2019 08/22 印Chandrayaan2 月周回段階へ! 印NavIC西輪1I→日QZSS太陽合バトンリレー追跡2019 08/22 インドが国を挙げて取り組んでいるChandrayaan2の月周回・月面南極着陸進捗状況に注目すべきでしょう。本ブログでは、印NavIC西輪1I→日QZS......
2020 8/22 Don't GoTo東京新感染256名 北上QZS-1週末にも太陽合か、やはりQZS-4は超ゆっくり南下、四姉妹BDIGSO-4, -1, -7, 3-2先行
本年と昨年の8/22のアニメGIFの比較については、以下引用記事内のアニメGIFと比較しながらご覧ください。1年前記事との比較により、日本社会の新型コロナ疫などによる1年間の変化を......
2021.8.22 本日QZS-1太陽合のピークアウトなりつつあります.BDIGSO-2は収まってきましたが,BD3-IGSO-3は幽霊軌道が継続しています.
QZS-1と同様に2010年に打ち上げられたBDIGSO-2は,第1世代BD-IGSOの一つです.幽霊線モードは収まってきました.
一方,BD3-IGSO-3の軌道の幽霊線モードは継続しています.この2つの衛星は下部の太陽合プロット図から分かりますように,ちょうど7月までに太陽合を終えているという関係を持っています.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/14/80a603230bc2812435857548d793968b.gif)
2010年打ち上げた日本QZS-1は,南北対象のBDIGSO型軌道より難しい,より高度な軌道管制の舵取りが必要な離心8の字軌道にもめげずに,後継のQZS衛星への引き継ぎを目指して,頑張っています.当カテゴリーでは引き続き太陽合追跡に注目して,年周的な傾向を見るかたちで長期的QZS/IGSO軌道情報をフォローをし続ける予定です.
日本QZS-1は太陽合ピーク状態から抜け出しつつあります.続いて9月中旬以降のBD四姉妹(BDIGSO-4,-1,-7,BD3-IGSO-2)の同期太陽合へと続きます.
太陽赤緯射影軌道は,北回帰線の南側にて,赤道を経て,冬至まで南下します.
引き続き日本QZS-1のモニタリングに全集中します.QZS-1は準太陽合状態です.その後は9月中旬のBDIGSO四姉妹(BDIGSO-4,-1,-7,BD3-IGSO-2)のモニタリングに移ります.
この状況をご理解して頂くには、ご自身で以下のN2YOサーバのURLを叩いてご確認されるのが、なにより大切であると思います.なおアンカーとしては、静止精度が高く安定に保持されている日本のBSAT-4A(NORAD ID 42951)を、2019年から使用しています.
https://www.n2yo.com/?s=42951|42917|36828|37256|37384|37763|37948|41434|42738|37158|42965|39635|40547|41241|44441|43286|43539|44204|40938|40549|44709|44337
N2YOサーバによる衛星軌道の表示がWEB上に現れましたら、各衛星マークをマウスオーバーすると衛星名が表示されます.インドや中国のIGSO衛星群にご関心の方は、是非ともご自身で個別衛星をマウスオーバーされて、ご確認ください.
上記のN2YOサーバによる本日のアジアンQZS/IGSO軌道群図を、以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します.
QZS/IGSO軌道の3倍拡大縦アニメGIFを記録します.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/14/80a603230bc2812435857548d793968b.gif)
太陽合へ向かっている日本QZS-1とBDIGSO四姉妹(BDIGSO-4,-1,-7,BD3-IGSO-2)の最小離角を緑色円にて示しています.
なお
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/37/ba9c1936f08d2b44f19d6c59379d1a19.jpg)
インドNavIC系については、NavIC-1D,1E同期プロットの正象限と反象限の切り替りは黄道に近接して起きていることがわかりました.昨年4月初めに起きていたNavIC -1Eと NavIC-1Iペアの東西両輪での遠近交代からちょうど半年経って、昨年10月初めにNavIC -1Eと NavIC-1Iペアの東西両輪での遠近交代が起きています.相棒の東西両輪NavIC-1Dと -1Bペアについては位相が重なり過ぎのためか、こうした現象は見えません.NavIC IGSO 4衛星について太陽軌道との交点問題について、位相幾何学的な象限問題があります.インクリの一番小さいIGSOであるNavICにおいて、太陽軌道との交点問題の位相幾何学的な象限問題は、一番理解し易いことが見えてきました.軌道線間の交点の解が2つの象限に分かれる場合にどちらを選ぶかという問題です.
この半年ごとに生起するNavIC -1Eペアの遠近交代のタイミングが、ちょうどQZS-1軌道太陽最短距離が交差するのは日印の宇宙空間ご縁の偶然的発見といえるでしょう.インド太平洋経済構想に日本QZSSとインドNavICが果たすべき役割の鍵を暗示しているかもしれません.
衛星の軌道6要素は、春分点や軌道仰角や昇降点引数など殆どが太陽中心座標系と密接しています.太陽合エベントは衛星軌道運動の特徴を把握できる優れたキーといえます.特に月面着陸などの将来実験においてIGSO/QZSSの軌道運動位相を太陽系慣性座標(前世紀用語で歴表時系)規模で捉える基準として、太陽合同期状態の活用・分析が効果的といえるでしょう.
インド・太平洋宇宙連携の中核となる大国インドの宇宙大国化動向などユーラシア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、測位衛星と太陽との天体エベントに注目して頂くことができればと思います.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/85/e44e85f71c5ff50c96aaefa27eb7731f.jpg)
平成期の日本宇宙陣は、欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS軌道測位衛星実現を頑張りぬきました.これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出したといえるでしょう.日本はQZSSを月面探査日印協力を基盤に軌道運動・測位へ活用展開を目指すべきでしょう.