散歩の途中、破損したテニスボールをみつけました。
常日頃、木の枝やらお菓子の空き袋など、
散歩中にみつけた貴重品を
持って帰ることは、
家族に止められているわんこ。
しかし、このお宝だけは、どうしても
どうしても
どうしても、持って帰りたいのです！
と、凄みのある顔で懇願。
そんなに言うなら、持って帰りましょう。
その代わり、自分で持ってね、と
交渉がまとまりました。
早速くわえて、
えっさほいさと運びます。
しかし、ヨークシャーテリアの口には、
テニスボールは、ちょっと大きい様子。
時々口から離して、休まなければなりません。
休んでいる最中にも、
破損箇所に歯をねじこんで、
さらにぼろぼろにしようとしています。
もともとちょっと壊れていたから、
ますます壊して楽しめそうだと思って
持って帰りたかったのよね。
家につくのが待ちきれず、
道の途中であぐあぐあぐ。
勤勉なわんこ。
外側の布の部分がだいぶはがれてきました。
中に茶色の、ゴム部分が見えています。
どうです。
仕事が速いでしょう。と、自慢げな笑顔。
やがてとうとう、テニスボールは真っ二つに。
へえ・・・こんな風になってるんだ。
知らなかった、と感心する家族を尻目に、
わんこはもうすっかり興味を失った様子。
今日の労働はここまで。
帰って寝ます。
と、結局手ぶらで帰宅したのでした。
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