Google Now on Tap・指紋認証・Doze・Chrome Custom Tabsなど
Googleのスマートフォン・タブレット向け最新OS「Android 6.0 Marshmallow」に搭載されている新機能がAndroid公式サイトで公開され、主要な7つの新機能をニュースサイトThe Vergeがピックアップしてまとめています。
Android - Marshmallow
https://www.android.com/versions/marshmallow-6-0/
These are the 7 best new features of Android Marshmallow | The Verge
http://www.theverge.com/2015/9/29/9411473/android-marshmallow-best-new-features
◆1:Google Now on Tap
Android 6.0 Marshmallowの最も目立つ特徴が「Google Now on Tap」。Android端末に搭載されているアシスタント機能の「Google Now」をワンタップで起動して、知りたい情報を即座に表示してくれる機能です。例えば音楽アプリを開いた状態でホームボタンを長押しすると……
画面下部でGoogle Nowが起動して、アーティスト情報やYouTubeチャンネル、Twitterアカウント、データベースサイトのIMDb、チケット販売会社のTicketmasterへのリンクを表示可能。
メッセージアプリでGoogle Now on Tapを使うと……
Now on Tapがメッセージの内容を読み取り、レストランの名前を認識して、地図情報と電話番号や、Foursquare、Yelp、OpenTableのページへのリンクが表示されました。
次はメールアプリでGoogle Now on Tapを使ってみます。
メール本文に書かれていた「Central Park Zoo」の文字を読み取って、地図情報や電話番号、トリップアドバイザー、Foursquareのページへのリンクが表示され、さらにメール本文の日時を認識してカレンダーへ予定を追加するボタンも表示されました。
◆2:各アプリごとのアクセス許可設定
Android 5以前はアプリのインストール時にスマートフォン内のデータへのアクセスを許可するシステムになっていて、「なぜカメラアプリがアドレス帳へのアクセス権を要求しているんだろう……?」などと不信感を抱くこともありました。Android 6.0 Marshmallowでは、アプリのインストール後にアクセス権を細かく設定できるように変更されています。
例えばKeepアプリでは、「アプリでマイクの利用を許可しますか?」とポップアップが表示されます。
設定画面から、各アプリごとに、どの機能へアクセス可能かどうかを設定することができます。Keepアプリで許可設定が変更できるのは「連絡先」「現在地」「マイク」「ストレージ」の4つ。
◆3:指紋認証機能
Android 6.0 Marshmallow搭載端末では、指紋認証でスマートフォンのロックを解除したり、アプリのロックを解除したり、Google Playストアでアプリ代金を支払ったりすることが可能。Nexus 6PとNexus 5Xには本体背面に指紋認証用センサーが搭載されています。
指紋を登録する際の設定画面はこんな感じ。iPhoneのTouch IDの登録方法に似ています。
◆4:USB Type-C対応
Android 6.0 Marshmallowは裏表を問わずに使える「USB Type-C」に対応しています。充電とデータ転送を同じケーブルで行えることはもちろん、従来に比べて充電速度が大幅に上がり、わずか数分の充電でスマートフォンを数時間使い続けることが可能。
◆5:Doze
端末を操作していない状態が続くと自動的にスリープ状態に移行する「Doze」という機能が新たに搭載されています。もしも夜寝る前にアプリを起動したまま寝てしまっても、スマートフォンのバッテリー消費を抑えて、翌朝にアラームをきちんと鳴らすことが可能というわけです。
◆6:文章のカット・コピー・ペースト機能の改善
文章を選択して「カット」「コピー&ペースト」「シェア」などの操作ができるテキスト編集機能が改善され、選択した部分の直上にボタンが表示されるようになりました。さらにGoogle翻訳アプリをインストールしていれば、選択したテキストをそのまま他の言語に翻訳可能です。
◆7:Chromeを別のアプリ内で起動する「Chrome Custom Tabs」
メールやメッセージアプリで送られてきたリンクをタップした際に、従来はChromeやブラウザアプリが起動してリンク先のページを開いていましたが、Android 6.0 Marshmallowではアプリ内でChromeを起動させることで、リンクをすばやく表示してページの読み込み時間が短縮されています。
以下のGIFアニメーションが実際のサンプルで、一番左端が「Chrome Custom Tabs」、真ん中がChrome、右端が従来のWebViewです。速度の差が一目瞭然となっています。
その他にも100以上の新機能が追加されていて、以下のページから日本語でAndroid 6.0 Marshmallowの機能一覧を確認可能です。
Android - Marshmallow Features
https://www.android.com/intl/ja_jp/versions/marshmallow-6-0/features/
なお、Android 6.0 MarshmallowはGoogle製のNexusシリーズから順次、来週以降にアップデートされる予定で、SamsungのGalaxyシリーズやソニーのXperiaなどの他社製端末がいつからAndroid 6.0 Marshmallowに対応するかどうかは、記事作成時点では明らかになっていません。
クリックをお願いします↑↑↑↑