チリのインスペテル内相は17日、コピアポ郊外の鉱山落盤事故で、作業員33人の救出のために作られた三つのカプセル「フェニックス(不死鳥)」のうち一つを中国・上海万博で展示すると述べた。地元紙テルセラ(電子版)などが伝えた。
万博は今月31日に閉幕するが、最終盤に「偉業を伝えるカプセルの一つ」(内相)が登場することになる。
実際に救出に使われたカプセル「フェニックス2」は、「すべてのチリ人が見たり、写真を撮ったりできるように」と、当面は首都サンティアゴの公園に展示され、残る一つはコピアポにとどまるという。
ただ、地元コピアポ市民の間では「フェニックス2」を市内に残すべきとの声が高まっていることから、内相は同市内に鉱業博物館を建設することを検討する考えを示した