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昨日、2023年10月24日の読売新聞が以下のように伝えて、私は仰天しました。
立憲民主党の泉代表と共産党の志位委員長は23日、国会内で会談し、次期衆院選について、両党が連携することで合意した。今後、連携のあり方を巡って協議を進める。
写真は時事通信から。
もし次の衆院選で立民と共産が本当に連携するのならこれは大事件のはず。
だって、立民の最大の支援団体である連合の芳野友子会長は15日放送のBSテレ東番組で、次期衆院選の立憲民主党の候補者に関して
「共産との連携が明らかになれば推薦できない判断になる」
「共産との関係性について、連合(の方針)は一貫している」
と反共主義丸出しで述べて、あらためて立民と共産が共闘することは許さないと強調したばかりだからです。
ところが読売新聞の記事は究極のベタ記事です。
他の新聞は報道しているのかと調べると、毎日新聞も小さい記事で
立憲と共産、次期衆院選へ連携 参院徳島・高知の“野党候補”勝利で
立憲民主党の泉健太代表は23日、共産党の志位和夫委員長と国会内で会談し、次期衆院選に向けて連携する方針で一致した。22日の衆参2補選で野党候補を一本化し、参院徳島・高知選挙区では支援候補が自民候補を破ったことを踏まえた対応。
泉氏は会談後、記者団に「野党議席の最大化に向けてさまざまな連携や力合わせをしていきたい」と語った。志位氏は「小選挙区における候補者調整をやっていくことで合意した。共闘の意思が確認されたのが何よりも大事なことだ」と強調した。【中村紬葵】
と報じていました。
【#立憲民主党は維新と組むな】本来はすでにとっくに辞めていておかしくない立憲民主党代表の泉健太氏が、それでも次の衆院選で1・5倍増の150議席を取れなければ代表を辞任することになったのはめでたい。
毎日新聞のように
『泉氏は会談後、記者団に「野党議席の最大化に向けてさまざまな連携や力合わせをしていきたい」と語った。
志位氏は「小選挙区における候補者調整をやっていくことで合意した。共闘の意思が確認されたのが何よりも大事なことだ」と強調した。』
と書くと、泉氏ら立民執行部と志位氏ら共産執行部が衆院選挙での連携のために特に会合したかのように見えますが、実際には泉代表は主要な野党各党を異例のあいさつ回りをして、日本維新の会にも国民民主党にも同じ呼びかけをしたわけです。
ところが、維新の馬場代表には
「選挙は独立独歩で戦う方針は、これからも変わらない」
とすげなくされ、国民民主の玉木代表にも
「政策が一致しない政党とはやらない。保守層からもある程度はがしてこないと勝てない」
と突き放されて、手を差し伸べてくれたのが志位委員長だけだった、ということのようです。
【#立憲民主党は維新と組むな】立民と維新が国会で共闘路線を組んでも得をしているのは政府との対決姿勢を演出できる維新だけ。立民は本来の良心的なリベラル層の支持を失っている【#維新に騙されるな】。
だから朝日新聞の
『立憲・泉氏、選挙翌日に各党あいさつ回り 「一本化」目指し早速始動』(朝日 10月24日)
という記事の冒頭では
『衆参2補欠選挙での「1勝1敗」は、立憲民主党の泉健太代表にとって悩ましい結果だった。野党候補の一本化で政権批判票の「受け皿」となりえることが示されたものの、野党各党の思惑は入り乱れており、今後も難しいかじ取りが迫られる。
投開票から一夜明けた23日、泉氏は国会内で野党各党の党首にあいさつ回りをし、次期衆院選での連携を呼びかけた。その後、記者団に「現政権に対しイエスかノーかを端的に表せる効果はある」と野党間の候補者調整の意義を強調した。』
という記事の書き方になっています。
また日本経済新聞は
『立憲民主党の泉健太代表と共産党の志位和夫委員長は23日、国会内で会談した。次期衆院選に向けた連携のあり方などが話題にのぼった。志位氏は会談後、記者団に小選挙区の候補者調整や政策について両党で協議を進める意向を示した。
泉氏は会談後、国会内で記者団に「野党議席の最大化に向けて様々な政党と連携をしていく」と述べるにとどめた。』
とさらに抑えた書き方にしています(『立民・泉代表と共産・志位委員長が会談 選挙が話題に』)。
なにより共産党の今日のしんぶん赤旗に立民との連携について何も書いてありません。
追記!
親切な読者の方から、しんぶん赤旗では一面トップ記事になっていると教えていただきました!
謹んで訂正いたしますm(_ _)m
しっかり維新のところにも行っている。
「日本維新の会は改憲政党ではあるが実は差がないと思っている」と言っていた立憲民主党の泉健太代表が「自民から維新に議席が変わったとしても路線的には変わらない」。ということは自民≒維新≒泉立民(笑)。
そもそも、泉健太氏が立民の代表になって立民が主な選挙で負け続け、今も立民が比例選挙での投票先として維新の後塵を拝して野党第2位に甘んじ続けているのは、第一に泉代表の「政策提案型野党」=岸田政権と対決しないゆ党路線と、第二に日本維新の会との連携路線に支持者からNOを突きつけられた結果です。
実際のところ、泉健太代表が本当に秋波を送っている相手はいまだに維新であって、共産のことはまた利用してやろうということに過ぎないと思われます。
立民のHPでも共産党との連携については一言も書いていなくて、昨日の野党へのあいさつ回りについて泉代表が記者会見で
『本会議終了後に岡田克也幹事長、安住淳国会対策委員長とともに野党各会派にあいさつまわりをしたことについて、「選挙の結果を確認し、論戦に向けて共に取り組もうと一致をしてきた。旧統一教会の法案について与党と協議を求めたり、経済対策で政府の考え方をただすことは共有できた」と話しました。
補欠選挙の結果について受け止めを問われると、「国民の、地方のマグマが溜まっていることを改めて実感した結果だ。宮城県議会議員選挙も自公過半数割れと本当に全国各地で岸田政権に対するマグマがたまっている。だからこそ、その思いに応えるという意味で、私たちも野党議席の最大化に向けて努力をしなければならない」と述べました。』
と述べたというまとめになっています。
立憲民主党の泉健太代表は維新八策を全部読み、「立憲の政策とほとんど変わらない」「大部分で協調できる」と維新の馬場博幸代表に何度も伝えていた(呆)。ならば泉氏は即刻立民代表を辞任して維新に行け!
10月22日に投開票が行われた衆参補選では、共産が自主的支援にとどめた衆院長崎4区補選では立民の候補が自民の候補に7000票差で「惜敗」?(前回に比べて票差が400票弱から7000票にむしろ大きく開いた)。
これに対して無所属の野党系候補を日本共産党、立憲民主党、社民党、新社会党などが協力して支援した参院徳島・高知補選では野党が与党の候補を23万票対14万票の大差で破りました。
日本維新の会は候補者を立てることもできず不戦敗です。維新は候補者を立てなかったのではなく立てられなかったのです。
わずか2つの国政選挙ですがここからわかることは、まともな野党が共闘すれば与党に勝てるし、維新の協力なんて要らん維新恐れるに足らずということ。
しかし、そもそも旧希望の党・国民民主党出身でゆ党志向の泉代表がどれだけ岸田政権との対決ポーズを取って見せようが、それが自分の保身のためのポーズに過ぎないのはこの2年間で明らかです。
これまで枝野代表の立民時代から耐えがたきを耐え、立民に譲りまくったあげくに立民が右傾化した苦い経験を踏まえ、共産が立民と選挙協力するなら厳しい条件を明確に立民に飲ませること。
そして立民支持者は泉代表を決して信じることなく、早期に放逐することこそがこの国の政治を良くするためにとても大切なことを忘れてはならないと思います。
いや強いな。https://t.co/uzrnxvKnv1
— 三春充希(はる)⭐第50回衆院選情報部 (@miraisyakai) October 22, 2023
前回(第49回衆院選)は391票差だったけれど、今回は7016票差に開いている。https://t.co/EhXhfV7HMc
— 三春充希(はる)⭐第50回衆院選情報部 (@miraisyakai) October 22, 2023
枝野ビジョン 支え合う日本 (文春新書 1314)
参考記事 立民と共産の「連携」についてどう書かれるのか楽しみなkojitakenの日記さんより
「kojitakenの日記」さんより「立民のマイナス評価を前任の枝野幸男の時のイメージダウンのせいにする泉健太はやっぱりダメな人。立民の低迷には泉に大きな責任がある」
2021年衆院選で立民と共産などが選挙協力したこと自体は肯定的にとらえていますが、枝野代表の立民と志位共産との選挙協力で失敗した部分は「限定的な閣外協力」まで約束したことだと思っています。
それが立憲共産党と麻生太郎氏らに揶揄されたのが拙かったのではなく(あいつらは何をしてもディスるのだから)、まだ立民自体に政権構想も政権を取れる見込みがなく、両党が政策面でのすり合わせがあまりできていないのに、今後の両党の協力関係についてだけ踏み込み過ぎました。
あれでは責任ある野党の選挙態勢には見えず、枝野代表も今ではあれを後悔しているように言葉の端々からうかがえます。
それまでも立民は共産に我慢させ続けていたので、志位氏らが共産の支持者の方々に立民との選挙協力をご納得いただくためには、閣外協力という「リップサービス」をせざるを得なかったのだと思っています。
あのとき志位委員長ら共産執行部は「画期的」だと自画自賛し、共産支持者も大前進したと喜び、志位氏らはいまだに成果として誇っていますが、結果としてはぬか喜びになりました。
そして枝野代表はたいした「敗北」でもないのに選挙で負けた責任を取って辞任。志位委員長らは「後退」について全く責任を取りません。
私は志位委員長らが共産が「前進」したという実績を党員らに形として見せるために、枝野代表に「閣外協力」まで言うように強く求めたんだと思うんですよね。
今まで書きませんでしたが、私には当時から強い違和感がありました。
まして立民の代表が枝野氏ではなく泉氏になっているのですから、共産支持者の方には立民に対してはもちろんのこと、今の共産執行部に対してもかなり警戒感を持っていただきたいと思っています。
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立憲民主党の泉代表と共産党の志位委員長は23日、国会内で会談し、次期衆院選について、両党が連携することで合意した。今後、連携のあり方を巡って協議を進める。
立憲民主党の泉健太代表は23日、共産党の志位和夫委員長と国会内で会談し、次期衆院選に向けて連携する方針で一致した。22日の衆参2補選で野党候補を一本化し、参院徳島・高知選挙区では支援候補が自民候補を破ったことを踏まえた対応。
泉氏は会談後、記者団に「野党議席の最大化に向けてさまざまな連携や力合わせをしていきたい」と語った。志位氏は「小選挙区における候補者調整をやっていくことで合意した。共闘の意思が確認されたのが何よりも大事なことだ」と強調した。【中村紬葵】
会談で、泉氏は「次の総選挙で野党の議席を最大化するために連携したい」と要請。志位氏は「岸田政権を倒さなければならない。そのためにも、市民と野党の共闘は非常に大事で、ぜひやりたい」と応じた。立民の岡田克也幹事長、共産の小池晃書記局長も同席した。
立民・共産、衆院選へ連携合意 候補者調整は今後の課題
立憲民主党の泉健太代表は23日、共産党の志位和夫委員長と国会内で会談し、次期衆院選に向けて連携する方針で合意した。小選挙区での候補者調整など具体的な連携の在り方は今後の検討課題となる。ただ立民の支持団体・連合は共産との連携に否定的なため、曲折が予想される。
泉氏は会談後、記者団に「野党議席の最大化に向け、さまざまな政党と連携していく」と述べ、共産に限らず野党各党との連携に努める考えを強調した。共産との具体的な候補者調整については話していないとした。
一方、志位氏は「想定しているのは小選挙区での候補者調整だ」と記者団に説明した。
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立憲民主党の泉健太代表と日本共産党の志位和夫委員長は23日に国会内で会談し、次期衆院選で連携する方針で合意した。
会談には立憲から岡田克也幹事長、安住淳国対委員長、共産党から小池晃書記局長が同席。両党は今後、衆院選に向けて選挙区調整や基本政策などの協議をスタートさせる。
永田町関係者によると泉氏は会談で「次の選挙で与党の議席を最小化するために連携したい」と要請。これに志位氏は「岸田政権を倒さなくてはならない。そのためにも、市民と野党の共闘は非常に大事なのでやりたい」と応じたという。
泉氏は会談終了後の取材で「野党議席の最大化に向け、さまざまな政党と連携していくことが立憲の認識です」と話し、共産党だけでなく、ほかの野党とも連携したい考えを強調した。
一方、政界関係者によると、日本維新の会や国民民主党は現時点で、立憲と共産の連携に同調しないとものとみられている。
「立憲内では国民民主党との連携を期待する声もあるが、難しいと言われています。立憲は手を組める相手が共産党しかないのかもしれない。そうなると次期衆院選で野党一本化は難しいことが予想されます」と政界関係者は指摘した。
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もうどなたか指摘されているかもしれませんが、本日のしんぶん赤旗1面で立憲民主党との連携についてトップ記事で掲載されております。
電子版のトップ見出しにはないのでわかりにくいのですが、左側の紙面の画像を見ていただきますと1面トップ記事であることがわかります。ご確認ください。
紙媒体でないとやはりわからないことがありますね!!
助かりました
今後ともよろしくお願いいたします🙇♀️
今度は違う結果が出せるのか注目です。
ちなみにですが、社民党は立憲に吸収されて消滅することが確定しており、共産党ももはや10年持つかどうか。左派政党は立憲しか残らないだろうと予想してます。
まだ懲りないのか。
その神経が分からん。
意味不明。
徳島・高知の補選でまともな野党共闘で圧勝して、せっかくいい雰囲気になってきたと思った途端これですから…。
泉はいまだに維新はまともな野党ではなく、第2自民党ってことが理解できないんでしょうか。
すり寄っても立憲には何のメリットもなかったでしょ。
逆に政治に無知な有権者に維新も自民と対峙するまともな野党なのかと勘違いさせるなど、デメリットは計り知れないんですよ。
「わずか2つの国政選挙ですがここからわかることは、まともな野党が共闘すれば与党に勝てるし、維新の協力なんて要らん維新恐れるに足らずということ」
そう、そのとおりで私も全く同意見です。
確定ですか!? これ初めて聞きましたが、主さんも含めて誰も突っ込まないところを見ると本当の事なのでしょうか?
> 共産党ももはや10年持つかどうか。左派政党は立憲しか残らないだろうと予想してます。
う~ん。むしろ共産党の方がしぶとく左派政党として残ってそうな気がします。
どっちかと言えば、立憲の方が最終的にまた分裂して右派に擦り寄る勢力と、共産の傘下に入る勢力とに別れそうな気がしますが。
ああ見えても、何だかんだで日本最古の政党らしいですからね。