4月27日(火)
東海TV「スイッチ!」で愛岐トンネルが春の特別公開中と紹介されたので行って来た。周辺には駐車場がないらしいので八草駅の駐車場(¥200)に停めて愛環線で高蔵寺駅まで。
高蔵寺駅からはJRに乗り換えて一駅。定光寺駅で下車したら中々の秘境駅だった。
堰から取水して下流の水力発電所まで送る水路があり、それに沿って歩いた先に入口があった。急な階段を上がるといよいよトンネル群。
入場料は¥100と、儲ける気は皆無っぽい。春の公開は24~29日までの6日間だけれど雨天時は中止になるので空模様には要注意。
古くて趣のあるレンガ造りの3号トンネル、実寸大のSLが描かれた幕が掛けられていた。入口脇に杖が置かれているのは道が険しいってシグナル?
ライトアップされた76mのトンネル内は往時のまま?レールは撤去されているが、バラストが敷き詰められていた。
トンネルを出たら古レールを再利用した落石防護柵が設置されていた。廃線に残されていた落とし物やJR東海のポスターも展示。
旧千種駅の写真など、名古屋市民には懐かしいポスターもズラリと並んでいた。
竹林広場で市民コンサート。
4号トンネル(76m)が見えて来た。
トンネル内ではSLの汽笛と走行音が聴ける。複数のスピーカーを使い、音量を順に上げ下げしてSLの通過を演出していて臨場感があった。
「今、万感の想いを込めて汽笛が鳴る。さらば少年の日よ」なんてナレーションが欲しいなぁ。
トンネルを抜けると大モミジ広場。
4号と5号の間は少し距離があるけれど、遊び心溢れる様々な展示が用意されていて飽きずに楽しみながら歩けた。地元のライオンズクラブが色々と工夫したみたい。
トンネル保存会だけでなく、一緒に盛り上げたい人が集って楽しんでいる空気感がいいな。
マルシェ広場に到着。
タモさんが好きな「暗渠」が覗ける。声が反響するくらい深い。
おこわや甘味が並んだ露店もあり、岐阜銘菓の若鮎と麩まんじゅうを頂いて休憩タイム。「テレビの影響は凄いですね」とお店のスタッフ。
5号トンネル(99m)を通っていると、暗がりの中に「中央線鉄道唱歌」の手書きボードが置かれていた。
トンネルを抜けると大きな車輪があり、脇の自転車を漕いだら動く。そんな人力でも「動体展示」には違いない。ナイスアイデアだなぁ~。
横のレンガ広場でも市民コンサート。
いざ、333mと最長の6号トンネルへ。
入口脇にレンガの種類や積み方を説明するコーナー。
このトンネルは特に難工事だったそうで、崩落の対策で補強を重ねて地中にはインバートという工法が施されたそうだ。
くの字に曲がっているので途中からかなり暗い。照明はあるが最小に抑えられていて暗さを存分に楽しめる。懐中電灯を持っていたりスマホのライトを点灯する人が居たけれど、それって野暮。ここは敢えて暗さを楽しむべきだ。
暗がりを楽しみながら県境広場に到着。
ユーモアに富んだ駅名で、岐阜県側の7~14号トンネルの整備を呼び掛けている。行政圏の垣根を越えて協力出来たらいいのに。
残念ながらここで行き止まり。この先の7号トンネルは愛岐トンネル群の中でも最長(607m)らしいのに勿体ない。
向こう岸と物資の運搬をしている?小さなゴンドラは現役?
シンメトリーな景観は珍しいそうだ。
帰り道は途中から玉野古道へ降りてみた。
暗渠の入口。
暗渠の中に入ると美しいレンガの壁。そこからアーチ状の天井が続いていて、その機能美が素晴らしい!奥には上から覗いた開口部から光が降り注いでいた。
奥まで行って見上げた景色。
出口まで戻って来た。所要時間は2時間半で、新緑のもみじが目に鮮やかだった。紅葉シーズンは凄いんだろうな~。秋の公開期間に再度訪れてみたい。
崖っぷちの秘境駅と呼ばれる定光寺駅。
無人駅だけれど今だけ?駅員さんが居た。
高蔵寺駅での乗り換えは場外に出ずに済むし、電車内は人もまばらだし、密にならずに八草駅に戻って来れた。
モリゾー&キッコロに挨拶して無事に帰宅v