福岡応援blog

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北九州芸術劇場を5倍楽しむ方法

2023年01月09日 | 旅行

先日、九州交響楽団のニューイヤーコンサートを観に「北九州芸術劇場」に行きました。いつもの「アクロス福岡シンフォニーホール」でなく「北九州芸術劇場」に行った理由は、会場入りを5倍楽しむため、でした。

最寄り駅であるJR「西小倉駅」を降りると、前方に「リバーウォーク北九州」がみえます。ですが、早めに着いて余裕があれば、そこを通り過ぎて「松本清張記念館」のある入口から「小倉城」のある敷地に入るのが良いでしょう。

そしてまずは「小倉城」に入ります。入城料300円を取られますが、ここはケチらず入ってしまう事をおススメします。歴史には詳しくない私ですが、それでも「300円でこんなに楽しめるの?」という位の満足感がありました。新年という事もあったのか「孫次凧」の企画展をされており、よりお得に楽しめました。

そして、売店を兼ねた休憩所「しろテラス(無料)」に立ち寄り「小倉城庭園」に入ります。ここでプラス200円を取られます。離れで展示を行なっているので、そちらの展示内容に興味があれば、入って損はないでしょう(今開催されているのは「小倉織」の企画展で、自分は興味があったので楽しめました)。そうでなくても、1回くらいは話のネタに入ってみても良いかもしれません。

その後、是非立ち寄って欲しいのが、小倉城と同敷地内にある「八坂神社」。ここでは、日本で最初に和歌を詠んだとされている方が祀られており「文化芸術の神様」がいるとされています。芸術劇場に行かれる方であれば、何らかのご縁がありそうです。また、その和歌が「妻との新婚生活を願う歌」であったことから「縁結び」や「夫婦円満」のご利益があるともされています。

と、ここまで十分に楽しんだ後、芸術劇場がある「リバーウォーク北九州」に入ります。これは、世界的に評価の高い「キャナルシティ福岡」と同じ「福岡地所」によって作られた建築物であり、それを堪能するだけでも目の保養になります。中には「北九州市立美術館(分館)」があるので、内容に興味があれば、そちらも一緒に楽しむ事が出来ます。

そして、6階に上がると「北九州芸術劇場」になります。早めに着いて、ロビーからの景色も楽しんで頂くことをおススメします。

本当は、グルメフロアも楽しみたかったのですが、日本全国どこにでもありそうな店しか入っておらず「焼きカレーの店は、無いのかーい」とツッコミたくなりました。唯一見つけたのが、地元食材を使用した海鮮丼の店だったのですが、近々閉店するとの事で、ちょっと寂しい気持ちになりました。シロヤのパンが食べられる「シロヤカフェ」なんかがあるといいのになー って思いました。

 

 


九響ニューイヤーコンサート 北九州公演

2023年01月08日 | 音楽

九州交響楽団のニューイヤーコンサート(北九州公演)に行ってきました。わざわざ遠征して北九州公演に行ったのは「北九州芸術劇場」に行ってみたかった、という単純な理由です。

北九州芸術劇場は、世界的に有名な建築物「キャナルシティ博多」を手掛けた「福岡地所」さんが手がけた「リバーウォーク北九州」の6F部分にある事になっていますが、厳密にいうと2階席は7F、3階席は8F部分となっていました。そして、最も安いはずの「3階席」はロビーからの眺めが最高で、まるで「リバーウォーク北九州」の天守閣に上がったような気分になれました。

会場に入ると、舞台上には「ニューイヤーコンサート名物(?)」とも言える花の演出が施されており、一気にワクワク感が高まりました。福岡は花の産地としても有名なので、ぜひ今後「花専門」のスポンサーが九響につくといいなと期待してしまいました。

また、演奏者の皆さんの衣装も華やかでした。特に女性陣は、赤系のイブニングドレスが多く、おめでたい雰囲気を一層盛り上げていました。一方で、まったく違う色のドレスを着ている方もいて、それがまた良いコントラストとなり、視覚的にも楽しめました。おそらく支給された衣装ではなく、演奏者自身が選んだものだったのでしょう。こうした細かな心遣いが、観客にとってもうれしいポイントでした。

 

今回のゲストは、ソプラノ歌手の鈴木玲奈さん。コロナ禍に開催された伝説の「オペラ・こうもり」公演で、華やかな世界に憧れる女中・アデーレ役を演じた方です。当時は脇役ながらも、主役に引けを取らない存在感を発揮していたのですが、今回、主役として出演されるとはなんと素敵な後日談! 彼女を選んだ方、本当にブラボーです。 

プログラムでは「夜の女王のアリア」や、こうもりの「アデーレのアリア」を披露。そして、アンコール曲まで歌って下さるという大サービス。悪女役も聖女役も、小悪魔な役も演じる事が出来、それでいて素晴らしい実力派。オペラ界の日本アカデミー賞があるならば、主演女優賞と助演女優賞をダブルで取ってもおかしくない位のスター性を感じました。同じ女性にここまで言わせてしまうとなると、その魅力はやはり本物で、指揮者兼司会の下野竜也さんも、すっかり惚れ込んでいた様子でした。

今回のゲスト指揮者は、広島交響楽団の下野竜也さん。ホークスの工藤元監督のような親しみやすい雰囲気で、観客をリラックスさせながら、音楽への楽しさを伝えて下さいました。特にラストの演出は、彼の「鈴木玲奈さんにアレをやらせたい」という企みを感じさせるような、ちょっとした遊び心もあり、楽しい締めくくりとなりました。

実は、この翌日「アクロスシンフォニーホール」で福岡公演が開催されました。しかも、北九州公演には出演しなかった「九響合唱団」が登場するスペシャルバージョンだったとか…!この情報を知ったのは後になってからで、予定があったため福岡公演には行けず。どんな演出だったのか、ものすごく気になります。行かれた方、ぜひ感想を聞かせて欲しいです。

そして、今後「九響合唱団」が出演される時には、もっと目立つように広告に記載して欲しいな、と思いました。