2022年04月09日(土)
「ビーコンパーク」(Avalanche Beacon Park)は雪崩ビーコンの捜索訓練を効果的・効率的に行うために作られたシステムです。東北雪崩講習会の電子工学に精通した講師の方が製作しました。今回、月山エリアで試験運用した報告です。
[概要]積雪下に埋設した複数のビーコの発信、停止を遠隔で操作出来るもの。特に複数埋没者の捜索訓練で色々な埋没パターンをビーコンを埋めたまま設定出来ます。また、プローブヒットすると子機と親機が電子音を発して、ヒットした事を確認出来ます。機器構成は親機(コントローラー)1台(見出し写真)、子機(発信用ビーコン)8台、レピーター(中継機)1台で、子機8台までを遠隔操作することが出来ます。
[試験運用]
レピーターを中心にして半径30m以内に子機を設置。子機の埋没深は、40〜50cm以内。その時の環境や雪質によって、親機と子機との通信がうまくいかない時があり運用前の通信試験を行います。レピーターと親機は見通せる環境であれば、離れても大丈夫(40〜50m)です。
[その他]
ビーコンパークは海外で販売、使用されているものがありますが、日本では電波法規制のため使用することは出来ないそうです。今回製作されたものは国内法規制の範囲内で使用することが出来る仕様になっています。
(子機(ビーコン)1)
(子機(ビーコン)2)
(レピーター(中継機))