「朝や夜になると、オナラが出やすくなる」とか「寒くなってくると、おなかがはりやすい」という人が、ときどきいる。オナラと季節や時間帯との関係はあるのだろうか? 整腸剤「ガスピタン」でおなじみの小林製薬・お客様相談室に聞いてみた。
「寒くなるとおなかのはりを感じるという方は、確かにいらっしゃいます。冷えのせいもあるでしょうし、寒くなることで体調が崩れやすいこともあると思います。
おなかのはりは、季節や食べ物・食べ方などでも変わってきます。たとえば、食べるときに空気をたくさん飲んでいる方はオナラがたまりやすい傾向があります。
また、もともと冷え性などの体質で、寒い時期に体調を崩しやすい人の場合、体調そのものが悪くなって、それが弱い部分である胃腸などに出てくるという可能性も考えられます」
なるほど。では、朝や夜になるとおなかがはりやすい人の場合って?
「普段便秘気味の人や、ガスがたまりやすい人、さらに便がたまってくるのと同時にガスがたまりやすい人などの場合、朝や夜におなかがはってきて、そこからお通じがあるというケースもあると思います」
一般に「オナラの出やすい時間帯がある」というわけではなく、1日の中の便通の時間帯とオナラやおなかのはりが関係していることもありそうだ。
ちなみに、臭いオナラと臭くないオナラの違いについて、ある内科医はこんな説明をする。
「よく『イモを食べるとオナラが出る』と言いますが、イモ類などを食べたときに出るのは発酵型のガスで、あまり臭くありません。逆に、臭いオナラは、肉や卵など、動物性たんぱく質が消化されるときにできる腐敗型のガス。また、腸内の悪玉菌が増えすぎていたり、腸の働きが悪くなっているときや、ストレスなどによっても、臭いオナラになることがあります」
オナラが出ること自体は悪いことではないが、臭いオナラは、腸の状態・健康状態が影響している場合も。まずは、日頃の食生活を見直してみるか。