両備ホールディングス(HD、岡山市)と関東バス(東京)は11日、全席を個室にした豪華車両で、東京と大阪を結ぶ夜行高速バスを18日から運行すると発表した。東京行き、大阪行きとも1日1便。移動中に快眠できる「走るホテル」と位置付け、出張や観光で利用する顧客の獲得を狙う。
11席ある客席は全て壁と扉で仕切ってある。座席はスイッチを操作するだけで体が浮遊しているように感じる角度に自動調整され、快適な寝心地を味わえるという。照明は好みの明るさに調節でき、ヘッドホンで快眠を促す音楽を聴いたり、Wi-Fi(ワイファイ)を利用したりできる。
通常期の片道料金は大人2万円、子ども1万5500円。両備HDの小嶋光信会長は、1台当たり約1億円で新造したバスについて「移動すること自体を楽しんでもらえる」と語り、導入路線を広げる考えを示した。