たそがれ弁護士 ニューヨークに行く

　今度のゴールデン・ウィーク、ニューヨーク出張が決まりました。

　核拡散防止条約（ＮＰＴ条約）再検討会議が５年に１度開催されるのですが、それにあわせて、世界の市民が国連総会会議場の周りで、会議をしたり、パレードしたり、パフォーマンスをしたりするわけです。
　私は一応日本の法律家代表団の一員。代表と言っても核兵器廃絶のために一番航空運賃の高い時期に地球の裏側まで行くと言う、単なる物好きですね。へそくりはたかなきゃ。

　ＮＰＴ条約と言うのは発行した１９６７年だったかに核兵器を持っていた５大国、アメリカ、ソ連（ロシア）、イギリス、フランス、中国だけが核兵器を持ってよくて、ほかの国は持ったらアカンという究極の不平等条約です。
　その代わり、核保有国は核軍縮の誠実義務が明文化されているのですが、ちっとも核軍縮しないので、南ア（その後、放棄）、イスラエル（英・仏・中をあわせたより多い４００発とも言われている）、北朝鮮、インド、パキスタンを止める事ができませんでした。イランも疑惑があると言いますね。ブラジルなんかも噂されています。噂なら日本もです。

　今年の再検討会議はブッシュ政権からオバマ政権になったので、停滞から１歩歩みだす、歴史的な会議になるのではないかと期待しています。オバマさんに対してはみな半信半疑なのでしょうが、私もブッシュだったら行かないけど、オバマだから何かが起こりそう、とは思うんです。１００万人は集まるんじゃないかな。どうなるんだろう。

　とはいえ、私がニューヨークに行く真の目的は、そこが憧れの地だからです。ジュネーヴだったら行かないもん。
　ウッディ・アレンやマーチン・スコセッシが愛したマンハッタン。ブロンクス。ハーレム。ウォール街・・・映画の舞台に満ち溢れています。ちょっとタクシーに乗ろうとしたら、ロバート・デ・ニーロが運転手をしててもおかしくないような。おかしいか。
　ブロードウェイではどんなミュージカルをやっているんだろう。マイケル・ムーアが街頭インタビューしてないかな。
　ヤンキースかメッツかニックスの試合のチケット手に入れたい。ニックス（ＮＢＡ　プロバスケですね）の試合にいったら、ほんとにジャック・ニコルソンが吼えているんだろうか。

　未来は自分の誕生日に私がいないとわかってさっき電話で怒ってたんですが、「原爆なくすためだからいい仕事でしょ」と説得中。
　父はほんとは映画のロケ地を求めてさまよう予定だと知ったら、かなり蹴られそうな気がします。


　旅行前には、ネットブックだか、Ｉ－ｐｈａｄだかを購入して、このブログでニューヨーク実況中継をやりたいと思います。オバマが来たとか、アル・パチーノと握手した、なんてことになるといいなあ。