全てを忘れるその日まで

~明日への遺書~

しだれ梅

2019年02月24日 | 山歩記
今日も白嶽さん



上見坂白嶽



白嶽トンネル取り付き

 



申し分のない青い空


程よい気候の白嶽さん



ひとりユルユル歩きます
 


 


 


 




鳥居に着いて一休み
 



ここから一気に


西岩峰
 


 



着…
 



完全じゃないけど

ここ最近じゃぁ視界は幾分クリアな方
 



先週と違って風が無いので


ここで一服



無人の山頂独り占め…
 



スタートが早かったから


降りる時間も幾分早め…


帰って明日の準備をするか





帰りも一人…


 



誰かとすれ違う事はありません



暗い歌詞の『しばじゅん』


 



 




こんな気分の山歩きには絶妙のマッチング






先日 近所のおじさんが亡くなりました


孤独死っていうのかな…


ひとり自宅の浴場で亡くなってあったらしい



連絡が取れなくなった兄弟がいぶかり家を訪れ見つかった


あとで聞いた話では亡くなって数日たっていたとか



写真が上手なおじさんで、珍しい鳥とかを撮ってきて

「おい、これ見てみろ!」とか「次はこんなレンズを買おうと思ってるんだ」って家の前でふたりよく話してた


私の離婚に最初に気付いたのもこのおじさん


「いつも7時には干されていた洗濯物が最近見えないから なんかあったと思っていたが…大丈夫か?」


自分も独身だったくせに離婚して独りになった私の心配をしてくれ、ラムが亡くなった時も涙を流してくれた優しいおじさん


糖尿病を患いいつも家から厳原までカメラ片手に2往復歩いてあった


前にも二月ほど姿を見かけないことがあってちょっと心配になったけど


ちょっと入院してたからって 洗車している私の前にひょっこり笑顔であらわれた



…今度もそうだと思っていたのに




梅が咲いたら…桜が咲けば

「来春5月はヒトツバタゴを撮りに俺の車で行きましょう」って話したのは昨年12月の初めごろだったか


それからひと月もしないうちにおじさんは逝ってしまった


死は 突然おじさんの所にやってきた


誰からも看取られる事無く ひとりおじさんは旅立った



その時に 何を思ったのか


何が 頭をよぎったのか


もう二度とシャッターを押すことが出来なくなった無念か…


いくら考えても もう 答えは見つからないけど



ただ一つ はっきり言えるのは


誰にも看取られず旅立つ死は いずれは私も迎える死の形




話を聞いた夕方


音のしなくなったおじさんの家の前に佇む


塗具の禿げた雨戸は堅く閉ざされ 多くの盆栽が並んでいた玄関先は綺麗にかたずけられている


微糖のコーヒーを門柱の根に傾けながら


おじさん 飲んで…もう、微糖じゃなくていいかもしれないけどね




あぁ そうそう



 






下のしだれ梅…




 



 




今年も綺麗に咲いていたよ