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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

新型コロナの検査数、やはり日本は少なすぎる。人口100万人に対して日本80人、台湾676人、韓国4831人、中国2820人、イタリア1420人、イギリス450人、ロシア532人。

2020年03月21日 | 自公政権の拙劣なコロナ対策

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 冒頭の画像は英国オックスフォード大学が調査した、新型コロナに対する各国の人口100万人当たりのPCR検査数です。

 だいたい、一週間前の2020年3月13日の数値になっているのですが、日本におけるPCR検査実施数は1万205件で、国民100万人あたりにすると80.5。

 これに対して、韓国4831、イタリア1420、台湾676、ロシア532、イギリス450。

 日本の検査数の少なさは異常と言えるでしょう。

「日本とは大違い」台湾の新型コロナ対応が爆速である理由 中国との人的往来が多いのに

新型コロナ対策に成功した台湾では内閣支持率が7割!健康保険制度で薬局でマスクが毎週1枚18円で買える。緊急事態宣言なんていらない!

 

 

 末尾のNHKの記事にあるように、日本は検査できる能力が1日7000件と韓国の30分の1くらいしかないのですが、その持てる能力のさらに2割しか発揮していません。

 私の周りのお医者さんたちも、当初は検査しすぎると医療崩壊が起こるということを心配していたのですが、今ではそれ以上に検査のデータが少なすぎて、日本における新型コロナ感染の実態が全く分からないといら立ちを隠していません。

韓国では能力をフルに発揮して検査している。

新型コロナ。韓国は検査数25万、感染者数8千、死者72人(死亡率0・9%)。日本は検査数1万2000で、感染者数800、死者22人(死亡率2・8%)。医療崩壊しているのは検査も受けられない日本だ!

野球やサッカーじゃないんだから、素直に韓国や台湾に学ぼう!韓国が新型コロナの抑え込みに成功し、とうとう最盛期の12分の1、2桁に感染者の増加を抑えた。

 

 

 WHOのテドロス事務局長が3月16日の記者会見で、感染の拡大を防止するためには感染者の特定が鍵を握るとして、

「目隠ししながら火を消すことはできない。誰が感染しているのかわからずに、このパンデミックを止めることはできない。すべての国に簡単なメッセージを伝えたい。検査に次ぐ検査を。疑わしいケースはすべて検査してほしい。

 これまでのところ感染は高度な医療システムを持つ国で拡大しているが、そうした国々でさえ対応に苦慮している。ウイルスが低所得国に広がり、HIV感染率の高い集団や栄養不足の子供たちに与える影響を深く憂慮している。

 そのため我々はすべての国、すべての個人に対し、感染拡大を止めるためにできる、あらゆることをするよう要請している」

と言って、検査を徹底するよう呼びかけていますが、日本では同事務局長は中国の手先で信用できないということになっているので、彼の言葉はあまり響かないようです。

 

 トランプ大統領の下、新型コロナ対策が大幅に出遅れていたアメリカ合衆国。

 上の表では日本より少ない100万人に対して65の検査しかしていませんでしたが、とうとう本気を出し始め、3月18日には無償で新型コロナの検査を行う法律が成立、全国2000か所で検査が行える体制を整え、ニューヨーク州のクオモ知事は3月18日一晩で8000人の検査を断行したと発表しています。

 

 日本は諸外国に比べて(表面に出ている)感染者数の増加が少ないのですが、各国メディアから、

「東京オリンピックを開催したいがために、検査数を抑え、感染者数もごまかしているのではないか」

と追及されています。

「新型コロナ 各国 感染者数」の画像検索結果

 

 

 このため、中国・韓国に比べてはるかに(統計上の)感染者数が少ないのに、世界で中国・韓国とほぼ同じ入国制限を受けてしまっています(日本からの入国制限131か国、日本からの入国者の行動制限78か国。3月20日現在、外務省調べ)。

 これは、国際的には感染者数が少ないことを信じてもらえていない何よりの証拠です。

こういういい検査法はどこで実施されているんだろう。

 

 

 森友・加計・桜を見る会。。。

 日本人自身が実は一番、日本政府の事を信じられなくなっているのではないでしょうか。

 安倍政権が日本にもたらした負の財産、その最たるものは実はこの、いざというときに政府が何を言っても国民が信じない、という政治不信なのだと思います。

本当に空白地では感染者がいないのかさえ信じられなくなる。

 

韓国から世界に広がったドライブスルー検査が、名古屋と新潟でも。日本国中でするべきだ。

 

 

実はわたくしも、周りの信頼する医師たちがあまりに検査すると医療崩壊すると心配しているので、検査検査と言っていいのかためらいもありました。

しかし、彼ら現場の医師たちが検査がやはり少なすぎると言い出したので、自分がこれまで行ってきた日本の検査が少なすぎるという主張にあらためて確信を抱いた次第です。

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新型コロナウイルスの検査 世界の検査数は? 日本の現状は?

2020年3月18日 17時42分 NHK

感染拡大が続く新型コロナウイルスについて、これまでに世界の国と地域で行われた感染の有無を調べる検査数を比較したところ、中国と韓国の検査数が突出して多いとみられることが、イギリスの研究者などでつくるグループのまとめで分かりました。

新型コロナウイルスの検査はいまどのようになっているのか、世界と日本の現状をそれぞれまとめます。

世界各国の検査数は?
災害や貧困などに関するデータをまとめているオックスフォード大学の研究者らのグループ「アワー・ワールド・イン・データ」(Our World in Data)は、新型コロナウイルスについて、WHO=世界保健機関や各国政府などが発表したデータを独自に精査・分析してグラフにまとめ、インターネットで公開しています。

今月13日までに公表されたデータに基づく分析によりますと、世界の国と地域で行われた検査の数は中国・広東省が、推計で32万件と最も多く、次いで韓国がおよそ25万件、イタリアがおよそ8万6000件、ロシアがおよそ7万7000件で、中国と韓国の検査数が突出して多いとみられることが分かりました。

人口100万人当たりの検査数は中東のバーレーンが6000件余りと最も多く、次いで韓国が4800件余り、中国・広東省が推計で2800件余りとなる一方、アメリカはCDC=疾病対策センターのデータで40件余りとなっています。

世界各国の検査体制は?
世界各国の検査体制は? 
●中国
これまで世界で最も多く新型コロナウイルスの検査を行ってきた中国では、感染の拡大以降、国内のメーカーが独自に簡易検査用の診断キットなどを開発しました。
これにより、発生当初は国の保健当局だけで行っていた感染の有無を調べる検査が現場の医療機関などで行うことができるようになり、最初に感染者が相次いだ湖北省武漢市の幹部は先月下旬の時点で、武漢市内だけで1日あたり2万人を検査する能力があると述べました。
中国政府の幹部も「1日170万人分の検査資材を生産できる」と述べるなど、中国では安定的に検査資材を提供できる態勢ができているとみられています。

●韓国
中国に次いで検査数が多い韓国では、効率よく安全に検体を取るため、車の窓越しで行う「ドライブスルー方式」を導入するなど、全国の600か所近くで検体を採取し、1日に平均およそ1万2000件の検査を行っています。
ソウル市内の病院では、医療従事者を守るために診療に訪れた患者が電話ボックスのようなブースの中に入り、外にいる医師が手袋に手を通して直接触れずに診療する「ウォーキングスルー方式」を導入するなど、新たな試みも始めています。

●イタリア
感染の拡大が深刻なイタリアでも、1日あたりの検査数は1万件を超えています。
検査はウイルスの遺伝子を調べるPCR検査で、いまのところ感染者の増加に検査が追いつかない状態にはなっていないということです。

●アメリカ
アメリカでは2月下旬から、検査できる州が増えていますが、1日の検査数は州によっては数件にとどまっているところもあり、十分な検査ができていないという声があがっています。
こうした中でFDA=食品医薬品局はスイスの製薬会社が作った検査キットを緊急で認可し、ペンス副大統領は今週にも全米の2000を超える研究機関で検査ができるようになるという見方を示しています。
アメリカ政府は、車に乗ったまま検査を受けられる臨時の検査所が12の州で47か所に設置されるという見通しを示しています。


WHO事務局長「検査の徹底を」 

WHO事務局長「検査の徹底を」
新型コロナウイルスの検査をめぐっては、WHOのテドロス事務局長が今月16日の記者会見で、感染の拡大を防止するためには感染者の特定が鍵を握るとして、検査を徹底するよう呼びかけています。

データをまとめた「アワー・ワールド・イン・データ」も「全体の感染者数を知るためには広く検査を行うことが必要だ」と指摘しています。


日本国内 1日に可能な検査数は約7500件に 

日本国内 1日に可能な検査数は約7500件に
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、厚生労働省はウイルス検査の体制拡大を図ってきました。

1日に可能な検査は、2月18日には約3800件でしたが、今月16日の時点では約2倍の7504件に増えました。

ただ、厚生労働省によりますと、韓国では毎日1万件以上の検査が行われ、日本はそれよりもまだ少ないということです。

実施機関の内訳は
▽国立感染症研究所が400件、
▽各地の検疫所が700件、
▽地方衛生研究所と保健所が3285件、
▽民間の検査会社が11社で2294件、
▽大学が25校で675件、
▽医療機関が6施設で150件となっています。

さらに政府は今月中に8000件まで増やしたいとしています。
日本国内 実際の検査件数は 可能な数の2割ほど
一方、実際に行われた検査件数は、先月18日から今月15日までの間に、合わせて3万2125件実施されています。

厚生労働省によりますと、このうち、8割以上にあたる2万6241件は各都道府県にある地方衛生研究所や保健所でした。

また、国立感染症研究所は2702件で全体の8%、検疫所が1826件で6%となっている一方で、民間の検査会社は871件で3%、大学が426件で1%、医療機関が59件で1%未満と、民間での検査はまだ一部にとどまっています。

1日あたりの平均では、先月18日から24日までの1週間は901件だったのに対して、直近の今月9日から15日までの1週間は1364件となっています。

検査が可能な件数はおよそ1か月で2倍に拡充したものの、実際に行われた検査は全体の2割ほどとなっています。
ウイルス検査に公的医療保険適用も全体の2%
ウイルス検査は今月6日から公的医療保険が適用され、医師が必要と判断した場合、保健所を通さずに検査が可能になりましたが、こうした検査は集計できた分をみるとまだ全体の2%ほどとなっています。

現在は原則として「37度5分以上の発熱が4日間以上続き」「強いだるさや息苦しさがある人など」が帰国者・接触者相談センターに連絡したうえで専門の外来を受診し、そこで医師が必要と判断した場合にウイルス検査が実施されます。

厚生労働省は「高齢者など重症化しやすい人たちに対して速やかに検査を行い、医療につなげていくことが重要だと考えている。ただ、検査を受けたい人が受けられないケースがあるという指摘もあり、体制をさらに強化していきたい」としています。


「ドライブスルー方式」日本での検討は? 

「ドライブスルー方式」日本での検討は?
韓国やアメリカでは、効率よく安全に検体を取るため、車の窓越しに行う「ドライブスルー方式」のウイルス検査を実施しています。

一方、日本での導入について厚生労働省は「医師が診察したうえで検査が必要とされた人が受けるのであれば、ドライブスルー方式についても検討することはあり得る」としています。

 

 

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6 コメント

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「隠しておけばそのうち治る」 (なごやん)
2020-03-21 07:10:30
宮武先生の記事に全面的に賛成。
これは本来、政治的立ち位置に関係なく同意できる事項のはずなのだが、なぜか右派からは「検査不要論」が噴出している。

曰く、
「左派はオリンピック返上論が多いから、コロナに託けて攻撃している」
「トータルで見ればインフルエンザのほうが怖い」
「WHOのパフォーマンスに乗せられているだけ」
「マスコミの視聴率稼ぎのせいで大ごとになっている」
「専門家は過剰な検査を戒めている」
「不正確な検査に意味があるのか?」
「特効薬もないのに検査ばかりして恐怖をあおっている」
「医療崩壊したイタリアのようになりたいのか」

わたしはどんな物事であれ、まず、客観的に事実を確認することが先だと思っている。
検査の精度向上や治療法については医療専門家の見識をまたなければならないが、少なくとも「隠しておけばそのうち治る」ようなものではないと思う。
「埼玉県民にはそこらへんの草でも食わせておけ!」方式はあくまでギャグマンガの世界であり、現実を直視しなければ何事もなしえないのではないだろうか。
返信する
頑張れ、日本!? (余計なお世話)
2020-03-21 12:05:15
記事本文より

>日本は諸外国に比べて(表面に出ている)感染者数の増加が少ないのですが、各国メディアから、
>「東京オリンピックを開催したいがために、検査数を抑え、感染者数もごまかしているのではないか」
>と追及されています。

アフガニスタン侵攻で西側陣営からボイコットされた、モスクワオリンピック。
東側陣営からのその報復となったような、ロスアンゼルスオリンピック。
東西冷戦の政治介入に翻弄されたのは、
他ならぬ、世界トップレベルの競技と雰囲気を楽しもうとしていた世界中の選手と観客たち。
「スポーツの祭典を政治利用するな」とは使い古されたお題目だが、
招聘を決定づけたと言われるアンダーコントロールリップサービスはもとより、
最近も、安倍政権は166億円ほどWHOに寄付したらしい。

★2020.03.15 17:34
連載 垣田達哉「もうダマされない」
IOC「五輪延期はWHO次第」→安倍政権、WHOに166億円寄付…五輪死守に税金浪費
https://biz-journal.jp/2020/03/post_146701.html

★WHOトップ、安倍首相を称賛 異例の対応、リップサービスか
2020/3/14 08:48 (JST)3/16 11:57 (JST)updated
https://this.kiji.is/611323175978861665

東西冷戦で、当時、本位ではないボイコットの厄災に巻き込まれ、
涙の不参加を強制させられた選手たちが本当の犠牲者だと思いましたが、

しかし、今回は、生命に関わるかもしれない厄災がどうであるか判然としない日本へ来なければならない、
当の選手たち自らの意思でボイコットされそうな気配も出てきた。

★コロナでも五輪強行に国内選手からもボイコット論
ウイルス対策打ち出さず開催強行論ばかりで増す選手側の不信感
2020.3.19(木)臼北 信行
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59805

★コロナで練習できず・・・一部選手が五輪不参加の可能性 [2020/03/18/08:47]
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000179334.html


かっこ悪いな~。
選手たちそのものからボイコットされる東京オリンピックとなったら!
こんなにカッコ悪い様、ったらありゃしない。
日本人として、こんなに恥ずかしいことってありますかね!?

いや、人としてだって、地球の同胞に病気を感染させるかもしれない可能性を払拭できないまま、
単に、自我自欲を通すためだけ!、日本経済のため?、
それとも、総理大臣という地位にしがみつきたいがため?、日本国憲法を改正する夢のため?に、
他人の犠牲は一切お構いなしで、コロナウィルスの実態を隠蔽しオリンピックを強行しようとしているのだとしたら、
こんなに恥ずかしいことはない。
そして、そんなことを許すことも、日本人として恥ずかしいことこの上ないと思いませんか。


あっ、他人の犠牲は一切お構い無しで、と書いていて思いついたことが、
そんな事を気にする神経を持っている人達だったら、赤木さんは今もご健在だったことでしょうね。

と思うと、コロナウィルスが蔓延しているかもしれないオリンピックに参加するために、
わざわざ、遠くはるばる、こんな日本へ来訪してはならない、
と警告を発する方が人間らしいかもしれませんね。


そこで思うのですが、
山下泰裕、日本オリンピック委員会会長は、今、あの時流した涙の味を思い出しているのか知りたくなったのです。

政治理由で流した無念の涙と病気感染の可能性を避ける苦渋の涙、
一体、どちらが尊い涙でしょうかね、と!!!

それとも、すでに、山下泰裕も安倍の寝技で骨の髄まで一本足られた男となってしまったんでしょうかね。


ガンバレ、ニッポン・・・・・、虚しく響く声援とならねば良いのだが・・・。
返信する
データが無いと対策出来ません (kei)
2020-03-21 15:25:27
https://www.washingtonpost.com/graphics/2020/health/corona-simulation-japanese/?fbclid=IwAR01KzgTWzBoUPEr3kQJGANX2NfbnTL2luasQ4wa0ngT5VlVJfRd6IT4tl0

このグラフの比較がとてもわかり易いです。
ピークを低くして医療崩壊しないように、経済活動も崩壊しないように、コントロールが必要。コントロールするにはデータが必要。

厚生省からの「大阪府・兵庫県内外の往来自粛」を「2県間の往来自粛提案」と勘違いし、今だにそう言い張るような反知性独裁主義者の首長にはデータなど必要が無いのかもしれませんが。
返信する
スレ違いの戯言です。 (余計なお世話)
2020-03-21 16:25:31
記事本文より

>しかし、彼ら現場の医師たちが検査がやはり少なすぎると言い出したので、自分がこれまで行ってきた日本の検査が少なすぎるという主張にあらためて確信を抱いた次第です

こちらにも思うところがあったので書きます。

★(平成22年6月掲載)第15話「皆さんの会社では、こんなに予測を間違うでしょうか?」
https://butsuryu-shikakushikai.or.jp/files/docyamagata/yamagata-015.pdf#search=%27%E5%9B%BD%E4%BA%A4%E7%9C%81%E8%88%AA%E7%A9%BA%E5%B1%80+%E5%9C%B0%E6%96%B9%E7%A9%BA%E6%B8%AF%E9%9C%80%E8%A6%81%E4%BA%88%E6%B8%AC%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%82%BD%27

こちらは、一般社団法人 日本物流資格士会ホームページの過去記事。
URLが長くて気が引けたのですが引用させてもらいます。

★どれほど深刻? 厚労省の不正統計問題を「超」分かりやすく解説 (1/4ページ)
https://www.sankeibiz.jp/compliance/news/190302/cpd1903020900001-n1.htm

こちらは、SankeiBiz(サンケイビズ):自分を磨く経済情報サイトの2019.3.2 09:00発信の記事です。

要約すると、先に引用した記事内容は、
国交省航空局の地方空港建設に係る需要予測のデタラメさを伝えるもの。
次の記事は、文字通り、厚労省の不正統計を伝えるもの。

昔から霞が関に嘘をつかせて公共事業をやらせようと目論んだり、法律を作らせようとしていた輩が、
政治家の中にも、官僚の中にもいたのだろうと思う。
そして、その度に、偶然関わることになった者たちの悲哀で病欠したり、することになってしまったり、
退官することになったり、させられたりすることになった官僚がいた、いや、今でもいるらしいんですよ。
そして、その大半が表沙汰にならない。それが霞が関の実態だと聞いています。

赤木さんの自殺を聞いた、身に覚えのある官僚が真っ先に吐いた言葉「遺書はあるのか?」

口先だけのお悔やみを言う前後に遺書はあるかと尋ねる不条理は、今に始まったことではないあの世界を知れば知るほど、
これを是正するには、ウソはいかん、だと思うのです。
ウソに基づいた政策や法案を許さない土壌があれば、うその文書を作る必要などない。
ウソを書く呵責に耐えることも潰されることもない、ウソを書けというパワハラをする必要も、圧をかける必要もない。

検査が少なすぎる。
きっと、彼らはわかっていると思うのです。

もし、労働系が統計不正を起こしていなければ、厚生系も実態隠しをしないと思えたかもしれないが、そうではなかった。
地方空港建設に係る需要予測の例を出したが、
昔から、おかしな数字を創作している航空局が出した土地代金の試算など、信用するに値しないと思っていた。

そして、佐川氏は国税庁長官へと昇進したが、席を並べて答弁していた、時の航空局長は退官した。
本省の局長にまでたどり着いたのに、片や長官、片や退官。
安倍政権の子守を果たした言われる人物たちは皆、昇進、栄転しているのに、国交省航空局長は退官してしまったのだ。
新聞の片隅に、申し訳なさそうに書かれていた、航空局長退官の記事を見たあの時に感じた、
なぜだろうの不思議な思いは今も解けない、たぶん、いや、きっと、一生解けないだろう。
今更、パワハラだモラハラだなんて片腹痛いと心中叫んでいるに違いない人たちが右往左往している霞が関だろうと思うとともに、
ウソが闊歩できない社会なら、あの悲劇もこの醜態も、こんな不快感を感じることもなかろうにと思う。
返信する
医療崩壊の原因は安倍晋三 (ゴメンテイター)
2020-03-21 17:44:24
新型コロナウイルスの検査をしやすくしたら医療崩壊する。
安倍のシンパ、ウヨウヨの皆さんはこう言います。
そう、検査対象を拡大して感染者数が増えたら指定医療機関で隔離しなければならないからです。重症じゃなくても、軽症でも。

経済学者の植草一秀氏が判りやすく説明してくれています。(「植草一秀の『知られざる真実』3月20日」より)

安倍内閣のコロナ対策は根本的に誤っている。
その核心が検査を実施しないことだ。
検査を実施しないことによって、軽症、無症状の感染者をまったく把握できない。
言い方を変えれば、軽症、無症状の感染者が放置されている。
このことが、日本における爆発的感染拡大をもたらす原因になる。
検査を行わないもうひとつの問題は、重症化しやすい高齢者、基礎疾患を持つ人の感染確認が遅れることにより、重篤な事態を引き起こしやすいことだ。
感染確認者が多数になれば医療崩壊するとの指摘がある。
しかし、医療崩壊がもたらされる主因が安倍内閣の措置にあることを見落としてはならない。
それは、安倍内閣が新型コロナウイルスを1月23日に「指定感染症第2種」に指定したこと。
この指定により、感染確認者を隔離病棟など特殊な設備をもっている国の指定医療機関に隔離しなければならないことになった。
しかし、コロナウイルス感染者の8割は軽症または無症状である。
この感染者を指定医療機関に入院させて隔離すれば病床が不足するのは自明だ。
指定を変更して、軽症者、無症状者は自宅での療養に切り替えるべきだ。
その上で検査を拡大して感染者を特定する。

医療崩壊をもたらすのは、安倍晋三の無知が原因なのでした。しかもこのボクちゃんはおのれの失敗を正そうとしないから大変です。やはり引退させるしかないのでしょう。
返信する
簡単な四則演算で導き出せる結論 (公衆衛生の検証に反安倍も親安倍もない)
2020-03-21 17:49:38
  >実はわたくしも、周りの信頼する医師たちがあまりに検査すると
  >医療崩壊すると心配しているので、検査検査と言っていいのかためらいもありました。
  >しかし、彼ら現場の医師たちが検査がやはり少なすぎると
  >言い出したので、自分がこれまで行ってきた日本の検査が
  >少なすぎるという主張にあらためて確信を抱いた次第です。


うろ覚えですが、半月ほど前
毎日新聞の聞き書き記事で政治とは距離を置き始める岩田教授が
「韓国は多すぎるし、日本は少なすぎる」とPCR検査について言及していたと思います。

また、感染経路がある程度追跡可能な小規模集団に留まっている場合、
つまり、【初動の封じ込め段階においては】下掲の私立文系記者も
ご高説の通り、PCR検査は特定手段として有効でしょう。

しかし、センター数Ⅲ未満の統計の中身をきちんと理解しない人は
WHOや医学部出身者が”言っている”という権威に頼るばかりで、
なぜそう言えるのか、その根拠をきちんと理解することを怠っている。

  ・>実はWHOも前述の会見の後の発言記録で、「感染者と
  >接触した人が(発熱などの)症状を示した場合にのみ、
  >検査を行うことをWHOは勧めています」と注釈を付し、
  >火消しに走ったと伝えられています
 (「東京新聞WEB「WHO事務局長、検査の徹底要求 専門家に慎重論、火消しも」2020年3月17日」)。
  『なぜワイドショーは解説しないのか? 「PCR検査をどんどん増やせ」という主張が軽率すぎる理由』
  鳥集 徹 文春オンライン 2020年03月21日(BLOGOS)
ttps://blogos.com/article/444580/?p=2

個人的に、医師免許はあっても「防疫および感染症の専門家ではない」
特にワイドショーや大衆紙で引照される自称専門家の話や
WHOの声明でPCR検査について「都合のいい部分だけを」
つまみ食いした言説を見ていても、ある程度の規模で感染が蔓延している
現状への対策として、PCR検査が有効だとは依然として考えようがない。

  『新型コロナ、全日本人が知っておきたい「大騒動の論点」』
  原田 隆之(現代ビジネス) 2020/02/29
ttps://gendai.ismedia.jp/articles/-/70701?page=2

また、日本とは蔓延状況の遷移の異なる
韓国とか欧州のいくつかの国がPCR検査をやっていると
よく持ち出しているようですが、これについても、
英・仏については、やはり日本と同様、初動において重症者に絞る対策を取っている。
しかし、こういう話も、PCR検査一辺倒で日本政府の陰謀論を唱える
論者は上記、WHOの後段の話には触れようとしない。

 ・>日本医師会総合政策研究機構のフランス駐在研究員として
  >現地の医療制度の研究を行う、奥田七峰子さんに聞きました。
  >(情報は3月7日時点のものです。)
 ・>Q) 医療体制や検査体制において、どのような対策がとられていますか?
  >
  >PCR検査について、検査の対象は現在の日本のものと近く、
  >重症のかぜ症状がある患者のみとしています。
(中略)
  >なお、これまで検査は指定医療機関のみで行われていたのですが、
  >市中の開業医・診療所でも行える体制を整えています。
  『フランスで新型コロナウイルス感染拡大:
  「過剰に恐れず、重症者を守る」対策方針 日本との違いは?』
   市川衛(医療ジャーナリスト) 2020年03月08日(BLOGOS)
ttps://blogos.com/article/441304/
  ・>イギリスのボリス・ジョンソン首相もこの日緊急会見し
  >「わが国はまだ封じ込めフェーズだが、世界の状況を見るとそれだけでは足りない。
  >次の遅延フェーズの準備に入る」と述べました。
  ・>ホウィッティ主席医務官は「感染してもほとんどが軽症なので自宅で療養してもらう。
  >こうした人たちにはPCR検査もしない」と強調しました。
  ・>イギリスの行動計画は
  (1)封じ込め(2)遅延(3)緩和――に加えて(4)研究
  >という4つのフェーズから成り立っています。
  >まだイギリスは封じ込めフェーズですが、ヴァランス
  >政府首席科学顧問の話を聞いていると集団免疫ができる時期まで
  >頭に描いていることが伺えます。
  ・>3月2日に開かれた日本の専門家会議の参考資料
  >「新型コロナウイルス感染症の流行シナリオ(2 月 29 日時点)」を見ると、
  >厚生労働省は(1)封じ込めフェーズではなく、(3)医療崩壊を防ぐ緩和フェーズに
  >備えているように見受けられます。
  ・>イギリスではパフォーマンス好きのジョンソン首相でさえ
  >医学と科学に頭を垂れ、チームプレーに徹しています。
  『新型コロナで浮き彫りになる安倍首相の“独り相撲” 英首相は科学主導の三人四脚』
  木村正人 | 在英国際ジャーナリスト 3/10(火)
ttps://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200310-00166975/

上記、イギリスの行動計画
(1)封じ込め(2)遅延(3)緩和(4)研究という4つのフェーズというのは
以前も書いたけど、システム工学やネットのプロトコルでは
ごくありふれた話で、(1)のフェーズで規定された手段を(例:PCR検査など)
様相が違う(3)フェーズで使うということはしない
(以下、「前段否定の論理」参照)。
あるいは加計学園のポンコツ獣医学部が
BSLv4段階のうちLv3までの施設しかない、とか一般でも
耳にする機会は多い筈。ご存じでないなら、原発批判の一助として
以下の記事を読むことを推奨します。
牧田氏解説の原発の防護階層も「前段否定の論理」で設計されている。

  >1.異常発生の防止(設計、点検、品質保証、運転)
  >2.異常の拡大の防止(止める、固有安全性)
  >3.事故時の影響の緩和(冷やす、閉じこめる)
  >4.シビアアクシデント対応(ベントなど、緊急時対応)
  >5.サイト外の緊急時対応(原子力防災)
  『「泊原発が動いていれば停電はなかった」論はなぜ「完全に間違い」なのか』
  牧田寛 (HARBORビジネスオンライン)2018.09.10
ttps://hbol.jp/174509/2

無論、ネトウヨが、PCR検査検査を不要だと言っているのは
ここで私が関連付けた記事や、理屈とは関係しない。
しかし、文春記事で文系記者氏が言っているようにネトウヨもパヨクも
PCRに拘泥して公衆衛生の議論から遠ざかっていることに
気付かない不毛は非常に惨めと映る。

リベラルを掲げるブロガーなら、せめて不勉強なゲンダイやらリテラの
飛ばし記事を諫める程度に謙虚に学ぶべきでは。
こんな算数でわかる話も無視する論者をひとくくりにリベラル()だのと
色分けされては迷惑千万。
こちらの周回遅れのコロナ関連記事については得る処が少なく、
言行不一致の検閲についても非常に残念。
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