■工藤彰三衆院議員「反社会的勢力ではないのでお付き合いしていくつもり」

旧統一教会を巡っては、霊感商法や多額の献金などが問題視されてきました。被害を訴える元信者らの弁護士グループは、7月29日会見を開き、このように訴えました。

全国霊感商法対策弁護士連絡会 山口広弁護士
「政治家には倫理的な規範を持って、こういう非合法的な組織とは付き合わないということを守ってほしい」

関係が指摘された政治家は、今後どう対応するのでしょうか。選挙運動を手伝ってもらっていた岸信夫防衛大臣は・・・。

「旧統一教会が社会的に問題がある宗教団体だとずいぶん前から認識があったのか?」

岸信夫防衛大臣
「そういうことが言われている団体であるということは、認識をしておりました」 旧統一教会の霊感商法などが問題となっていたことを、以前から認識していたと明かしました。

記者

岸防衛大臣
「選挙のときに適切に判断をして対応したいと思います」

同じく選挙応援を受けていた自民党の工藤彰三衆院議員は、「反社会的勢力と認定されれば関係を絶つが、そうではないので、お付き合いしていくつもり」と述べました。 茂木幹事長は26日、「旧統一教会と自民党は、『組織的関係はない』」と明言した上でこう発言していました。
「社会的に問題が指摘されている団体との関係は、国会議員としての立場を踏まえ、厳正かつ慎重であるべきと更に注意を促していきたい」

そんな中、福田総務会長は29日、こんな認識を示しました。

自民党 福田達夫総務会長
「正直、僕自身が個人的に全く関係がないので、なんでこんな騒いでいるのか正直言ってよくわからないというのはあります。明確に我が党が組織的に、ある団体から強い影響を受けて政治を動かしてるのであれば、問題かもしれませんけど。申し訳ない、僕の今の理解の範疇だとそういうことが一切ないので、それを取り立てて問題だということが本当に何か物事を良くするのか、非常に僕は極めて疑問に思っています」 その後、福田総務会長は発言について釈明し「被害を生み出すような社会的に問題が指摘されている団体との関係が問題であることは言うまでもありません。それゆえに、自分としてはそのような団体との付き合いはしておりません」とのコメントを発表しました。

元信者らの弁護士グループは、被害相談は今も続いていると指摘。改めて教団との関係を見直すよう訴えました。

全国霊感商法対策弁護士連絡会 山口広弁護士
「この5年間で500件以上の相談がありまして、単純に足し算いたしますと、54億円ほどの被害相談になっております。新しい被害者を作ることになる旧統一教会とのエール交換や集会に参加する、あるいはいろんな便宜をはからうことについては、本当に心から止めていただきたい」