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共和党のトランプ前大統領は2024年2月10日にサウスカロライナ州で開いた11月の大統領選挙に向けた選挙集会の演説で、2016年から4年続いた在任中の出来事について語りました。
トランプ氏は在任中、NATOの加盟国の多くがアメリカに防衛を依存していると不満を示していましたが、大統領だった当時にNATOの加盟国の首脳から
「十分な軍事費を負担していない加盟国がロシアからの攻撃を受けたとしてもアメリカは防衛しないのか」
という趣旨の質問をされた際に、防衛するどころかむしろ
「好きに振る舞うようロシアをけしかけてやる」
と言ってやったんだと自慢しました。
ドナルド・トランプ大統領候補がロシアがNATO加盟国に攻撃してきても米国は支援せず、むしろ「好きに振る舞うようロシアをけしかけてやる」。プーチン大統領に戦争へのゴーサインを出すトランプ氏は最悪だ。
この無責任かつ親露派丸出しのトランプ候補の発言によほど腹が立ったのでしょう。
アメリカの有名な経済紙フォーブス誌の記者が
「ロシアのやりたいように」させたら、ウクライナで何が起きてきたか見てみよう
という記事を書いています。
彼は2022年2月24日に始まったロシア軍によるウクライナ侵略を振り返り、本当にトランプ氏が言うようにロシア政府に好きにさせたらどんなことが起こってきたのか、これから起きるのか、書き連ねています。
これはトランプ候補に対する批判であると同時に、侵略戦争を続けているロシア軍には撤退を求めず、なぜか侵略されているウクライナ市民の主権を無視してウクライナ政府の方に即時停戦を求めている、日本の無責任な論者に対する痛烈な批判にもなっています。
なぜなら、現状でウクライナ政府がロシア政府と停戦協議ができるとしたら、それはプーチン大統領の要求を丸呑みした事実上の降伏しかありえず、つまりそれはトランプ氏の言うように「ロシアのやりたいように」やらせることに他ならないからです。
世界で最も有名な即時停戦派・軍事支援否定派、それがドナルド・トランプだ。
トランプ米大統領候補がロシアによるウクライナ侵略戦争を終戦に導く構想として、ロシアが侵略し違法に占領しているクリミア半島とドンパス地方をウクライナがロシアに割譲する案(ワシントンポスト紙報道)。
以下、虐殺、レイプ、核による威嚇などなど、ロシア軍がこれまで2年間やり続けてきた蛮行の概観です。
即時停戦派はこれでもロシアのやりたいように、今のロシア軍によるウクライナ占領を固定化すべきだと言い張るのでしょうか。
共同通信『ブチャ虐殺、ロシア占領の1カ月 検証・ウクライナの戦場』より
Trump says he would encourage Russia to attack NATO allies: I said I would not protect our NATO allies. In fact, I would encourage Russia to do whatever the hell they want pic.twitter.com/ak1a3Mtwzq
— Biden-Harris HQ (@BidenHQ) February 10, 2024
2017〜21年の大統領在任中、北大西洋条約機構(NATO)のある加盟国の首脳から、その国が十分な軍事費を負担していない場合、米国はどう対応するかと問われて、そう答えたそうだ。
「彼ら」というのは、ロシアのことだ。
2022年3月上旬、ウクライナ北中部ブチャのヤブルンシカ通りで、ロシア兵らは多数の民間人を虐殺した。
住民のジャンナ・カメネバは、友人のタミラ・ミシュチェンコとその14歳の娘アンヌ、隣人のお年寄りマリヤ・イリチュクを自分のミニバンに乗せ、急いで避難させようとした。
「彼らにやりたいことは何でもするよう勧める」とトランプは言った。
ロシアは2022年3月16日、ウクライナ南部マリウポリの劇場を爆撃した。
その日、この劇場には、ロシア軍の砲撃や爆撃から逃れるため、高齢者や女性、子ども、赤ちゃんら1000人ほどが集まり、身を寄せ合っていた。
安全ではなかった。
歴史ある港町のマリウポリは、その後、ロシアの手に落ちている。
ウクライナの南部と東部の一部を含め、侵攻して占領した国々の人々をレイプすること、これが彼らの「やりたいこと」のひとつだ。
ロシアがウクライナに対する全面戦争を始めて最初の1年間に、ロシアの軍人によるレイプの被害に遭ったウクライナ人には、妊娠中だった16歳の少女や、83歳の老婆も含まれる。
「男性もレイプされたり、性器を切断すると脅されたりしている」とカーペンターは記している。
幼児を殺すこと、これが彼らの「やりたいこと」のひとつだ。
2022年7月14日、ロシアのミサイルがウクライナ中部ビンヌィツャを襲った。この攻撃で、ウクライナの民間人少なくとも23人が亡くなった。ひとりは、ダウン症の4歳の女児エリザベータ・ドミトリーエバだった。エリザベータの母親のイリナは、片足を失った。
В цей день 2022 року рос.ракетою у Вінниці була вбита Ліза Дмитрієва - українська дівчинка 4 років, яка разом зі своєю мамою йшли із занять у логопеда. В останній шлях дитину провели під звуки скрипки «Червона калина», яку дитина за життя дуже любила та під яку часто танцювала. pic.twitter.com/dIbsBsnHVc
— Український часопис (@falledlenin) July 14, 2023
ウクライナ人の捕虜を飢えさえ、殴る蹴るの暴行を加え、電気ショックを与えること、これがロシアの「やりたいこと」のひとつだ。
投降したウクライナ兵を射殺すること、これがロシアの「やりたいこと」のひとつだ。
🤬Черговий воєнний злочин від кацапів між Вербовим та Роботиним
— DeepState UA (@Deepstate_UA) December 27, 2023
⚔️Кацапи на відео розстрілюють трьох бійців Сил Оборони. На кадрах видно, що наших військових було вже взято в полон, опору вони не чинили. Судячи з динаміки відео, виглядає, що їх просто вирішили не брати в полон,… pic.twitter.com/kJWu81AonR
ウクライナでの戦争がロシアの望むどおりに進まなければ核兵器の使用も辞さないと世界を脅す、これがロシアの「やりたいこと」のひとつだ。
「いや、わたしはあなたの国を守らない」。大統領2期目に向けて共和党から出馬しているトランプは、そう言った。
即時停戦派がロシア軍によるレイプやロシア政府による子どもたちの強制連行について直視したうえで、それでも即時停戦を主張している文章を2年間一度も見たことがありません。
そもそもロシア軍がウクライナ占領中に何をしているか、その事実を前提にしないのに、どうして停戦したほうがウクライナ人が安全だと言えるのか全く理解できないです。
もちろん、そもそも即時停戦なんて2022年9月にプーチン大統領がウクライナ4州を強制併合してからは法的にも事実上も不可能なんですが、それでもなぜウクライナが即時停戦ができると言えるのかも、誰一人説明してくれません。
プーチン大統領はロシア軍が侵略したウクライナ4州の確保と、ウクライナの非ナチ化=ゼレンスキー政権打倒、非軍事化=ウクライナ軍の武装解除、中立化=NATO非加盟が前提でなければ絶対停戦しない。
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トラ公をについて「新しい戦争を始めなかった唯一の大統領」とかホザいてるのも明後日のほう向いてて、新しい戦争始めたネオコン大統領批判してから言えよそのセリフ、としか
1,密告の奨励。住民同士が疑心暗鬼になれば団結して反政府運動を起こさなくなる。
2,ウクライナ全土にロシア軍(Or 民間軍事組織)を駐留させる。
3,秘密警察をおいて言論を弾圧する。
4,中国の反スパイ法のようなもので外国人を取り締まる。
5,愛国教育の徹底
6,すべてのメディア(インターネットも含め)をクレムリンの統制下に置く。
7,フェイクニュース(怪情報も含む)の強化
8,選挙はロシア流にする。
9,現存する汚職撲滅組織の全てを廃止、エリートを腐敗させ彼らに統治を任せる。そしてロシアのような政治システム(一党独裁と体制内野党)を構築する。2と3の暴力装置がそれを保障する。
10,国外避難者の帰還制限、或いは阻止。マリウポリで行われているように、不動産をロシア人に販売、ロシア人をウクライナに植民させる。つまりイスラエルの不法入植、パレスチナ人帰還阻止と同じことをする。避難民受け入れ国は財政的にも苦しくなり一石二鳥。
この戦争の原点は2014年の親露派大統領追放にある・・・とすると、民衆にそのエネルギーを与えないことが最終目的ではないか。それも「非ナチ化」だろう。AI等も活用して国民を監視していくことだろう。
プーチンが恐れているのは民衆の熱狂(=革命)でありNATOではない。NATOは核大国のロシアとの戦争を回避する(少なくとも圧倒的国民はそう願っている)とプーチンは読んでいるからだ。この戦争においてプーチンは西側諸国の出方をさらに学んだことだろう。プーチンはNATO諸国の分断・政治の不安定化をフェイクニュースなどを通じて強化する。
米国がNATOを離脱するとき、バルト3国やポーランドの行方が危ないという彼らの危機感もわかる。フランスは1966年NATOを離脱したことがあるが、理由の一つがベトナム戦争に巻き込まれたくないだった。米国も同様に考え離脱することは十分ある。フェイクニュースは米国世論を操作する有効な手段だ。
ゆえに、ロシアから流れるフェイクニュースに対抗できるメディアリテラシーを鍛えておく必要があるだろう。日本に親プーチン派が増えるのはメディアリテラシーが立ち遅れているためかと思う。いわゆる熟慮が足りないのだ。それが、イスラエルは徹底批判してもロシアの戦争犯罪を黙殺し、西側諸国、ましてや侵略を受けているウクライナを批判するという支離滅裂を生んでいる。
ウクライナはチェチェンみたいになるんだと思いますね。
ロシア共和国内の1共和国扱い。
実際、今回のアメリカの軍事支援予算可決に対するロシア政府の反応が、みんな、
「ウクライナのテロ」支援だというものでした。
ロシアはもうウクライナ全体を自分の領土だと思っていて、ロシアに抵抗するゼレンスキー政権や市民はチェチェンの抵抗勢力と同じくテロリスト扱いなんだとよくわかりました。
秋風亭さんがおっしゃるような事態になりうる危険性を、即時停戦派も気づいてくれるといいのですが。
その前にはフルシチョフがハンガリーに軍事介入。さらに遡れば、ウクライナが人民共和国を宣言したその翌年、ボリシェビキはウクライナに侵攻します。背景には、ウクライナは2月革命には異論も無く「ロシア連邦」内での自治権を求めるものでしたが、10月「革命」については、軍事的暴力を革命と認めずボリシェビキと対立したことがあります。4年の戦闘で敗北し、ボリシェビキの支配下になったウクライナは、ソ連が崩壊するまで独立を阻まれます。プーチンはレーニンがウクライナを手放したと発言しましたが、全くの勉強不足。
タス通信の記事にプーチンの世界観がよく出ています。
Putin proclaims Odessa Russian city, challenges Ukraine's historical narrative
https://tass.com/politics/1721001
「オデッサはロシアの都市だ。我々はそれを知っている。誰もが知っている。しかし、彼らは歴史的にでたらめなことを吹聴した」
2022年のイスタンブールコミュニケのコメント(2023年05月03日の記事)で触れましたが、ロシアはウクライナの歴史認識に対して強い不満を持っており、不当な要求をウクライナに突きつけました。それがこの発言にも出ています。日韓でたとえるなら、「安重根をテロリストだと教えろ」と韓国政府に強要するようなもの。
「ウクライナ南東部全体は、歴史的にロシア領であるため、常に親ロシア的だった。」「住民は親ロシア的な方針を論じる政治家に投票しており、ロシアは満足していた」「しかし、2014年のクーデター後、我々はウクライナと正常な関係を築くことを許されないことが明らかになった」
これでは主権もへったくれもない。ところが、日本で即時停戦を論じる人の中に、マイダン革命、カラー革命はアメリカに操られたと、プーチンばりのバカげたことを言う人(しかも有識者)がいます。彼らも国家の主権、小国の主体性というものを理解せず、大国政治に従属せよという傲慢な世界観を持っているように見えます。
一見平和に見えるあの冷戦のさなか、自由を求める人々がどれほど粛正されていったか認識すべきでしょう。プーチンの世界観を理解するにあたり、ロシア革命以降の歴史を見なくては・・・などと思っています。
この人、ウクライナ系ですがカナダ人だし、マイダン革命はアゾフ大隊がウクライナ市民を多数射殺して引き起こされたとかいう論文を書いているトンデモですからね。
野口教授にはカチャノフスキー氏が日本のみならず世界中でほとんど取り上げられないのは、親露派陰謀論者の極致だからですよ、と言ってやりたいです(笑)。