スイス、世界一トンネルが貫通 青函超える57キロ
【セドルン(スイス南東部)共同】スイス・アルプスを貫く世界最長となる約57キロの鉄道トンネル「ゴッタルドトンネル」が15日、貫通した。津軽海峡を隔てた青函トンネル(53・85キロ)が持つ記録を上回る。
貫通式はアルプス山系中央部にあるセドルン渓谷の約800メートル地下に設置された緊急避難用の駅近くで実施。セドルンはトンネルのほぼ中間地点に位置する。
ゴッタルドトンネルはスイスの最大都市チューリヒからイタリア・ミラノに抜ける旅客の利便性向上に加え、温室効果ガスを大量に排出するトラック輸送から排出がほとんどない鉄道輸送に物流の手段を切り替える役割も担う。
青函トンネル建設のきっかけのひとつは、1954年に津軽海峡で連絡船が沈没した「洞爺丸事故」だったが、ゴッタルドトンネルに関しては、地球温暖化防止も重要な要素となっている。
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