三谷幸喜監督の「清須会議」を観て来ました。
当初は年休の月曜日に行くつもりでした。
カミさんも観たいと言うのでレイトショーにした。
キャストもセットも豪華で見応えありました。
TVスポットなど宣伝映像ではコメディな場面を強調。
内容に占めるコメディの割合は予想以上に少なかった。
スローテンポな進行で淡々と史実に沿ったストーリーが展開。
気付くと隣でカミさん寝てたw
その点に関してパンフの冒頭ページに書いていますね。
「今回は大爆笑コメディではありません」
「笑えるシーンはありますが、基本的には真面目です」
「ギャグらしいギャグもありません」
パンフには三谷監督の想いも語られていた。
敢えて「峰打ち」にしたことも。
だからコメディを期待した人には肩透かしかもね。
商業的に「笑い」を宣伝の売りにする事情も分かる。
自分的には納得の映画だけど歴史好きでない一般の方々には?
ちょっと心配だなぁ。
クライマックスでメインキャストが次々と「本心」を明かす。
したたかな一面も見せて「さすが」と納得。
歴史の顛末を知る我々にとっては予定調和の範疇。
そこに三谷監督なりの歴史解釈を織り込んでいた。
かつて脚本書いたNHK大河「新選組!」と同じく遊びを抑えて。
歴史を題材にしたら三谷さん、真面目になってしまう?
独自カラーを貫いて成功したクドカンとはそこが違う。
三谷さん、もっと遊べばいいのに。
この映画、期待した以上ではないけど以下でもない。
テンポ良くストーリーが進んでくれたら「文句なし!」だった。
微妙に勿体ないなぁ。