世の中の情報にはフィルターがかかっている。

　先日、たまたまマッサージ業界の方と、
お話しする機会が偶然ありました。
　それで、最近の業界のお話を聞いたのですが、保険を利用して、
マッサージ師を出張させる方法が、どうも最近流行しつつ有ると、
その様に聞きました。
　それで、（景気はどうですか？）とお聞きしたところ、
（まずまず忙しいですよ。）とのこと。
　（そうですか。）と私は無難に答えたのですが、
正直なところ、話半分に聞いていました。
　と言うのは、有る親しい方から、
（その様なマッサージ師さんが介護施設に来るのだけれど、
みんなものすごく下手だと言っているわよ。
それに、一日一人治療するか、どうかぐらいの数だし、
あれじゃあ、交通費などで、ほとんど儲からないわ。）と聞かされていたからです。
　まあ、下手と言うのは、マッサージの学校を出たばかりなのかも知れませんが、
それよりも、情報の出所が問題だと思います。
　（まずまず忙しいですよ。）と話されている方が、
何名かのマッサージ師さんを雇っている雇い主さんなら、
当然、新規のマッサージ師さんを集めたいでしょうから、
時々、ものすごく暇な月があったとしても、
正直に言っているとは、限らないと思います。
　一方、その様なところで実際雇われて働いているマッサージ師さんが、
その様に話されているなら、事実で有る可能性は、かなり高いでしょう。
　この様に、世の中に流れている情報には、流す側の、
何だかの意図、フィルターが、かかっている可能性が有るのです。
　例えば、われわれ占い業界で言うと、
占いの電話サイトでの占い師への勧誘が、
それに当たります。
　（一月に数十万円利益が出ている占い師さんもいます。）
などと、景気の良い話を、ネット上に書いているところも有るかも知れませんが、
それが、いつの話か。占いブームだった２００５年の、
景気の良い時代のことかも知れません。
　当然、電話占いサイトは、占い師から手数料を取るのが目的ですから、
多くの稼げる占い師さんを、抱えておきたいはずです。
　ですので、うまい情報には、割り引いて聞く姿勢も、必要でしょう。
　あれは、２００５年ぐらいでしたか、道頓堀占い横町の、
１番か、２番の人気占い師さんが、自分で店を出されました。
　それで、数ヶ月過ぎた時、その占い師さんに話を聞いたのですが、
（まあまあ、お客様は来ますよ。）とのこと。
その少し後でしたか、占い横町の社長さんと話す機会があったのですが、
社長、（そんなにお客様が有るのなら、ここを止めてますよ。）とのこと。
　私、（そうなんですか。）
　そして、それから数ヶ月、その占い師さんは、お店を閉められました。
　その後、その方に理由を聞いたところ、
（気の流れが変わったので。）と短く話されたのを覚えています。
　ですので、世の中に出回っている情報が、真実なのか、そうで無いのか、
それを見分けるには、（論より証拠）、
その方の言葉で無くて、その方の行動で、
判断されたら、判るかも知れません。
　
　彼、（ぼくは数年前離婚したんだ。だから、
君のマンションで月数回チョメチョメしようよ。
外で会うのは、仕事場の関係者に見られるかも知れないし。）
　この様な、お話をたまに聞いたりもするのですが、
本当にその彼は、離婚しているのでしょうか？
　それに、離婚しているのなら、別に周りの人に見られても支障は無いはずです。
　話している内容と、その行動が違う時には、
くれぐれも、注意すべきでは無いかと、私は思います。