関ケ原合戦祭り2014の一日目、さくらゆきが1stアルバムをリリース!
全8曲収録でその全てが“新曲”という意欲作でございます。
1.夢幻の調べ(織田信長公の前半生を描いた楽曲)
雷雨のSEに続いて始まるOP曲。
初めて聴いた時、そのテンポの速さにびっくり。
“X”を彷彿させる激しいドラムで迫力あります。
信長公らしい押しの強さ、ドライブ感、荒々しさを感じる楽曲。
2.本能寺~水色桔梗~(明智光秀公を描いた楽曲)
懐かしい童歌のようなメロディで始まる。
(光秀公最期の時に見た走馬灯?・・)
すぐに転調して速いテンポになってそこから怒涛の展開に。
ゆきさんが作詞・作曲して初めてCD化された一曲。
3.風早の雲(北条氏政公を描いた楽曲)
私が抱いてるさくらゆき像にピッタリの曲調だと感じた。
あきつ氏がさくらゆきをイメージした「桜雪」の雰囲気に近い?
シンプルなアレンジでサイドギターが実にいい感じ。
爽やかな風を感じさせる一曲に仕上がっています。
4.天下無双(本多忠勝公を描いた楽曲)
とにかく重厚でベースがメッチャ凄い!
ベースに聴き惚れていると歌詞が入って来ないという罠。
この曲だけ聴かせたら「さくらゆきってハードロック?」と勘違いするねw
歌詞の“ただ勝つ”って“忠勝”に引っ掛けてる?
5.夢のあとさき(石田三成公を描いた楽曲)
90年代に流行った感じのアレンジ?
無機質で規則正しいメロディに合わせ、敢えて感情込めず歌ってますね。
それでいてセツナ系のメロディに乗ってサビのフレーズが入って来る。
終始不思議な感情に包まれ、聴き終えても妙に頭の中に残る・・
6.残光(片倉景綱公を描いた楽曲)
アップテンポであるが故、何度も何度も聴き直さないと入って来なかった。
歌詞がメロディに乗っていて「聴く」じゃなく「見る」感じの曲。
その意味ではお見事な一曲かな。
7.七夜の星(藤堂高虎公を描いた楽曲)
ゆきさんの伸びやかな高音で始まる。
ゆったりしたペースから一転テンポよく洒落た感じでスイング。
今回テーマになった武将の中で私が一番楽しみだったのがこの高虎公。
聴いてて楽しくなるね!
8.返照(宇喜多秀家公を描いた楽曲)
戦国プリンス(=おぼっちゃま?)の秀家公。
戦国DEEP女子道(BS熱中スタジアム)の白駒さんが浮かんでしまう。
(“時が経つほどにに美しく”←特にココね)
作詞したさくらさんもそういう意識を持ってるのかな?
ラストには潮騒(八丈島をイメージ?)のSEが。
1~5まで曲は真鍋さんが担当、凄い!
(「風早の雲」は編曲を担当)
これだけ多ジャンルの作曲、アレンジをこなすなんて。
さて、さくらゆきの“主戦場”は歴史イベントでのステージですね。
そこで必要なのは一般来場者の足を止めて興味を持って貰う事。
言葉は適当じゃないかもだけど“一般受け”する必要があります。
一瞥で素通りして行かれる様を見て私自身“悔しい”思いを何度もしたから。
今回の中では「風早の雲」「夢のあとさき」「返照」が一般受けしそう。
マネさんも“すぐ好きになる曲”と“じわじわ好きになる曲”って表現を。
さすが、分かってらっしゃいますね。
(って、どれがどっちだろ・・)
じわじわ好きになるのは私の場合、アップテンポな曲が該当します。
アレンジが超元気良いのでそっちに意識が行って歌詞が入らないのです。
でも、聴き慣れて来るとちゃんと歌詞も入って来ます。
すると本来の魅力が理解出来て良さが分かって来ます。
マネさんは“奥行きあるアルバム”と絶妙の表現されましたね。
とまれ、「夢のあとさき」はサビのフレーズで通りすがりの来場者を一撃しそう。
これはさくらゆきにとって大きな武器になるかも。
“つかみ”の曲は多ければ多いほどセトリの自由度が大きくなりますからね~。
挑戦的な楽曲が揃っていたのには驚きました。
まさに新境地ですが、まるで通常のアーティスト的なアルバムという印象。
(通常=アルバム聴き込んだファン“だけ”を対象にライブする)
つまり、制約を設けずホントに好きなように創ったって感じがします。
ある意味これって大冒険じゃないかな。
新選組のCDをリリースしてひとまず目標完遂したから?
なんて考えるのは邪推だって分かってるけど・・
どっちにしろ「青き夢」の後、彼女らがどう進んで行くのか心配だった。
今回のアルバムで彼女らは“攻め”の姿勢を見せてくれた。
きっと喜んでいいんだろうね。