福岡応援blog

素敵な場所や美味しいお店、応援したいアーティストやスポーツ選手などの情報を中心に、福岡の魅力を発信しています。

大名の隠れた名店 ~ジョーキュウ醬油~

2024年09月28日 | グルメ

福岡には、知る人ぞ知る隠れた名所が存在します。大名エリアは、新旧多国籍入り混じった感じが魅力の街ですが、若者向けのショップが立ち並ぶ中、1855年(江戸時代)から続く「ジョーキュウ醤油」が佇んでおり、今もなお伝統の製法で醤油を作り続けています。

ジョーキュウ醬油は、国体通りから「紺屋町通り」に入り、突き当たりまで進んだところにあります。もしくは、有名ラーメン店「一風堂」の斜め向かいといった方が、分かりやすいのかもしれません。店内に足を踏み入れると、様々な種類の醤油や(焼肉のたれやポン酢など)バラエティ豊かな調味料が目に入ります。また、無料で提供されているレシピがありますので、立ち寄るだけでも価値があります。

今、店頭でプッシュされている「塩ぽん酢」は(肝心の醤油が入っていない事に後から気付きましたが)塩メインではなく、フルーティ過ぎる味わいで「ぽん酢」の「ぽん」とは柑橘類を指していた事を思い出しました。オリーブオイルと組み合わせて刺身にかけると、カルパッチョが手軽に楽しめそうです。さらに「博多あごだし」と「ジョーキュウ醤油」で作る「博多大名あごだしラーメン」は、豚骨とは一味違う博多ラーメンが楽しめそうだと思い、思わず買ってしまいました。

高い塀に囲まれた中には、国の登録有形文化財が7つもあり、店内奥の扉を抜けて中庭に出ると、見る事が出来ます。まさに「知る人ぞ知る、秘密の場所」という感じです。近くに勤めていたのに知らなかった。ジョーキュウ醬油は「福岡市都市景観賞」を受賞していますが、この、地味にひっそり佇んでいる感じがいいのだろうと思います。県外からの友人を案内する際には「一風堂」だけでなく、こちらにも立ち寄りたいなと思いました。


 


フルーツタルトの美味しい店 ~アクアテラス~

2024年09月26日 | グルメ

福岡市東区香椎にある「アクアテラス」は、地元の人々に愛されるケーキ屋さんです。JR香椎駅を出て、正面の道を真っすぐ進むと、大通りに出る直前の左側に見えてきます。このお店は、福岡県の「地産地消の店」第1号に選ばれており、福岡産の新鮮な果物をふんだんに使用したフルーツタルトが主力商品です。

その中でも、一番のお気に入りは、季節限定の「いちじくタルト」です。使用されているのは、ちょっと紛らわしいネーミングなのですが「蓬莱柿」という品種のいちじくで、私が購入すると、完売してしまうほどの人気ぶりでした。

「アクアテラス」のケーキは、甘い物が好きな方はもちろん、ダイエット中の女子高生から高齢者まで、誰もが美味しいと言います。その秘密は、控えめな甘さと適度なサイズ感にあると思っています。甘さ控えめと謳っていても、実際には甘すぎるスイーツが多いのですが「アクアテラス」のカスタードクリームは、本当に甘さ控えめです。だからこそ、フルーツの甘さが引き立ちます。

また、食べた後で「もうお腹いっぱい、しばらく甘いものは結構…」とはならず「もう1個くらいいけるかも」と思わせる、絶妙なサイズが、リピートしたくなる秘訣だと感じます。少し値上げされたようですが、フルーツタルトにしては、天神や博多の高級店に比べると(大きすぎない事もあるのですが)現実的なお値段です。

「アクアテラス」は、地域とのつながりを大切にしています。例えば、地元の農家と直接契約し、新鮮で安全な素材を使用することで、地元経済の活性化に寄与しています。レジ前には、地域の祭りに募金するための貯金箱が設置されているなど、町の活性化にも積極的です。ここのオーナーさんなら、ちゃんと募金して下さるだろうなと思い、つい小銭を探してしまいます。

「アクアテラス」にはプリンやシュークリームもありますが、福岡産の季節のフルーツを使った「フルーツアラモードプリン」や「いちごシュー」なども置いて下さると、アクアテラスらしくていいのにな、って思います。いつか、ホールケーキを注文してみたいです。


 


志賀島に行ってきました

2024年09月16日 | 旅行

今年「日本最強のパワースポット」に選ばれ、注目を集めている「志賀島」に行ってきました。JR「香椎駅」から海の中道線に乗り換え、終点の「西戸崎駅」で下車。島に渡るためには、さらにバスに乗る必要がありますが、そのバスの運行は1時間に1本程度。天気が良ければ、JR「西戸崎駅」近くのレンタサイクルを利用することも可能です。

今回、天候が不安定な関係から、バスに乗ることとしましたが、志賀島に渡る前の停留所で止まりました。散策しようと思ったが、特に何もない。次のバスを待つ間に、お手洗いに行きたくなりました。志賀島行きのバスが来たので、追いかけて乗ろうとしましたが、あと10メートルのところで出発されてしまいました。少し待って欲しかったものの、仕方なく歩いて志賀島まで向かうことに。

バス停1つ分くらいの距離を歩いた後、森の中の道を抜けると、左右に広がる美しい砂浜と、志賀島に続く1本道が見えてきました。両側から波が打ち寄せ、右にも左にも広がる絶景が壮観でした。この道を歩いて渡ることで、波の音や潮の香りを直に感じることができ、バスでは得られない特別な体験が出来ました。

驚いたのは、地図上では普通の道路として描かれていた道が、かなり砂で覆われていたことです。どうやら、海が荒れる日や満潮時に、波が砂を打ち上げてしまうようです。自然の力で形作られたこの道は、左右から打ち寄せる波の力で、さらなる陸地を形成しようとしているようにみえました。

ようやく志賀島に到着すると、入口近くに鳥居があり、ここから5分ほど歩けば「志賀海神社」に着くことができます。石段を上がると、海を一望できる神社が姿を現しました。ここは、海の神様である「青い龍」を祀っているらしく、志賀島が今年最強のパワースポットに選ばれた理由の1つは「辰年」だからかな、と思いました。

残念ながら、今回目当てにしていた(サザエ丼で有名な)「中西食堂」は閉店しており「金印公園」にも行けませんでした。しかし、ディズニーランドがそうであるように、回り切れなかった場所があるからこそ、再びこの場所を訪れたいと思えるのかもしれません。

次回はぜひ、JR「西戸崎駅」でレンタサイクルを借りて、志賀島一周してみたいなと思いました。

 

 


和菓子の美味しい店 ~如水庵~

2024年09月13日 | グルメ

最近、如水庵の月替わりの生菓子がお気に入りです。見た目の美しさはもちろん、各和菓子には素敵な俳句が添えられています。それも、夏目漱石などの有名な作家たちの詩です。企画された商品に俳句を添えているのでしょうか、それとも、俳句のイメージから商品を企画されているのでしょうか、どちらなのかは分かりませんが、まさに「総合芸術」という感じです。

如水庵の「生菓子」に注目したきっかけは、最近の女子高生の間で「和菓子ブーム」が起きているという話を耳にしたからです。チョコやケーキやアイスクリームに夢中だった若者たちが、和菓子に惹かれているというのは興味深い話です。そこで、本店に足を運んでみたところ、ひっそりと佇む生菓子コーナーが目に入りました。

この生菓子、冷蔵が必要だからでしょうか、おそらく「博多駅マイング」では販売されていません。それでも、もっとアピールしても良いのではないかと感じました。ケーキショップのように、あるいは逆に、チョコレートショップ本店奥の「秘密の部屋」で販売しているトリュフチョコのように、特別感をもたせた販売方法も良いのかもしれません。

如水庵の店舗では、和菓子だけでなく、福岡県の伝統工芸品も取り扱われていました。有名な「博多織」や「久留米絣」だけでなく、博多駅でもあまり見かけない「八女提灯」などの「国指定伝統工芸品」が、手軽な価格帯で売られていました。しかも「国指定伝統工芸品」だけでなく「福岡県指定」や「福岡市指定」というレベルのものまで。おそらく「如水庵オリジナル」だろうと思います。

そして、人数分の和菓子と、懐紙やナイフを兼ねたつまようじを、セットで購入しました。これらは、茶道の席で活躍するアイテムですが、最近は「テーブルスタイルの茶道」というものもあるので、お皿代わりに「懐紙」を敷き、ケーキスプーン代わりに「つまようじ」を使い、煎茶と一緒に食べるだけでも、十分趣があると思いました。

今の時代、美味しいスイーツはコンビニでも手軽に買えるようになりました。なので、和の生菓子を食べる時間の方が「特別感」を感じます。口に入れるとしっかりとした甘さを感じますが、食べ終わった後は胃にもたれない軽やかさ。和菓子はカロリーが低いという点も、女子高生に受けているポイントかなと思いました。

 

 


九大フィルの「第九」特別演奏会

2024年09月11日 | 音楽

9月16日、九大フィルハーモニーオーケストラによるコンサートが開催されますが、なんとチケットが取れませんでした オンライン配信のチケットサイトにも、アクセスできない状況が続いています。クラシックコンサートのチケットが、プロでも売れないといわれている中、アクロスシンフォニーホールが満員とは、すごい事です(S席でチケット3千円は、安すぎだけどね)。

というのも、今回のコンサートのメインプログラムは「第九」なんです。「第九」は、日本では年末の風物詩として、広く知られています。しかし、意外と知られていないのが、日本で最初に「第九」を演奏したオーケストラが、実は九大フィルハーモニーオーケストラだったということです。福岡市での初演がその舞台であり、これは音楽ファンにとって一つのトリビアかもしれません。

九大フィルは、1909年に創立された日本で最も歴史の長いオーケストラのひとつで、九州大学を中心に活動しています。そして指揮を務めるのは、九大フィルの顧問であり「題名のない音楽会」でもおなじみの鈴木優人さん。素晴らしい演奏会にならないはずがありません。早く購入しておけば良かった

こんなに人気があるのなら、いっそのこと「九大フィル」のお家芸として、毎年演奏してはどうだろう? 岩手県の釜石に、第九を聴きに行く人は沢山いますが、さすがに西日本からは遠いです。釜石の代わりに、福岡の「九大フィル」に聴きに行く、という選択肢もあるといいのに。

また「第九」は、合唱が主役とも言われる作品です。今回はソロ歌手を招いていますが、肝心の「合唱」はいないのでしょうか? 100年前を再現したら、そうなったのでしょうか? それとも、パンフレットに掲載されていないだけで、実はいるのでしょうか? 九州大学の男声合唱団「コールアカデミー」はプロ並みに上手いので、合唱も自前で揃えることが出来たら、さらに「九州大学」の名を轟かせることが出来るでしょう。

九大フィルによる「日本人初演100年記念」としての第九の演奏は、ただのコンサートではなく、日本の音楽史に刻まれるもの。なので、ぜひ映像として記録し、DVDとして販売してほしいものです。なんとか、パンフレットだけでも売って欲しいな。