普天間移設、首相「考え方を決める時」 現行案「簡単でない」

日本経済新聞(12/7)

　鳩山由紀夫首相は７日午前、沖縄県の米軍普天間基地の移設問題について「政府としての考え方を、最終的にどういう風に米国に申し上げるか決める時が来た」との意向を示した。近く、米側に伝える。キャンプ・シュワブ沿岸部へ移設する現行案は「米国からそういう要求が来ているが、連立政権でもあり、沖縄の期待感もあるので簡単ではない」と強調した。首相公邸前で記者団に語った。

　岡田克也外相は同日昼、外務省内でルース駐日米大使と会談した。普天間問題を巡って意見交換したとみられる。

　平野博文官房長官は同日午前の記者会見で「沖縄の基地問題は（普天間基地などの）危険の除去、騒音の除去を含めて県民負担をいかに少なくするかが基本の軸だ」と強調した。そのうえで「政権として集約しなくてはならない」との意向を示した。また「（現行の移設先である）辺野古だけでなく、ほかもないのかという考え方を首相自身が出すのではないか」とも指摘した。



　さあ、沖縄県民と日本国民の運命を左右する、民主党乾坤一擲のときが近づいてきました。読売・産経・日本テレビ・フジテレビが米国の思い通りにしないと、アメリカに嫌われるぞと大合唱する中、党内重鎮の、北川防衛大臣、岡田外務大臣が次々と陥落する中、ここまで、事態を先送りできたこと自体が自民党と誓う画期的な政権交代であると感じさせました。
　自民党と公明党ならそもそもキャンプ・シュワブへの移転は米国との約束だからそのとおりします、で、議論にもならなかったところ。そんな自公政権でも１０年動かせなかったたいへんな問題、一朝一夕にいい案が出るわけがない。

　さあ、鳩山首相はいかなる決断をするのか。どんな意向を表明するのか。早くもこの政権の山場が来ました。

写真は、辺野古を守るブログより。