セリカ魂

「初代セリカに乗りたい!」
ゆっくり旧車ライフの備忘録

朱黒の仁/槇えびし

2014年11月08日 10時24分00秒 | つぶやき
「天地明察/冲方丁」を漫画化している槇えびしさんの作品。でも、(漫画に関して)マイナー出版社だから?何軒も本屋さんを巡ったれけど見つからなかった。
仕方なくアマゾンで購入。
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掲載誌の休刊や再編の事情に振り回され、既に三度の移籍を経験。高虎公の様に七度移籍したら凄いかも。
・コミック戦国無頼/松文館《2010.3月号​〜9月号》
・コミック怪/角川書店《2011.vol​.15〜​​2012.vol.18》
・サムライエース/角川書店《2012.​vol.3〜2013.vol.10​》
・Nemuki+/朝日新聞出版​《2014.7月号〜​》​​
ジプシーの如く流浪しながらも、着実に完結へと進んでいます。物語の冒頭が「犬伏の別れ」ってところが泣かせるなぁ。
昌幸さんの風貌はおじぃのイメージ。今作では爽やかなイケメンに描かれていて最初は戸惑った。
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物語は幸村さん目線と思いきや、倅の大助さんを中心に描かれる。あれ?と感じたのは「幸村」という呼称。「信繁」としておいた方がしっくり来たかも。時代考証よりも一般の読者への分かり易さを優先した?​

​槇さんの過去のツイートに理由らしき言葉。
「その名前(幸村)だったから」
「気になる人物になったわけなので…」
こだわりを持って敢えて「幸村」としたのだと分かった。

九度山での暮らしぶり、脱出の描写が素敵。
「行ってしまわれたのぉ…」「真田様…」
村人に呟かせる演出が実に見事だった。

「信幸→信之」と改名して真田家との決別を表明した兄。微妙な立場から弟を想う心情を丁寧に描きます。
出てくる他のキャラも非常に魅力的!小松姫・禰津甚八・毛利勝永・長宗我部盛親・後藤又兵衛・本多正純・真田信吉・信政・藤堂高虎・伊達政宗・片倉小十郎。特に又兵衛のキャラが立っていた。

作品の主題が描かれた弐巻P86~97は圧巻。
“「死」に対する真田の策略”
幸村公の死生観をよく表していると思う。
ペース的にはあと1~2冊で完結しそうですね。
本来なら実写やアニメなど、映像化のオファーがありそうなもの。掲載誌にさえ恵まれていれば?
大河「真田丸」の追い風で話題になるといいなぁ。

「真田家推し」なら絶対要チェックと断言します。



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