軽い足取り

公園について、真ん中を突っ切って

ふと振り返ったら
Cocoさんの足跡が
地面にくっきりとついていました。

昨日の午後から降っていた雨のおかげで
地面が少し湿っているようです。

しかし、ここでふと
不思議なことに気がつきました。

足跡がCocoさんのものしかないこと。

いっしょに歩いている私の足跡は
何故ついていないのでしょう。

私は、ドラえもんのように
数ミリ浮いて歩いているわけではありませんし

何か心配なことがあって
浮き足立っているわけでもありません。

それとももしかして、
私は周囲から浮いている人間なのでしょうか？

Cocoさんの足跡を
よく調べてみると

柔らかな土が
えぐれています。

しかし、こうして普通な歩いているだけなら

土がえぐれることはありません。

足跡がつくときの
Cocoさんの歩き方を
観察してみると

両脚で地面を
勢いよく、後ろに蹴るような歩き方。

これなら
地面が掘れるのも、無理はありません。

アスファルトと違って公園は土なので
こうやって歩くと削れることが
面白いのかもしれません。

公園に

こうしてCocoさんの
偉大な足跡が

刻まれたのでした！

少々

荒削りですけどね。

 

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家を建てるには

散歩コースには
建築中の家が、いくつかあります。

こちらの場所は準備中。
更地の上に敷き詰められた板の上を
興味ぶかくチェックするCocoさん。

少し先の場所では
土台ができていました。

家を建てるには土台が大切。
土台も無しに大きな建物を造ろうなんて、
どだい無理な話です。

ブロックやフェンスを使って
家の周りに壁を造ります。

壁を造る時は
途中で壁に突き当たっても
あきらめずに、進んでいきましょう。

このような足場や建築物の構造を
補強するために、斜めに入れる部材を
筋交い(すじかい)というそうです。

地震対策に有効な手段なのだそうですが

筋の入り方が違う家を建てておいて
自分で耐震性を高めましょうというのは筋が違います。

無理をして中に住んで
体の筋まで違ってしまっては大変。

このように

家を建てるためには
屋根の上にアンテナを立てるように
アンテナを張り巡らして
情報を集めることが大事です。

 

天井知らずの値段にならないように
予算との兼ね合いも、
難しいことでしょう。

おや、こんなところに、

鍵の落とし物が。

安心して暮らせる家を造るには
簡単には開けられない
鍵をつけることがカギ。

そして

材木と材木を
つなぎとめるために打ち込む
大釘の名前は「かすがい」

子はかすがい。

良い家を造る
一番の要素が、

これです。

 

 

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ほどよい重さ

私の足にくっついて寝そべり
あごだけ、私の足に載せて寝るのが
最近のCocoさんの、マイブーム。

まったく何も乗っていないのは
少し寂しいし

全身を膝の上に載せられてしまうのは
ちょっと重いけれど

あごだけならほどよい重さ。

薄い文庫本一冊くらいの重さでしょうか。
数百グラムが、乗っています。

これくらいの寄りかかり方が
心地よいです。

上から見ると
こんな感じ。

この絶妙な力のかかり方、
是非Cocoさんにも
味わってほしいものです。

私の思いが通じたのか
自分の両腕に
あごを載せて、寝てみるCocoさんですが

何度も向きを変えていますね。

Cocoさんの細腕にとっては
小さな頭も、やや重く感じられるのでしょうか。

それでは代わりに
私の手を載せてあげましょう。

ほら、ほどよく気持ちのいい、重さでしょう？

・・・そうでもないようです。

ちょっと重いです、と
睨まれてしまいました。

それではフリースの布を
ふわりとかけてあげましょう。

小さなCocoさんの体には
これくらいの重さが
ちょうどいいですね。

私の日々の暮らしの中でも

「お天気がいいので散歩に行きましょう」とか

「退屈なので遊びましょう」など

絶妙に寄りかかってくるCocoさん。

ほどよいこの重さが

毎日の、アクセントです。

 

 

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「ブレーメンの音楽隊」のように

散歩の途中でにゃんこに遭遇。

このにゃんこ、Cocoさんの顔を見るや
逃げるどころかどんどん近づいてきます。

逃げ出したのはCocoさんの方ですが

その後ろから
ゆっくりゆっくり
ついてきます。

動転して
私の膝に飛び乗るCocoさんです。

にゃんこはそんなCocoさんを一瞥して

自分の家へと帰っていきました。

少し歩くと
今度は近くの保育園の庭に

ニワトリを発見。

Cocoさんには目もくれず
コッココッコと幸せそうに歩いています。

にゃんこにニワトリ。
そして、わんこのCocoさんがそろうと

「ブレーメンの音楽隊」というお話を
思い出しますね。

登場するのは確か
ねこと、ニワトリと、犬と、そしてロバでした。
Cocoさんの今日のお散歩で
あと、ロバがそろえば
「ブレーメンの音楽隊」ができそうですね。

 

・・・そんな顔でいくら見上げてきても

私は老婆(ろうば)ではありませんし
ロバの役もやりませんよ。 

「ブレーメンの音楽隊」といえば
それぞれの家で邪魔者扱いされた動物たちが
ブレーメンを目指して旅をするお話。
途中の森で泥棒をやっつけて
手に入れた家で幸せに暮らす…という展開ですが

さっき出会ったにゃんこもニワトリも
今の家で楽しく暮らしているようです。

ブレーメンに行く必要はなさそうなので
Cocoさんは一人で、
森へ向かうことにしました。

私はろうばでもロバでもありませんが
老婆心から、ついていくことにします。

ここに泥棒がいるでしょうか。

おっ。

泥のついた
棒をみつけましたね。

これを見事にやっつけて
Cocoさん、高笑い。

めでたしめでたし。

お話も無事に終わったところで
そろそろ家に帰りましょう。

「ブレーメン」には向かいませんが、あなたの
「無礼な面」については

よく話し合ったほうが
よさそうです。

 

 

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カーテンの向こう側

ボール遊びをしていたら
ボールがカーテンの向こう側に
転がりこんでしまいました。

こちら側からは
取れませんね。

取ってください、と
言わんばかりのCocoさんですが
ここは、私の出る幕ではありません。
自分で取りに行きましょう。
あなたなら、できる！

渋々…という感じで
カーテンの向こう側に
もぐりこんでいきましたが

結論を出すのが速いですね。
3秒くらいしか
捜していませんよ。

もう一度行ってきてください。
カーテンが呼んでいます。
カーテンコールには応えなくてはいけません。

もぞもぞ。ごそごそ。

尻尾だけ見せたり

脚だけ見せたり

手だけ見せたりしながら

捜すこと数十秒。

ついにみつかったようです。

神秘のベールの向こうから

ボールが登場。

さあ、
ボール遊び第二幕の始まりです!!

と、張り切ったところで
ボールはまたころころと
カーテンの元へ・・・。

あっけない幕切れでしたね。

そんなことにならないように
カーテンから離れる方向へ
何度も誘導したのですが
逆らい続けたあなた。

カーテンのように
決められたレールの上を走るのは

嫌だったのでしょうかね。

 

 

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