のウッドサイドで、
シリコン・バレー(IT企業群)の創始者たちと
オバマ大統領が夕食会をした。(2011年2月11日)
ネット大企業の経営者だけは民主党寄りが多い。
マーク・ザッカーバーグ(フェイスブックCEO
故・スティーブ・ジョブズ(アップルCEO)
エリック・シュミット(グーグルCEO兼会長)
アーサー・レビンソン(アップル取締役)
ジョン・チェンバース(シスコシステムズCEO)
ジョン・ドーア(KPCP共同経営者)
ラリー・エリンソン(オラクルCEO)
リード・ヘイスティングス(ネットフリックスCEO)
キャロル・ロバーツ(ヤフーCEO)
ディック・コストロ(ツイッターCEO)
この場にビル・ゲイツだけはいなかった。
14.ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント全部会長ジム・オニール 1957
15. ロックフェラーセンター・プロパティーズ会長 ディビッド・ロックフェラー 1915
16.米上院議員 ジョン・D・ロックフェラー・4世 1937
17.シティグループ前CEO ヴィクラム・パンディット 1957(日本のシティで幹部教育。)
シティグループ現CEO マイケル・コーバット 1960
連邦貯金保険公社 前総裁 シェイラ・ベアー 1954
米元財務長官 ロバート・ルービン 1938
18.米元財務長官 ローレンス・サマーズ 1954(次のFRB議長有力候補ジャネット・イエレンとの戦い) (FRB(米連邦準備制度理事会))
混迷するヨーロッパ
19.ECB(欧州中央銀行)総裁 マリオ・ドラギ 1947
20.IMF(国際通貨基金)専務理事 1956 フランス人
21.ドイツ首相 アンゲラ・メルケル 1954
22.ドイツ連邦銀行( )総裁 イェンス・ヴァイトマン 1968
23.フランス大統領 フランソワ・オランド 1954
24.イタリア首相 エンリコ・レッタ 1947
イタリア前首相 マリオ・モンティ 1943
イタリア大統領 ジョルジュ・ナポリターノ 1925
イタリア元首相 シルヴィオ・ベルルスコーニ 1936
五つ星運動党党首 べッぺ・グリッロ 1948
25.ギリシャ首相 アントニス・サマラス 1951
ギリシャ元首相 ゲルオギオス・パパンドレウ 1952
26.スペイン首相 マリアノ・ラホイ 1955
27.ローマ・カトリック教会 ローマ法王 フランシスコ 1936
28.ロシア大統領 ウラジミール・プーチン 1952
中ごく
29.習●平 1953
30.り こくきょう 1955
31.ちょう とくこう 1946
32.ゆ せいせい 1645
33.りゅう うんさん 1947
34.おう きざん 1948
35.ちょう こうれい 1946
こ しゅんか 1963
しゅう きょう 1960
36.はん ちょうりゅう 1947
きょ きりょう 1950
ほう ほうき 1951
は ぎょうてん 1949
じょう まんぜん 1949
ご しょうり 1945
37.はく きらい 1949
おう りつぐん 1959
38.おう よう 1955
39.こ きんとう 1942
おん かほう 1942
とう しょうへい (1904~1997/満92歳没
40.こう たくみん 1926
41.こ ようほう 1915~1989/満73歳没
こ とくへい 1942
42.中央チベット行政府元主 ダライ・ラマ14世 1935
アジアと世界の新しい潮流
43.韓国大統領 パク・クネ 1952
第5~9代 韓国大統領 父 パク・チョンヒ 1917~1979/満61歳没
44.キム・ジョンウン 1983
45.シンガポール元首相 リー・クアンユー 1923
シンガポール首相 リー・シェンロン 1952
46.マレーシア元首相 マハティール・モハマド 1925
47.ミャンマー大統領 テイン・セイン 1945
ミャンマー連邦議会議員 アウンサン・スーチー 1945
48.インドネシア大統領 スシロ・バンバン・ユドヨノ 1949
49.新しい世界銀行(ニュー・ワールド・バンク)をブリックスがつくりつつある。
中南米の反抗と
中東の火種(ひだね)
50.ブラジル財務省 ギド・マンテガ 1949
51.ベネズエラ前大統領 ウゴ・チャベス 1954~2013/満58歳没
52.イスラエル首相 ベンジャミン・ネタニヤフ 1949
53.イラン最高指導者 アリ・ハメネイ 1939
イラン大統領 ハサン・ロウハニ 1948
イラン前大頭領 マフムード・アフマディネジャド 1956
54.シリア大頭領 バシャル・アサド 1965
おわりに
私たちは、世界各国の指導者たちの
動きと考えを知ることで、
大きく世界を理解しなければいけない。
日本国内だけで、通用させられている考えに
捉(とら)えられたままではいけない。
日本人だけで信じ込んでいる
「夜郎自大(やろうじだい)」の考えは愚かである。
夜郎という国が、古代の中ごくで、
今の雲南省にあった。
この夜郎国の国王は
自分の国が大国だと思っていた。
周りは笑っていた。
だから「夜郎自大」なのだ。
今の日本人全部がまさしくこれだ。
アメリカに騙(だま)されたまま、
見事に衰退を続けている様(さま)は、
外の世界からはあざ笑われている。
私(副島隆彦さん)がいくらこの事を書いて、
何十冊の本にして、
大きな真実を伝えても、
なかなか日本国内では広まらない。
それでも私(副島隆彦さん)はめげることなく、
世界基準(ワールド・バリューズ)の
大きな真実を書き続ける。
2013年9月 副島隆彦
📖『世界権力者 人物図鑑』
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【田中英道】【未来ネット切り抜き】
日本の貨幣社会と日本人
群馬の馬は馬のこと。
ときは7世紀末。
多胡羊太夫(たこ・ひつじだゆう)という人が居て
彼は群馬で純粋な銅を発見、採掘した。
純粋な銅を発見したために
『和銅かいほう』『和銅かいちん』を作り、
日本のお金づくりの最初のちからとなる。
藤原ふひとがお金づくりに賛同した。
多胡羊太夫とは秦氏(はたし)の別名。
名前に「羊」が付いているから
中央アジアから来た人たち(騎馬民族)だ。
「十字架」もあったと、当時の記録にもある。
そういう人たちが日本に来た事が確かである。
彼らは日本を「貨幣社会」にしようとした。
「典型的なお金の社会にする」
というのがユダヤ人のやり方である。
それを日本で多胡羊太夫たちがやろうとした。
ところが、多胡羊太夫たちが法律を出させて
「たくさんお金を貯めた人には、
一階級上げて地位をあげます」
というお触(ふ)れを出しても、
🌕️日本人は決してその言葉に乗らなかった。
🌕️日本人は「貨幣の感覚」にならなかった。
🌕️日本人は「お米」だった。
米や他の物質で数えていた日本人。
日本人はその年が不作だと、
日本政府から米を借りる。
政府は正倉院から米を出してくる。
今年は米が豊作だという年は、
米を返すとき、日本人も
ユダヤ人のように利子を付けた。
しかし、日本人が利子を付ける意味は、
ユダヤ人のように利益を得るとか、
悪どく取り立てる、
という意味ではなく、
❇️「(借りたときよりも)余計に返して
(貸してくれた相手に)お礼(感謝)の気持ちを込める」
という意味だった。
そういう、日本人の、
米や塩や絹生地などを使った
(物々)交換のひとつの指標
(=利子は感謝の気持ちを伝える)が、
日本ではずっと続く。
いくらユダヤ人たちが
貨幣を日本に普及しようとしても
日本ではなかなか一般化しなかった。
ある日本人は貨幣を貯めはするが
使わなかった。
結局、貨幣でやれば利子社会になるのだが。
ずっと長い間、日本人はやらなかった。
これは非常に日本人的です。
ユダヤ人的な貨幣社会を
日本人は長い間作らなかった。
ちなみに、ユヴァル・ノア・ハラリ氏著書の
📖『ホモ・サピエンス』の内容は、
基本は貨幣です。
著書は「貨幣が世界中を覆(おお)った」
ということを言ったが、
日本はそうではなかった。(日本は貨幣に覆われなかった。)
日本では(ようやく)江戸時代になって、
貨幣を使い始めた。
しかし、そのときも「単なる利子」
というのではなくて、
(日本人の考える)利子とは、
(貸してくれた人への)感謝の気持ちだった。
🌕️日本では、「利子は儲けである」という
考えがないんです。
🌕️あったとしてもそれ「(利子)は自然に
感謝の気持ちが貯まる」ということ。
⭕「これこそが、本当の経済である。」
という考えが日本人の根本(普遍的無意識)にあるわけです。
⭕日本では「米」なんですね。
⭕米というのは、自然の恵み。
❇️自然の恵みに対する感謝の気持ち
というものを
日本人は昔から持っているわけですね。
銀行は西洋から来ましたけれども。
しかし、利子というものを
悪どく取る、というよりも、
やはり、貸してくれた人への
感謝の気持ちを利子であらわす。
⭕そういうことがいまだに
日本では続いています。
❌単なる「儲ける」「利益を得る」
というだけが目的の西洋の資本主義社会と、
⭕日本独自の資本主義社会は違う。
日本の資本主義社会のほうが健全です。
真実があると思います。
(👴👨👩田中英道先生、拍手。
👏👏👏👏
👏👏👏👏)
*わどうかいちん【和同開珎】
708(和銅1)年に鋳造された日本で最初の本格的貨幣。「わどうかいほう」とも読む。皇朝十二銭こうちょうじゅうにせんの第1。政府はこれを流通させるために,税を貨幣でおさめさせたり,多くの貨幣をたくわえた者に官位をさずける(蓄銭叙位令ちくせんじょいれい)などの方法をとった。しかし,地方にはあまり広まらなかったという。銀銭ぎんせんと銅銭どうせんの2種があり,銀銭は翌年廃止されたが,銅銭どうせんはたびたび鋳造された。◇日本最古の貨幣としては,7世紀後半の鋳造と見られる富本銭ふほんせんとする説が有力。
(👨たとえば)
■アメリカで教育された財務長官・高橋洋一氏。
(中略)
彼は東大理学部数学科卒で、
学生時代から統計数理をやっていた。
(中略)
大蔵省に入った。
(中略)
高橋氏は大蔵省で「資産と負債の相互管理」
というシステムの日本版をつくりあげて、
論功行賞で客員研究員として
🟣ブリンストン大学へ行く。
そこでベンジャミン・バーナンキ学部長(現FRB議長)の「薫陶」を受け、
すっかり『バーナンキ主義者』となった。
(写真/時事)
(中略)
横にアラン・ブラインダーもいる。
(中略)
📖『さらば外務省』には、真に迫る話がたくさん書かれています。
高橋洋一さんは善人だ。
しかし無感覚な人ですね。
「高橋は三度殺しても殺したりない」
という財務長官たちの言葉を(高橋洋一さんは)
自分で書いています。
(中略)
この高橋洋一の実践思想が「マクロモデル」だとしたら、
「ミクロモデル」はフジマキ・ジャパンの藤巻健史(ふじまき・たけし)さんではないでしょうか。
この人は🟣モルガン銀行の東京支店長を務めて、
お金儲けができるモデルをたくさん組み立てて書いているのですが、
実際は儲からなかった。
(中略)
🟣おそらく彼も、(アメリカのディープステートに)
大きく騙されている。
🌕️表面のデコレーションのところで生きている人なのでしょうね。
(中略)
高橋洋一(氏)と藤巻健史(氏)、
この二人が外資(ディープステート)の手先となって
動かされた。
🌕️マクロ(国家政策)と
ミクロ(民間)でよく見える。簡単に言えば
洗脳されている人々です。
(続く)
📖『売国者たちの末路
私たちは国家の暴力と闘う』
副島隆彦・植草一秀 共著 祥伝社
📖『さらば財務省!
官僚すべてを敵にした男の告白 』
高橋洋一 著 講談社
読者レビュー
①
マクロ経済とか勉強したこともないし、生半可な知識しかないけれども。
テーマ:政治・経済
【激震2010 民主党政権下の日本】金融政策に無関心な経営者たち…ミクロの成功体験が落とし穴に。
高橋洋一さんは、先日「朝まで生テレビ」でご一緒させていただいた。私のマクロ経済の知識は竹中平蔵さんの本やら経済雑誌などでついた知識でしかないから、大学で本格的な経済学を学ばれた方達には及びもつかないし、批判のしようもないが、たぶんこの記事は私なんかとちょっとした論戦になったことを前提に書かれたものだと思う。
彼の言う事は至極もっともだけれども、別に私は金融政策に無関心というわけではない。しかし、車の両輪であるということも否定するわけではない。が、これまでもマクロ経済周りの対策は色々練られてきたわけだし、必ずしも経済学者の思い通りにデフレを克服したり不況から回復しているわけでもない。彼らに言わせればそれはまだまだ不十分だということになるんだろうが、そもそも私の悪い頭ではその辺がピンとこないのだ。じゃあ、日銀とかには頭のいい経済に明るい人が集まっているのに、なんで高橋さんのような頭のいい人の考える政策を実行しないんだろうなあ?と思ってしまうんだ。
金融政策も結構だが、今一番力を入れるべきは、高橋さんの記事にも書いてある通り企業家のマインドを高めるために規制緩和などを行うように政府に働きかけることなんじゃないかと思う。
もうひとつ、高橋さんの書いているように、金融政策などが絵空事のように思えるのは事実である。多くの国民にとってもそうだろう。私なんかよっぽど関心があるほうだ。でもグローバル経済の中での日本的な観点での説明があまり聞かれないのはどうしてなんだろう?デフレや不況は明らかにグローバル経済や情報革命の影響を受けているはずだ。その辺も含めてどう解決していくのかの視点がぼやけているような気がしているのもなんとなく納得いかないところかもしれない。
なんか、竹中さんの本みたいに、マクロとミクロの経済学とかを一緒に分かりやすく説明して今後の対策とかを高橋さんに私が質問したら、生徒に話すみたいに丁寧に答えてくれてそれを本にまとめたりしたら面白いなあとか思ってしまった。と思ったら、こんな本がでてた。
②
高橋洋一氏は元・財務官僚。小泉政権時代、竹中平蔵大臣の懐刀として郵政民営化、道路公団民営化、政府系金融機関改革などの「構造改革」路線のシナリオを書き、竹中氏が政界を去った後も安倍政権において内閣審議官として公務員制度改革などに取り組み、昨今話題の国の特別会計における「埋蔵金」を暴露した人物。
この本のサブタイトルは「官僚すべてを敵にした男の告白」。既存の官僚秩序の頂点にあった大蔵省・財務省に身を置きながら、その秩序をぶっ壊す改革の「コンテンツ・クリエーター」として暗躍したわけですから、総スカンを食うのも当然。
小泉−竹中の構造改革路線といえば、弱肉強食の格差社会をもたらした、といった主旨で非難されることも多い。この本を読むとそのような新自由主義的なイデオロギーがまずあったわけではなく、このまま国を官僚に任せていたら日本が本当に沈没してしまうという深刻な危機感がプリミティブな動機として存在していたことがよくわかる。結果的にはそれが「小さな政府」を目指すことにつながっていく。
この本の中で紹介されている、官僚が省益・官益を守るために繰り出す数々の手段の姑息なことと云ったら、唖然とするのを通り越して感心してしまう。
高橋洋一氏はもともと理系。東大理学部数学科を卒業後就職に失敗。東大経済学部に学士入学・卒業した後大蔵省に入省。異色の経歴の持ち主。
大蔵省には話題作りのために二年に一人くらいの割合で変わった経歴の人物を採用する「変人枠」というものがあり、自分はそれで採用されたのではないかと振り返っている。
大学の数学科では年金数理を学び、会計や金融工学にも明るく、理財局時代には財投にALM(資産・負債の総合管理)システムを自ら開発して導入、プリンストン大学留学時にはバーナンキ現FRB議長をはじめとする一流経済学者と親交を深めるなど、幅広い分野への博識を有する人物。
もしこういう人が役人の世界に存在しなかったら、日本の公制度改革はずっと遅れた。
財務省にとってみれば「変人枠」で採った飼い犬に手を噛まれたようで皮肉。逆にいえば異分子を自ら取り込む懐の深さがあったとも言える。
「暴露」的な要素も含めて一般向けの内容。高橋洋一氏には「財投改革の経済学」という専門的な著作もあり、ぜひそちらも読んでみたい。
③
日本が債務超過で増税は避けられないだろうと思っていたので、与謝野馨とか結構好きだったのだが、この本を読んで見る目が変わった。一体マスコミは何を伝えているのだろう。数字に弱いにも程がある。これだけ世間ではファイナンスのスキルが求められているのに何も真実が伝わってこない。そんなに政治に対して不勉強かもしれないが無関心でもないのに判断材料が少なすぎると考えさせられた。氏の考えを盲目的に信じるのも問題かもしれないが、増税せずとも再建の道はあるのだというのは新たな発見だった。
④
高橋先生の、初々しい一冊。
小泉政権から安倍政権の裏側、官僚とのやりとりが生々しく。原理原則できちんと仕事をすることが、こんなにシンプルで、こんなに難しいことなのか。そんなにシンプルにできる、著者の才能というか、能力の高さかが毎度すごい。
竹中平蔵さんの評価ってのが自分の中ではよく判らないのだが、そこにも興味が出て来た。
⑤
小泉改革を支えた官僚の奮闘記。小泉改革のやや裏側をうかがい知れる点のみ貴重。
あとは随所に自分は典型的官僚ではなく、いかに既存の官僚組織と闘ったかをアピールしているが、結局は自分も責任はとらずに巧く立ち回る官僚の一人でしかないことが見え見えで見苦しい。
📖『さらば財務省!
政権交代を嗤う官僚たちとの訣別』
講談社+α文庫
高橋洋一 著
読者レビュー
①
小泉構造改革、そしてその後の安部晋三政権の顛末を比較的に官僚サイドから描いた回顧録と言えるだろう。比較的と書いたのは、著者が財務官僚でありながら本省から爪弾きにあっていたためだ。
著者は数学科を卒業し、研究所の内々定が反故にされたため大蔵省に入省し、大蔵官僚には稀な数学的知識を利用して、定額郵貯の利付けの見直しやALM(資産・負債の総合管理)のシステム化、財投債の導入、銀行の不良債権処理などをやって来たらしい。そして、小泉政権発足後、大臣となった竹中平蔵氏との従来からの付き合いの縁があって、小泉政権における制度設計の実務的な面を担当することになる。
この本で描かれるのは、著者がどれだけ大蔵省・財務省に貢献しながらも、上司(政府)の意向に従って真面目に仕事をした結果、本省から石もて追われる立場となったか、竹中平蔵氏がどれだけ勤勉で洒脱な人物であるか、そして小泉純一郎氏がどれだけ強かに官僚と政治家、国民との間をバランスよく渡り歩いたか、ということだろう。加えて言うならば、どれだけ官僚が省益、ひいては自分の将来の出世・安定のためにのみ動くように変質さえられているかも描かれる。
特に面白いのは官僚だったから分かること、例えば審議会を骨抜きにするには事務局を押さえ、資料を都合の良い様に作り、都合の悪い意見を言う人の参加できない日程を組めば良い、などの具体的な方策の数々だろう。この様な点を容易に指摘できるのは、元々その世界にいた人の強みだ。
この手の政権内部からの回顧録は日本ではとても貴重なものだと思うので、様々な立場からじゃんじゃん書いて欲しい。
②
役所の仕組み変えようと思ったら政治側が強くないといけない。衆参両院で安定多数と、具体的に国民を説得できる能力。今の民主党じゃ無理だよな。実家にあったので久々に再読してみてよくわかった。
③
私は政治に明るい人間ではないが、この本を読むことで日本の政治を見る上でのひとつの基準を持つことが出来たように思う。
現代を生きる日本人として、日本の政治がどのような力関係のもとに意思決定がなされてきたのか、小泉改革とはなんだったのか、そしてその後から現在へと続く政治についてどのように判断を下すことが出来るのか、といったことが分かる。
ただし、この本を読むと当面の間はもはや真に日本のための政治がされることはなく、霞ヶ関に巣くう旧勢力のつまらない私欲のためになされていくのかと、問題意識と同程度に失望感を持ってしまう気もする。やはり『官』ではなく『民』が強く働きかけられる社会にならなくてはだめなのか。。
④
財務省キャリアだった高橋洋一さんのノンフィクション。
小泉・竹中改革、安倍政権のブレーンとして活躍した当時のことを振り返っている。これを読むと、郵政改革や政策金融改革の必要性が飲み込めてくるだけでなく、財務省の政策操作の仕方や、天下りの是非、いわゆる埋蔵金についてなど、いまも話題になるニューストピックの理解の手助けになる。ただし、この本一辺倒だと、知識に偏りが出るかもしれない。
「フェイスブックの失墜」で読む
巨大IT企業の闇
【テレ東経済ニュースアカデミー】
2022年7月26日
フェイスブックは大丈夫か⁉️
「虚偽情報を蔓延(まんえん)させた」とか、
「『個人情報の管理』はどうなっているんだ⁉️」とか、
いろんな批判がありました。
「実はフェイスブックのなかでは、
📖『アグリー・トゥルース』、醜い真実があった。
(フェイスブックの)経営トップのマネジメントは、
それを管理できていなかったのでは⁉️」
というようなことを
告発した本になっています。
📖『フェイスブックの失墜
アグリー・トゥルース』
シーラ・フレンケル 著
セシリア・カン 著
長尾莉紗 訳
北川蒼 訳
早川書房 3,000円+税
2022年3月3日発行
読者レビュー
今読んでみると、
🟣ロシアのアメリカ大統領選挙への介入だとか、
他国の首相はほとんど登場しないのに
🟣ウクライナのゼレンスキー大統領の名前が出てきたりと、
🌕️今現在に繋がる何かがありそう。
偽情報の氾濫が世界に及ぼす影響は、
今後更に深刻になるでしょう。
ある意味情報の暴走を止められなくなったのは
🟣シンギュラリティの一端なのかも。
(👨以下、)学生ライター・庄司さんの解説です。)
「🟣シンギュラリティとは
シンギュラリティ(Singularity;技術的特異点)とは、アメリカの発明家で人工知能研究の世界的権威であるレイ・カーツワイル博士らが示した未来予測の概念で、一つの仮説として想定され得る、人工知能(以下AI)が人間の能力を超える時点 や、それにより人間の生活に大きな変化が起こるという概念のことを指しています。
もう少し詳しく説明すると、テクノロジーの加速度的な進化の結果、いずれコンピュータは人間の知能を超える「超知能」を獲得するようになります。そして、人間にはその「超知能」がどのように振る舞うか予測も制御もできず、その甚大な影響によって社会や人々の生活に決定的な変化が起こると考えられているのです。
シンギュラリティはいつ起こるのか
では、このシンギュラリティはいつ起こるのでしょうか。人工知能研究の第一人者である先述のレイ・カーツワイル博士は、「2029年にAIが人間並みの知能を備え、2045年に技術的特異点が来る」と提唱しています。
AIが人類の脳を超えることで、AI自身がより優れたAIを生み出せるようになります。その結果、2045年以降人類は何かを新たに発明する必要がなくなったり、AIが出す答えや生み出す物を予測することができなくなったりします。これがAIが人類最後の発明となるともいわれるゆえんですね。
そして、こうした社会変革や問題を総称して「2045年問題」ということがあります。2045年という数字が導かれた背景には「収穫加速の法則」と呼ばれるものがあります。この法則は、AIに限らず技術の進歩は直線グラフ的に向上していくのではなく、指数関数的に進歩していくという経験則に基づいたもの。AIの進化においても、ある重要な発明が別の発明と結び付くことは新たな発明への足掛かりとなり、これが繰り返されて次の進化への期間が短縮されていくと考えられています。
プレ・シンギュラリティとは
また、シンギュラリティの前に起こるものとして、プレ・シンギュラリティ(前特異点)という概念があります。シンギュラリティが技術的特異点、つまりAIという技術が人間の能力を超えるという技術的な変化を示す点であるのに対して、プレ・シンギュラリティは社会的特異点、つまり現在の社会的なシステムが変化する点を指しています。そしてこれは2030年ごろに起こると、スーパーコンピュータ開発者で次世代の汎用人工知能の研究者である齊藤元章氏が唱えています。
では、ここでプレ・シンギュラリティで起こるとされる変化がどのようなものかを少し見てみましょう。
▼経済・社会の変化
・貨幣がなくなる、生活必需品は無償で入手できる
・エネルギー問題が解決されて無料で提供される
・食糧問題が解決、衣食住は無償で提供される
・戦争や紛争などの問題が解決(起きない、戦争を起こせないようになる)
▼人間のあり方
・人間の体内にナノロボットを注入して、記憶や思考、健康維持を支援
・バーチャルリアリティーでの生活が大半に
・不老が実現
・労働が不要に
いかがでしょうか。ちなみに筆者はこれを知った時、かなり衝撃を受けるとともに「本当に実現するの?」と思いました。しかし、これらの歴史的な変革はスーパーコンピュータの飛躍的な性能がもたらすと考えられており、そこにAIが加わることで画期的な技術開発が巻き起こると考えられているんです。
シンギュラリティが社会に与える影響
先ほど、プレ・シンギュラリティでの変化について触れましたが、プレ・シンギュラリティ(社会的特異点)が起こった後、シンギュラリティ(技術的特異点)は社会にどんな影響を与えるのでしょうか。
シンギュラリティの影響として考えられるのが、「モノの価値」や「仕事のあり方」の変化です。
モノの価値の変化については、AI技術の進歩によりあらゆることが自動化されて生産や流通に人が関与しなくなると、人的コストを抑えることができます。その結果として、激的なデフレが起きると考えられています。
仕事のあり方の変化については、2014年、英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授らが発表した論文「雇用の未来—コンピューター化によって仕事は失われるのか」によると、20年後には今ある仕事の47%はなくなるという結論が導き出されています。
既に一部の産業では、AIを搭載したロボットが人間の代わりに作業をしているのは皆さんご存知でしょう。これがシンギュラリティの到来により、人間よりもAIの方が賢くなった場合、多くの仕事のあり方が変化して「なくなる仕事」「残る仕事」が出てくるようになります。
先述した論文内でなくなるとされていた仕事には以下のものがあります。
・スポーツの審判
・レストラン、ラウンジ、カフェの従業員
・レストラン料理人
・テレマーケター (電話を使った販売員)
・一般的な事務員
・ネイリスト
・訪問販売、街の物売り
比較的単純な作業を行う仕事だけでなく、スポーツの審判のように専門的な知識・技術を必要とする仕事も含まれています。
一方で、残るとされていた仕事には以下のものがあります。
・栄養士
・歯科医師
・警察
・教師
・漫画家
・ミュージシャン
・ダンサー
この結果から、人体に関わる医療系の仕事やホスピタリティ性の高い仕事、高度な接客を必要とする仕事、さらに芸術分野などクリエイティブな仕事は、AIに取って代わられにくく、シンギュラリティ後も残る可能性が高いと考えられています。」
(👩問題の、レイ・カーツワイル 著
📖『ポスト・ヒューマン誕生
コンピュータが人類の知性を超えるとき』
NHK出 版(2007年1月25日発行)
👩「人間の脳に🧠脳チップを着ける」(KoJi,s DeepMax氏YouTubeより。)
ということが嫌だ。
👧誰が着けて良いとOKを出したの❔
竹下雅敏氏が自身のYouTubeで
「脳チップを着けるのがイヤな人間には
脳チップを着けずにそのままほっておいて欲しい」と述べている。)
📖『誰がこの国を動かしているのか
一握りの人による、
一握りの人のための政治を変える』
鳩山友紀夫 白井聡 木村朗 共著
詩想社新書 920円+税
(2016年6月23日発行)
総理でさえままならない
「対米従属」という
この国(👧日本)の根深い構造。
新安保法制、
普天間基地移設問題から、
原発再稼働、
従軍慰安婦問題、
拉致問題まで、
そこに通底する戦後日本の真相を暴き、
「戦後レジーム」からの脱却、
真の(👧日本の)独立を説く❗
第7章 「永続敗戦レジーム」から脱却するために
「永続敗戦レジーム」からなぜこれまで
脱却できなかったのか
🌕️アメリカと敵対するということではなく、
要するにアメリカ一辺倒というのは
バランスを欠いているのではないか、
これを見直そう、というスタンスを打ち出した。
これはとても当たり前の話ではあるのですが、
🟣ものすごい勢いでいま反作用が働いていて、
(👧日本政府が)こうなっているのです。
細川政権と鳩山政権の間の期間、
橋本政権あたりのとき、
アジア金融危機への対処における
IMFのやり口に対して
マレーシアのマハティールは激怒し、
言うことを聞かずに自力で危機を脱します。
🌕️そのとき、
「欧米の金融資本にいいように収奪(しゅうだつ)されるよりも、
アジアで団結して❇️真っ当な金融の体制をつくる必要があると考え、
そのリーダーを日本にやってほしい」と
(マレーシアのマハティールは)提言するわけです。
⤵️日本はそれ(👧その提言)を、
⤵️アメリカに遠慮して断ってしまう。
⤵️結局このように、
⤵️これまでずっと日本側が自発的に降りたり、
⤵️あるいはアメリカに水面下で恫喝(どうかつ・おどすこと)をされたりして、
⤵️チャンスを逃し続けて今に至るのです。
⤵️ですから、なぜこれまで対米自立に失敗してきたのかといったら、
⤵️(👧日本政府が)意志が弱かったということもそうでしょうし、
⤵️(👧日本政府の)戦略が拙(つたな・下手)かったということもあると思います。
⤵️しかし、現在の(👧日本の)政治に目をやると、
⤵️(👧対米自立する)意志すらなくなりましたという状態になっていて、
いわば永続敗戦レジームというものが純粋化する状態になってきてしまったと感じます。
その存在基盤が失われれば失われるほど、
それが純粋化をする、
(⇒)その本質が結晶してくるという
状態になってきてしまったというのが
私(白井聡 氏)の現状認識です。
鳩山:(中略)やはり今の(👧日本の)政治は問題であるし、
これを変えなければならない、
そこ(👧変える日本の政治)に自分も
何らかの形で関わっていきたい。
(中略)
🌕️それはアメリカに対して、
どう、しっかりと対処していくのかと
いうことにかかっている。
🌕️命を懸(か)けるぐらいの覚悟をもって
そこ(👧変える日本の政治のためにアメリカ)に臨(のぞ)むメンバーが、
10人ぐらい日本に(日本から)出てこないものか、と(細川さんが)おっしゃっていました。
(中略)
また、(細川さんは、)
「自分が首相をしていたときには、
アメリカと日本の官僚機構、
もっと言えば(👧アメリカと日本の)メディアも含め、
❌すべてが🟣既得権(きとくけん)の中で強固な体制を築いていて、
🌕️そこの一角をつぶそうとしても、
⤵️全部(👧アメリカと日本の官僚機構、アメリカと日本のメディア)が
🟣これほどまでに強力に反対してくる
ということに、(細川さん)ご自身も それまでは気づいていなかった」
とおっしゃっていました。
👆️👆️
これは私(鳩山さん)もまったく同じで、
ここまで強固なものがあるとは
(自分が)首相になるまで認識していませんでした。
私(鳩山さん)の場合は官僚主義から政治主導を掲げていて、
🌕️官僚機構を変えることが
可能だと思っていたし、
🌕️そのために事務次官会議を廃止する
というところからスタートしました。
日米関係よりも、
よりアジアを重視する方向で
(官僚機構を)見直そうとしました。
🌕️メディアに対しても、
🌕️記者会見をオープンにしようとしました。
さらに言えば、
🌕️大企業に対して、
厳しいCO2削減を求めました。
🟣しかしそういう(以上の)こと全部が、
⤵️一つの既得権の構造の中で強力し合い、
⤵️大変強い反発力を生じさせてしまった。
自分(鳩山さん)もそれ(協力し合う既得権の構造)と闘う十分な覚悟が足りなかった。
🌕️まさに意志の問題。
⤵️いまの(日本の)政権はまさに、
その(既得権の協力し合う構造と闘う)意志すらなく、
その点は非常に寂しいところです。
🌕️しかし、このような問題意識をお持ちの方もまだいるわけです。
そういう方をできるだけ増やしていく努力をいまからでもしなければならないし、
🌕️それを(日本の)政治の形に表していかない限り、
🌕️日本は変わらない
と思いますので、(問題意識をお持ちの方々は、)
ぜひ諦(あきら)めないでいただきたい。
(中略)
木村朗:しかし、90年代半ばから、
悪い意味の揺り戻しがされて、
「第二の逆コース」というような動き、
例えば新しい教科書をつくる会などができ、
1999年の第145回国会で
有事法制、
国旗国歌法、
盗聴法などが通りました。
(👴やだね、香港の流れみたい。)
作家の辺見庸(へんみ・よう)さんなどが指摘されるように、
「戦後民主主義の決壊(けっかい・こわれる)が始まった歴史的な基点だ」
というふうに言えるでしょう。
そして、2001年の9.11事件で、
それ(戦後民主主義の決壊)が加速されます。
(中略)
確かに世界中で、
あれだけアメリカなどが
怨念をばらまいているわけですから、
その人たちが報復として
何か攻撃をしてきて、
それがテロと言われるものとして
出てきていることは事実ですが、
それが果たして冷戦時の
共産主義やソ連に代わるような
大きな脅威なのかといえば疑問です。
僕(木村朗さん)はそういう脅威は、
ほとんどなくなっていると思います。
🌕️(=)要するに世界にとって共産主義に代わる大きな脅威というものは
実は何もないので、それに代わるものとして、
🟣ネオコンや軍産複合体が中心となって、
イスラム原理主義を
テロとの戦いに結びつけてつくり出そうとしているのが、
私の基本的な見方(見解・意見)です。
シャルリー事件のときも
孫崎さんが指摘なさっていましたが、
🌕️「軍事力ですべてを殲滅(ざんめつ)するというような発想では、
テロがなくなるわけがない。
むしろそのような(殲滅な)ことをしたら、
♾️テロは永遠に続く。
🌕️なぜテロが起きるのかを根本的に考えれば、
3つの要因があげられます。
第1番目は、
🟣アメリカを中心とする有志国連合、
これには日本は、もうすでに入っていますが、
それがイスラム圏を中心に
⤵️⤵️⤵️⤵️⤵️⤵️⤵️⤵️⤵️
不必要な不正義の軍事介入を
行い続けているからです。
第2番目が、
🟣ヨーロッパの移民社会における
イスラム教徒に対する
あまりにも差別的な扱いが
貧困を生み、
恨みを買っている。
そして、第3番目が、
🟣メディアの取り扱いで、
シャルリー・エブドで言えば
イスラムの指導者を
あれほど侮蔑(ぶべつ)するようなことをして、
それを表現の自由で居直る
というのは本末転倒(ほんまつてんとう)ではないか。
🟣イスラム教徒の怒りを買うようなことを
意図的にやっていて、
それを何か、正しいかのような言説が
まかり通っています。
🌕️はっきり言ってアメリカとイスラエル、
それを支えるイギリスや日本が変わり、
🌕️これらのことを根本的になくせば、
🌕️世界のテロはほとんどなくなる
と(孫崎さんが)指摘していますが、
私(木村聡さん)もそう思います。
世界、国際社会にとって、
もっとも大きな脅威は何なのか。
これはある専門調査でも出ていたように
🟣アメリカだと言われているのです。
あるいは
🟣イスラエルとも言われています。
僕(木村聡さん)は、
ブッシュ政権が言っていたような
北朝鮮でもイランでもイラクでもないと思います。
まして中ごくでもない。
(👨この本📖『誰がこの世界を動かしているのか』の
刊行は、2016年6月23日。
ウイグル・ジェノサイドが浮上するのが2014年。)
そこの根本の部分で、いま正邪が逆転している。
ジョージ・オーウェルの📖『1984』のような世界に、
もうすでになっているのではないでしょうか。
🌕️そこにメスを入れない限り、
根本的には変わらないのではないかと思っています。
いま、日本にあるのは、
疑似ナショナリズムだ
東京オリンピックを招致しようという
日本人の狂った発想
この国(日本)を没落へと
後押ししているのがメディアだ
(中略)
木村聡:いまの日本は
⚠️民主主義から⇒ファシズム、
⚠️平和国家から⇒戦争国家
へと向かいつつあるので、
アジア、朝鮮半島、あるいは沖縄が
戦場になるような地獄絵を
再び繰り返してはならないと強く思います。
日本のこの状況を深刻化させている原因として、
⤵️⤵️⤵️⤵️⤵️⤵️⤵️⤵️
1つにメディアの劣化
という問題があります。そして、
⤵️⤵️⤵️⤵️⤵️
司法の暴走
という問題も重要です。
(メディアの劣化、司法の暴走)
この2つによって、
不当な弾圧が行われているという問題の深刻性を、
多くの国民に一刻も早く気づいてもらいたい。
(以上。)
📖『アメリカに潰された政治家たち』
孫崎 享(まごさき・うける)著
河出文庫(ま 21-1) 河出書房新社
2021年5月20日発行
(👨僕にはどうにもできない。
睨むことくらいしか。
愚かだなと思うことくらいしか。
👩これからは私は物を大切に使う。
地球は無尽蔵ではないから。
👨でも、世界の権力者たちの名前と顔が一致するくらいは
知っておこうと思った。)
📖『世界権力者 人物図鑑』副島隆彦 著 日本文芸社
(👨「前」などは本の時代、本に記載のまま。)
01.米大統領 バラク・オバマ 1961
02.前米国務長官 ヒラリー・クリントン 1947「私を次の大統領に」
03.大統領補佐官 スーザン・ライス 1964
04.米副大統領 ジョー・バイデン 1942
05.米国防長官 チャック・へーゲル 1946「お前ら、(アフガニスタンから)ズラかる準備をしろ」
06.米国務長官 ジョン・ケリー 1943
07.前CIA長官 ディヴィッド・ペトレイアス 1952
CIA長官 ジョン・ブレナン 1955(ドローンの育ての親)
前米国防長官 レオン・パネッタ 1938
(カネだけが★いアメリカの軍人たち)
08.米財務長官 ジェイコブ・ルー(落書きと呼ばれた署名。堅物で頑固な正統派ユダヤ人。)
(👩ユダヤの方が財務担当。)
09.米財務次官(国際担当) ラエル・ブレイナード 1962
10.米上院議員 ジョン・マケイン 1936(共和党議員の一部は裏の真実を知っていた。
(👨馬渕睦夫さんも言っていた「マケイン」。)
米下院議員 ジョン・ベイナー 1949
11.CSIS 上級副所長 マイケル・グリーン 1961(日本の首相より上。)
12.駐日大使 キャロライン・ケネディ 1957
13.IT長者たちは課税逃れでオバマに献金。
カリフォルニア州のウッドサイドで、
シリコン・バレー(IT企業群)の創始者たちと
オバマ大統領が夕食会をした。(2011年2月11日)
ネット大企業の経営者だけは民主党寄りが多い。
マーク・ザッカーバーグ(フェイスブックCEO
故・スティーブ・ジョブズ(アップルCEO)
エリック・シュミット(グーグルCEO兼会長)
アーサー・レビンソン(アップル取締役)
ジョン・チェンバース(シスコシステムズCEO)
ジョン・ドーア(KPCP共同経営者)
ラリー・エリンソン(オラクルCEO)
リード・ヘイスティングス(ネットフリックスCEO)
キャロル・ロバーツ(ヤフーCEO)
ディック・コストロ(ツイッターCEO)
この場にビル・ゲイツだけはいなかった。
14.ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント全部会長ジム・オニール 1957
15. ロックフェラーセンター・プロパティーズ会長 ディビッド・ロックフェラー 1915
16.米上院議員 ジョン・D・ロックフェラー・4世 1937
17.シティグループ前CEO ヴィクラム・パンディット 1957(日本のシティで幹部教育。)
シティグループ現CEO マイケル・コーバット 1960
連邦貯金保険公社 前総裁 シェイラ・ベアー 1954
米元財務長官 ロバート・ルービン 1938
18.米元財務長官 ローレンス・サマーズ 1954(次のFRB議長有力候補ジャネット・イエレンとの戦い) (FRB(米連邦準備制度理事会))
混迷するヨーロッパ
19.ECB(欧州中央銀行)総裁 マリオ・ドラギ 1947
20.IMF(国際通貨基金)専務理事 1956 フランス人
21.ドイツ首相 アンゲラ・メルケル 1954
22.ドイツ連邦銀行( )総裁 イェンス・ヴァイトマン 1968
23.フランス大統領 フランソワ・オランド 1954
24.イタリア首相 エンリコ・レッタ 1947
イタリア前首相 マリオ・モンティ 1943
イタリア大統領 ジョルジュ・ナポリターノ 1925
イタリア元首相 シルヴィオ・ベルルスコーニ 1936
五つ星運動党党首 べッぺ・グリッロ 1948
25.ギリシャ首相 アントニス・サマラス 1951
ギリシャ元首相 ゲルオギオス・パパンドレウ 1952
26.スペイン首相 マリアノ・ラホイ 1955
27.ローマ・カトリック教会 ローマ法王 フランシスコ 1936
28.ロシア大統領 ウラジミール・プーチン 1952
中ごく
29.習●平 1953
30.り こくきょう 1955
31.ちょう とくこう 1946
32.ゆ せいせい 1645
33.りゅう うんさん 1947
34.おう きざん 1948
35.ちょう こうれい 1946
こ しゅんか 1963
しゅう きょう 1960
36.はん ちょうりゅう 1947
きょ きりょう 1950
ほう ほうき 1951
は ぎょうてん 1949
じょう まんぜん 1949
ご しょうり 1945
37.はく きらい 1949
おう りつぐん 1959
38.おう よう 1955
39.こ きんとう 1942
おん かほう 1942
とう しょうへい (1904~1997/満92歳没
40.こう たくみん 1926
41.こ ようほう 1915~1989/満73歳没
こ とくへい 1942
42.中央チベット行政府元主 ダライ・ラマ14世 1935
アジアと世界の新しい潮流
43.韓国大統領 パク・クネ 1952
第5~9代 韓国大統領 父 パク・チョンヒ 1917~1979/満61歳没
44.キム・ジョンウン 1983
45.シンガポール元首相 リー・クアンユー 1923
シンガポール首相 リー・シェンロン 1952
46.マレーシア元首相 マハティール・モハマド 1925
47.ミャンマー大統領 テイン・セイン 1945
ミャンマー連邦議会議員 アウンサン・スーチー 1945
48.インドネシア大統領 スシロ・バンバン・ユドヨノ 1949
49.新しい世界銀行(ニュー・ワールド・バンク)をブリックスがつくりつつある。
中南米の反抗と
中東の火種(ひだね)
50.ブラジル財務省 ギド・マンテガ 1949
51.ベネズエラ前大統領 ウゴ・チャベス 1954~2013/満58歳没
52.イスラエル首相 ベンジャミン・ネタニヤフ 1949
53.イラン最高指導者 アリ・ハメネイ 1939
イラン大統領 ハサン・ロウハニ 1948
イラン前大頭領 マフムード・アフマディネジャド 1956
54.シリア大頭領 バシャル・アサド 1965
おわりに
私たちは、世界各国の指導者たちの
動きと考えを知ることで、
大きく世界を理解しなければいけない。
日本国内だけで、通用させられている考えに
捉(とら)えられたままではいけない。
日本人だけで信じ込んでいる
「夜郎自大(やろうじだい)」の考えは愚かである。
夜郎という国が、古代の中ごくで、
今の雲南省にあった。
この夜郎国の国王は
自分の国が大国だと思っていた。
周りは笑っていた。
だから「夜郎自大」なのだ。
今の日本人全部がまさしくこれだ。
アメリカに騙(だま)されたまま、
見事に衰退を続けている様(さま)は、
外の世界からはあざ笑われている。
私(副島隆彦さん)がいくらこの事を書いて、
何十冊の本にして、
大きな真実を伝えても、
なかなか日本国内では広まらない。
それでも私(副島隆彦さん)はめげることなく、
世界基準(ワールド・バリューズ)の
大きな真実を書き続ける。
2013年9月 副島隆彦
📖『世界権力者 人物図鑑』
YouTube
【田中英道】【未来ネット切り抜き】
日本の貨幣社会と日本人
群馬の馬は馬のこと。
ときは7世紀末。
多胡羊太夫(たこ・ひつじだゆう)という人が居て
彼は群馬で純粋な銅を発見、採掘した。
純粋な銅を発見したために
『和銅かいほう』『和銅かいちん』を作り、
日本のお金づくりの最初のちからとなる。
藤原ふひとがお金づくりに賛同した。
多胡羊太夫とは秦氏(はたし)の別名。
名前に「羊」が付いているから
中央アジアから来た人たち(騎馬民族)だ。
「十字架」もあったと、当時の記録にもある。
そういう人たちが日本に来た事が確かである。
彼らは日本を「貨幣社会」にしようとした。
「典型的なお金の社会にする」
というのがユダヤ人のやり方である。
それを日本で多胡羊太夫たちがやろうとした。
ところが、多胡羊太夫たちが法律を出させて
「たくさんお金を貯めた人には、
一階級上げて地位をあげます」
というお触(ふ)れを出しても、
🌕️日本人は決してその言葉に乗らなかった。
🌕️日本人は「貨幣の感覚」にならなかった。
🌕️日本人は「お米」だった。
米や他の物質で数えていた日本人。
日本人はその年が不作だと、
日本政府から米を借りる。
政府は正倉院から米を出してくる。
今年は米が豊作だという年は、
米を返すとき、日本人も
ユダヤ人のように利子を付けた。
しかし、日本人が利子を付ける意味は、
ユダヤ人のように利益を得るとか、
悪どく取り立てる、
という意味ではなく、
❇️「(借りたときよりも)余計に返して
(貸してくれた相手に)お礼(感謝)の気持ちを込める」
という意味だった。
そういう、日本人の、
米や塩や絹生地などを使った
(物々)交換のひとつの指標
(=利子は感謝の気持ちを伝える)が、
日本ではずっと続く。
いくらユダヤ人たちが
貨幣を日本に普及しようとしても
日本ではなかなか一般化しなかった。
ある日本人は貨幣を貯めはするが
使わなかった。
結局、貨幣でやれば利子社会になるのだが。
ずっと長い間、日本人はやらなかった。
これは非常に日本人的です。
ユダヤ人的な貨幣社会を
日本人は長い間作らなかった。
ちなみに、ユヴァル・ノア・ハラリ氏著書の
📖『ホモ・サピエンス』の内容は、
基本は貨幣です。
著書は「貨幣が世界中を覆(おお)った」
ということを言ったが、
日本はそうではなかった。(日本は貨幣に覆われなかった。)
日本では(ようやく)江戸時代になって、
貨幣を使い始めた。
しかし、そのときも「単なる利子」
というのではなくて、
(日本人の考える)利子とは、
(貸してくれた人への)感謝の気持ちだった。
🌕️日本では、「利子は儲けである」という
考えがないんです。
🌕️あったとしてもそれ「(利子)は自然に
感謝の気持ちが貯まる」ということ。
⭕「これこそが、本当の経済である。」
という考えが日本人の根本(普遍的無意識)にあるわけです。
⭕日本では「米」なんですね。
⭕米というのは、自然の恵み。
❇️自然の恵みに対する感謝の気持ち
というものを
日本人は昔から持っているわけですね。
銀行は西洋から来ましたけれども。
しかし、利子というものを
悪どく取る、というよりも、
やはり、貸してくれた人への
感謝の気持ちを利子であらわす。
⭕そういうことがいまだに
日本では続いています。
❌単なる「儲ける」「利益を得る」
というだけが目的の西洋の資本主義社会と、
⭕日本独自の資本主義社会は違う。
日本の資本主義社会のほうが健全です。
真実があると思います。
(👴👨👩田中英道先生、拍手。
👏👏👏👏
👏👏👏👏)
*わどうかいちん【和同開珎】
708(和銅1)年に鋳造された日本で最初の本格的貨幣。「わどうかいほう」とも読む。皇朝十二銭こうちょうじゅうにせんの第1。政府はこれを流通させるために,税を貨幣でおさめさせたり,多くの貨幣をたくわえた者に官位をさずける(蓄銭叙位令ちくせんじょいれい)などの方法をとった。しかし,地方にはあまり広まらなかったという。銀銭ぎんせんと銅銭どうせんの2種があり,銀銭は翌年廃止されたが,銅銭どうせんはたびたび鋳造された。◇日本最古の貨幣としては,7世紀後半の鋳造と見られる富本銭ふほんせんとする説が有力。
(👨たとえば)
■アメリカで教育された財務長官・高橋洋一氏。
(中略)
彼は東大理学部数学科卒で、
学生時代から統計数理をやっていた。
(中略)
大蔵省に入った。
(中略)
高橋氏は大蔵省で「資産と負債の相互管理」
というシステムの日本版をつくりあげて、
論功行賞で客員研究員として
🟣ブリンストン大学へ行く。
そこでベンジャミン・バーナンキ学部長(現FRB議長)の「薫陶」を受け、
すっかり『バーナンキ主義者』となった。
(写真/時事)
(中略)
横にアラン・ブラインダーもいる。
(中略)
📖『さらば外務省』には、真に迫る話がたくさん書かれています。
高橋洋一さんは善人だ。
しかし無感覚な人ですね。
「高橋は三度殺しても殺したりない」
という財務長官たちの言葉を(高橋洋一さんは)
自分で書いています。
(中略)
この高橋洋一の実践思想が「マクロモデル」だとしたら、
「ミクロモデル」はフジマキ・ジャパンの藤巻健史(ふじまき・たけし)さんではないでしょうか。
この人は🟣モルガン銀行の東京支店長を務めて、
お金儲けができるモデルをたくさん組み立てて書いているのですが、
実際は儲からなかった。
(中略)
🟣おそらく彼も、(アメリカのディープステートに)
大きく騙されている。
🌕️表面のデコレーションのところで生きている人なのでしょうね。
(中略)
高橋洋一(氏)と藤巻健史(氏)、
この二人が外資(ディープステート)の手先となって
動かされた。
🌕️マクロ(国家政策)と
ミクロ(民間)でよく見える。簡単に言えば
洗脳されている人々です。
(続く)
📖『売国者たちの末路
私たちは国家の暴力と闘う』
副島隆彦・植草一秀 共著 祥伝社
📖『さらば財務省!
官僚すべてを敵にした男の告白 』
高橋洋一 著 講談社
読者レビュー
①
マクロ経済とか勉強したこともないし、生半可な知識しかないけれども。
テーマ:政治・経済
【激震2010 民主党政権下の日本】金融政策に無関心な経営者たち…ミクロの成功体験が落とし穴に。
高橋洋一さんは、先日「朝まで生テレビ」でご一緒させていただいた。私のマクロ経済の知識は竹中平蔵さんの本やら経済雑誌などでついた知識でしかないから、大学で本格的な経済学を学ばれた方達には及びもつかないし、批判のしようもないが、たぶんこの記事は私なんかとちょっとした論戦になったことを前提に書かれたものだと思う。
彼の言う事は至極もっともだけれども、別に私は金融政策に無関心というわけではない。しかし、車の両輪であるということも否定するわけではない。が、これまでもマクロ経済周りの対策は色々練られてきたわけだし、必ずしも経済学者の思い通りにデフレを克服したり不況から回復しているわけでもない。彼らに言わせればそれはまだまだ不十分だということになるんだろうが、そもそも私の悪い頭ではその辺がピンとこないのだ。じゃあ、日銀とかには頭のいい経済に明るい人が集まっているのに、なんで高橋さんのような頭のいい人の考える政策を実行しないんだろうなあ?と思ってしまうんだ。
金融政策も結構だが、今一番力を入れるべきは、高橋さんの記事にも書いてある通り企業家のマインドを高めるために規制緩和などを行うように政府に働きかけることなんじゃないかと思う。
もうひとつ、高橋さんの書いているように、金融政策などが絵空事のように思えるのは事実である。多くの国民にとってもそうだろう。私なんかよっぽど関心があるほうだ。でもグローバル経済の中での日本的な観点での説明があまり聞かれないのはどうしてなんだろう?デフレや不況は明らかにグローバル経済や情報革命の影響を受けているはずだ。その辺も含めてどう解決していくのかの視点がぼやけているような気がしているのもなんとなく納得いかないところかもしれない。
なんか、竹中さんの本みたいに、マクロとミクロの経済学とかを一緒に分かりやすく説明して今後の対策とかを高橋さんに私が質問したら、生徒に話すみたいに丁寧に答えてくれてそれを本にまとめたりしたら面白いなあとか思ってしまった。と思ったら、こんな本がでてた。
②
高橋洋一氏は元・財務官僚。小泉政権時代、竹中平蔵大臣の懐刀として郵政民営化、道路公団民営化、政府系金融機関改革などの「構造改革」路線のシナリオを書き、竹中氏が政界を去った後も安倍政権において内閣審議官として公務員制度改革などに取り組み、昨今話題の国の特別会計における「埋蔵金」を暴露した人物。
この本のサブタイトルは「官僚すべてを敵にした男の告白」。既存の官僚秩序の頂点にあった大蔵省・財務省に身を置きながら、その秩序をぶっ壊す改革の「コンテンツ・クリエーター」として暗躍したわけですから、総スカンを食うのも当然。
小泉−竹中の構造改革路線といえば、弱肉強食の格差社会をもたらした、といった主旨で非難されることも多い。この本を読むとそのような新自由主義的なイデオロギーがまずあったわけではなく、このまま国を官僚に任せていたら日本が本当に沈没してしまうという深刻な危機感がプリミティブな動機として存在していたことがよくわかる。結果的にはそれが「小さな政府」を目指すことにつながっていく。
この本の中で紹介されている、官僚が省益・官益を守るために繰り出す数々の手段の姑息なことと云ったら、唖然とするのを通り越して感心してしまう。
高橋洋一氏はもともと理系。東大理学部数学科を卒業後就職に失敗。東大経済学部に学士入学・卒業した後大蔵省に入省。異色の経歴の持ち主。
大蔵省には話題作りのために二年に一人くらいの割合で変わった経歴の人物を採用する「変人枠」というものがあり、自分はそれで採用されたのではないかと振り返っている。
大学の数学科では年金数理を学び、会計や金融工学にも明るく、理財局時代には財投にALM(資産・負債の総合管理)システムを自ら開発して導入、プリンストン大学留学時にはバーナンキ現FRB議長をはじめとする一流経済学者と親交を深めるなど、幅広い分野への博識を有する人物。
もしこういう人が役人の世界に存在しなかったら、日本の公制度改革はずっと遅れた。
財務省にとってみれば「変人枠」で採った飼い犬に手を噛まれたようで皮肉。逆にいえば異分子を自ら取り込む懐の深さがあったとも言える。
「暴露」的な要素も含めて一般向けの内容。高橋洋一氏には「財投改革の経済学」という専門的な著作もあり、ぜひそちらも読んでみたい。
③
日本が債務超過で増税は避けられないだろうと思っていたので、与謝野馨とか結構好きだったのだが、この本を読んで見る目が変わった。一体マスコミは何を伝えているのだろう。数字に弱いにも程がある。これだけ世間ではファイナンスのスキルが求められているのに何も真実が伝わってこない。そんなに政治に対して不勉強かもしれないが無関心でもないのに判断材料が少なすぎると考えさせられた。氏の考えを盲目的に信じるのも問題かもしれないが、増税せずとも再建の道はあるのだというのは新たな発見だった。
④
高橋先生の、初々しい一冊。
小泉政権から安倍政権の裏側、官僚とのやりとりが生々しく。原理原則できちんと仕事をすることが、こんなにシンプルで、こんなに難しいことなのか。そんなにシンプルにできる、著者の才能というか、能力の高さかが毎度すごい。
竹中平蔵さんの評価ってのが自分の中ではよく判らないのだが、そこにも興味が出て来た。
⑤
小泉改革を支えた官僚の奮闘記。小泉改革のやや裏側をうかがい知れる点のみ貴重。
あとは随所に自分は典型的官僚ではなく、いかに既存の官僚組織と闘ったかをアピールしているが、結局は自分も責任はとらずに巧く立ち回る官僚の一人でしかないことが見え見えで見苦しい。
📖『さらば財務省!
政権交代を嗤う官僚たちとの訣別』
講談社+α文庫
高橋洋一 著
読者レビュー
①
小泉構造改革、そしてその後の安部晋三政権の顛末を比較的に官僚サイドから描いた回顧録と言えるだろう。比較的と書いたのは、著者が財務官僚でありながら本省から爪弾きにあっていたためだ。
著者は数学科を卒業し、研究所の内々定が反故にされたため大蔵省に入省し、大蔵官僚には稀な数学的知識を利用して、定額郵貯の利付けの見直しやALM(資産・負債の総合管理)のシステム化、財投債の導入、銀行の不良債権処理などをやって来たらしい。そして、小泉政権発足後、大臣となった竹中平蔵氏との従来からの付き合いの縁があって、小泉政権における制度設計の実務的な面を担当することになる。
この本で描かれるのは、著者がどれだけ大蔵省・財務省に貢献しながらも、上司(政府)の意向に従って真面目に仕事をした結果、本省から石もて追われる立場となったか、竹中平蔵氏がどれだけ勤勉で洒脱な人物であるか、そして小泉純一郎氏がどれだけ強かに官僚と政治家、国民との間をバランスよく渡り歩いたか、ということだろう。加えて言うならば、どれだけ官僚が省益、ひいては自分の将来の出世・安定のためにのみ動くように変質さえられているかも描かれる。
特に面白いのは官僚だったから分かること、例えば審議会を骨抜きにするには事務局を押さえ、資料を都合の良い様に作り、都合の悪い意見を言う人の参加できない日程を組めば良い、などの具体的な方策の数々だろう。この様な点を容易に指摘できるのは、元々その世界にいた人の強みだ。
この手の政権内部からの回顧録は日本ではとても貴重なものだと思うので、様々な立場からじゃんじゃん書いて欲しい。
②
役所の仕組み変えようと思ったら政治側が強くないといけない。衆参両院で安定多数と、具体的に国民を説得できる能力。今の民主党じゃ無理だよな。実家にあったので久々に再読してみてよくわかった。
③
私は政治に明るい人間ではないが、この本を読むことで日本の政治を見る上でのひとつの基準を持つことが出来たように思う。
現代を生きる日本人として、日本の政治がどのような力関係のもとに意思決定がなされてきたのか、小泉改革とはなんだったのか、そしてその後から現在へと続く政治についてどのように判断を下すことが出来るのか、といったことが分かる。
ただし、この本を読むと当面の間はもはや真に日本のための政治がされることはなく、霞ヶ関に巣くう旧勢力のつまらない私欲のためになされていくのかと、問題意識と同程度に失望感を持ってしまう気もする。やはり『官』ではなく『民』が強く働きかけられる社会にならなくてはだめなのか。。
④
財務省キャリアだった高橋洋一さんのノンフィクション。
小泉・竹中改革、安倍政権のブレーンとして活躍した当時のことを振り返っている。これを読むと、郵政改革や政策金融改革の必要性が飲み込めてくるだけでなく、財務省の政策操作の仕方や、天下りの是非、いわゆる埋蔵金についてなど、いまも話題になるニューストピックの理解の手助けになる。ただし、この本一辺倒だと、知識に偏りが出るかもしれない。