「星を継ぐもの」は1977年に出版されたJ.P.ホーガンのSF小説。
J.P.ホーガンといえば、'93年に星野之宣が「未来の二つの顔」に独自の解釈を加えて漫画化した。以来、いつかホーガン作品は読みたいと思っていた。
「星を継ぐもの」というタイトルはそれだけで壮大なイメージを抱かせる。'95年にジャンプで連載された「星を継ぐ者/戸田尚伸」や'05年に公開された劇場版Zガンダム「星を継ぐ者」などオマージュは多い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/56/ca3dfe87dd3229bedc680e2be3f142c4.jpg)
《概要》
月面調査隊が真紅の宇宙服をまとった死体を発見。地球の研究室で綿密な調査が行われた結果、死体は月面基地の所属ではなく、どこの国の人間でもなかった。ほぼ現代人と同じであるが、五万年以上も前に死んでいたのだった。
謎は謎を呼び、一つの疑問が解決しても更に幾つもの疑問が生まれた。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見されたが・・
世界中から集められた各分野のスペシャリストたちは発掘された「モノ」を淡々と調べる。謎を解くべく仮説を立てては壁にぶつかり、それを別の角度からの収穫で突破して行った。
メインストーリーを縦糸に、組織運営の人事を横糸にして丁寧に描かれる物語。新たな発見があり、その度に読者も驚いて新たな仮説を立てる。ジャンル的にはSFだが、一流の推理ものとしても評価されている。
読み進むにつれ作品の世界に引き込まれて実に面白かった。未だに映像化されていない?勿体無いなぁ。
この作品は第12回星雲賞で海外長編部門を受賞。ちなみにその年のコミック部門は「伝説/水樹和桂」で宇宙時代を迎えた人類の進化がテーマの傑作だった。両受賞作とも似た題材なのが興味深いが、日本の漫画も決して負けていなかった。
読みたいと思ってはいたけれど中々踏み出せなかった。きっかけを与えてくれたブログ記事に感謝。
コメント
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
- みよ [2009年7月13日 22:09]
- ハルク・ホーガンなら知ってる・・・( ̄ェ ̄;)v
- おじゃま犬 [2009年7月13日 23:25]
- SFは人によってその評価が大きく分かれるので、難しいジャンルですよね。
と言いながら、コレ覚えておこう。
ちなみに私が最も好きなSF小説は「夏への扉」です。 - RA25 [2009年7月14日 2:51]
- >みよ氏(^.^)
アナタ・・星野之宣に関するネタだっちゅーのに。
初期の「巨人たちの伝説」も、ホーガン作品の影響を受けていたのかも。
時期的に微妙ですが・・
まさか、原書でチェックしてたか?(^^;
>おじゃま犬さん(^.^)
名作と折り紙つきのなら、まず外れは無いっすからね~。
そうそう、「夏への扉」も傑作と名高いので読みたい作品です。
(既にブログで取り上げていましたね)
あと興味あるのは「虎よ、虎よ!」などなど。
ちなみに、まだ裸眼で読めてますv - guya [2009年7月15日 15:09]
- うん!ハルク・ホーガンなら知ってる・・・d(゚∀゚)OK!
- RA25 [2009年7月16日 10:10]
- >guya某(^.^)
当時の新日プロレス、熱かったな~。
IWGPで猪木がアックスボンバーに沈んだのは衝撃的だったしw
DS9やVGRにハマったアナタなら、J.P.ホーガンも読めばきっと!(^.^)