核先制不使用 日本踏み込めず

「先制不使用」の確約も求めているが、米国が難色を示していることから、日豪の共同宣言には盛り込まれない、って、アメリカも日本もおかしくないですか？

　核兵器で先制攻撃しなきゃいけないってどんな事態なんでしょう。相手が核兵器を作ってもって攻めてきそう、という極限状況でも、相手の核ミサイルを攻撃するのは核じゃなくても通常兵器でいいわけでしょ。

　あくまで核兵器を先に使うオプションを残そうとするアメリカとその顔色を伺う日本ってどう考えても理不尽です。
　そんなことで核軍縮とか核廃絶とかできるわけがない。



核軍縮で共同宣言へ＝「非保有国には使用禁止」－日豪　時事通信　2010/02/13
　日本とオーストラリアの両政府が５月の核拡散防止条約（ＮＰＴ）再検討会議に合わせ、核軍縮に向けた共同宣言を出す方向で調整していることが１３日、分かった。政府関係者が明らかにした。(1)核兵器を持たない国に対する核兵器使用を禁止する(2)既存の核兵器保有国の保有目的は、他国の核兵器使用の抑止に限定する－などが柱となる見通しだ。
　岡田克也外相は、衆参両院本会議で１月に行った外交演説で「ＮＰＴ再検討会議では核軍縮・核不拡散で前向きな合意を達成できるようリーダーシップを発揮する」と表明している。日豪が共同宣言をまとめることで、「核のない世界」に向けた国際的な議論を主導したい考えだ。　
　日豪はこれまでも、核軍縮の分野で連携しており、昨年１２月には川口順子元外相とエバンズ元豪外相が共同議長を務めた「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」が、２０２５年までに世界の核弾頭数を９割以上削減することを盛り込んだ最終報告を公表している。
　最終報告では、核攻撃を受けた場合以外には核を使用しない「先制不使用」の確約も求めているが、米国が難色を示していることから、日豪の共同宣言には盛り込まれない方向だ。