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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

【新型コロナ感染増で「学級閉鎖」相次ぐ 薬局では「せき止め薬」の在庫が…注文しても欠品】(日本テレビ)。岸田政権は直ちに新型コロナ感染者数を全数把握して毎日速報できる態勢に戻すべきだ。

2023年09月04日 | 自公政権の拙劣なコロナ対策

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 顧問先のご高齢の社長が新型コロナにり患して緊急入院されてそのまま高齢者用福祉施設に入所することになられたり、クライアントのご一家が全員コロナになって打ち合わせが延期になったり。

 昨日法律相談でお話しした看護師さんにも

「物凄く流行ってますよ」

と言われるのですが、とにかく政府が感染者数を発表しないのでどうしてもピンとこないようになってもう4か月。

 2023年8月31日という明日から多くの学校が2学期という日に、全国各地で学級閉鎖という話が相次いでいます。

 公益財団法人「日本学校保健会」の集計によると、8月31日時点で全国の小中高校と幼稚園、保育園のうち149クラス(学級)が閉鎖中だそうです。

 都道府県別では、長野31、秋田25、岩手12、福島12、青森11、新潟10の順に多く、夏休みの終了時期には地域差があり、2学期が早く始まった地域からの報告が多かったとみられるとのこと。

参考記事 村野瀬玲奈の秘書課広報室さん

「子どものマスク着用のデメリットを唱えてコロナ感染を広げた者には、相応の責任が発生するはず。 #このままでは新学期が危ない #学校園は流行期の対策を #感染症から子どもを守れ」より

 

 

 このようなコロナ第9波の感染拡大に伴い、テレビがさらに夏なのに咳止め、風邪薬が極端に不足しているというレポートをしています。

『今、問題になっている薬不足。東京・北区にある薬局の薬の棚を見てみると…。  

 マエノ薬局王子店 清水喬紀薬局長:「今、困っているのはせき止めとか。次の商品が入ってくるまでは棚が空という状態はこの1週間でもあるし、入ってきても本当に少しの量なのですぐ出ちゃう」

 せき止めの薬の棚が非常に少ない状態に。また、抗生剤も残りわずか。さらに、たん切り薬はほぼ品切れに…。』

 これでは3年半前のコロナ第1波の時に、薬局からマスクも解熱剤も消えてしまったときの二の舞です。

 

 

 ところがニュースを「学級閉鎖」で検索しても、地方のテレビ局の報道しかわからず、日本全体がどうなっているのかわかりません。

 NHKで「学級閉鎖」で検索しても6月以降は報道がないし、新型コロナのまん延がどうなっているのか、よくわからない状況です。

 岸田政権が2023年5月8日に新型コロナが感染症法5類になって季節性インフルエンザと同じ扱いにしてから、コロナ感染者数の報告数は週ごとの、しかも特定病院での定点報告という、感染者数の把握の方法までインフルエンザと同じ扱いに(死者数は速報でも2か月後、正式には5か月後)。

 感染者数の増減もわからない、死者数もわからない。

 日本に暮らす市民は暗闇の中で手探りで生きているようなもの。これではマスクを外す人が圧倒的になるのも無理はありません。

これは秋田の報道だが、1医療機関あたり30人の患者がいたら、インフルエンザなら警報。

県庁所在地の秋田市なんて減り始めて35人とか恐ろしすぎる。

 

これは青森県の様子。1医療機関40人を超えたら警報というのは青森県独自の目安。政府が方針を出さないので各地で対応がまちまちだ。

 

 

 世界では、変異株がさらに続々と生まれていて、世界保健機関(WHO)は、感染者数が増えている新型コロナウイルスの変異株「EG.5」(通称エリス)を「注目すべき変異株(VOI)」に指定し、各国にモニタリングを呼びかけているのですが、もう日本でもまん延し始めています。

 政府がコロナ感染者数を公表しなくなっても新型コロナウイルスがなくなったわけではありません。

 岸田政権は新型コロナの感染者数と死者数の全数把握を一刻も早く再開し、あわせて季節性インフルエンザと同じ感染症法5類に格下げしたのを改めて、今の新型コロナにふさわしい対応に取り組むべきです。

東京都保健医療局によると、都内の新規感染者におけるEG.5の割合は20%を占め、XBB.1.16の28%に次いで2番目の流行株に。アメリカCDC(疾病予防管理センター)は、EG.5が米国における新規感染者の20.6%を占めXBB系統に代わって主流となったと発表している。

 

 

 

関連記事

【#岸田に殺される】新型コロナ第9波は確実に来ている。感染者数はコロナで2万5千人以上が亡くなったコロナ第8波のピークの半数に。未だにコロナ注意報や警報の基準も決めていない岸田政権は狂っている。

岸田首相に尾身茂会長が新型コロナの感染状況について「第9波が始まっている可能性がある」。とっくに始まってる!今ごろ尾身会長と会って「先手を打った」という岸田内閣の支持率はもっと下がらないとおかしい。

岸田政権が「新型コロナウイルス感染症対策分科会」などを廃止。新発足する内閣感染症危機管理統括庁トップは警察庁出身の素人である栗生俊一官房副長官が兼務。専門家が排除されどんどん弱体化するコロナ対策。

このグラフは、新型コロナワクチンで有名になったモデルナ社の感染者数を示したものなのですが、政府が感染者数を発表しないのでマスコミがこういうグラフを作ることもできない状況こそが、市民の「知る権利」の侵害です。

感染症法の中でどういう位置づけにするかは臨時国会で決めたらいいですが、とにかくまず、感染者数と死者数の公表を再開すべきです。

そうでないと、感染爆発してるのに対策をしないまま知らない間にり患して死亡したり、後遺症を発症したりしかねません。

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新型コロナ感染増で「学級閉鎖」相次ぐ 薬局では「せき止め薬」の在庫が…注文しても欠品

9/1(金) 20:13配信
日テレNEWS

学校では新学期が始まりましたが、新型コロナウイルスの影響で、各地で学級閉鎖が相次いでいます。都内のクリニックでは、お盆明け以降、子どもが陽性になるケースが急増しているといいます。また、薬局では、せき止めの薬などの在庫がほとんどない状況だといいます。

   ◇◇◇

1日、東京・足立区の綾瀬小学校では、夏休み明けの最初の登校日を迎えました。こちらの学校では、新型コロナへの感染対策を変わらず続けています。

足立区立綾瀬小学校 小坂裕紀校長
「自分がうつさない行動。コロナを経て得た教訓かなと思うので、それを子どもたちにも引き続き教えていきたいなと」

新型コロナが今年5月に「5類」に移行したあとから、感染者数は全国的に増加傾向にあります。新学期に入ったばかりの小中学校などで、子どもたちの感染が増えていて、日本学校保健会によると、全国25の自治体・140クラスで学級閉鎖となっています。(1日午後3時時点)

北海道登別市の小学校もその1つです。

登別市立富岸小学校 小野島晶校長
「いま、閉鎖している学級が2つ」

登別市立富岸小学校では8月18日が始業式でしたが、10日後の8月28日になると、感染する児童が急に増えたといいます。感染対策は続けていましたが、難しさもあるということです。

登別市立富岸小学校 小野島晶校長
「(夏休み明け)北海道では例をみないくらいの猛暑、酷暑。熱中症対策を並行して行わなければならない難しさ」

   ◇◇◇

1日、東京・港区にあるクリニックに、発熱したという3歳の女の子が診察に訪れていました。

クリニックばんびぃに 時田章史院長
「コロナの陽性が判明しまして、まずは5日間のお休みってことで」

お盆明け以降、子どもが陽性になるケースが急増しているといいます。

クリニックばんびぃに 時田章史院長
「発熱したお子さんの3割は、コロナの陽性」

子どもの感染が急増している状況について、医師は“子どものワクチン接種が進んでいないことなどが原因”と指摘します。

クリニックばんびぃに 時田章史院長
「これから新学期が始まって、コロナとか、あるいはインフルエンザも『学級閉鎖』っていうことが例年よりも多く出てくるんじゃないかなと心配」

   ◇◇◇

東京・調布の薬局では、20代くらいの若い世代が処方箋の薬をとりにくる割合が増えているといいます。

くすりのケンコ薬局 加藤健一店長
「いま若い方、学生さんだとか就職して間もない方が多い」

しかし、せき止めの薬や、のどの炎症を抑える薬などの在庫がほとんどないといいます。

くすりのケンコ薬局 加藤健一店長
「1番足りないのが『せき止め』。この1箱しか残ってない」

1日朝も、せき止め薬などを発注しましたが、届いた書類には注文した薬すべてについて「欠品」と書かれていて、1つも入荷しませんでした。薬局は別の薬で対応していくということです。

 

新型コロナで学級閉鎖相次ぐ 「5類移行」後、最多更新の地域も

国立感染症研究所が分離した新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真=同研究所提供

 新型コロナウイルスの感染が全国的に拡大する中、既に小中高校の2学期が始まった地域で学級閉鎖が相次いでいる。2023年5月の「5類移行」後では、閉鎖した学級数が最多を更新した地域もある。自治体などは、発熱や倦怠(けんたい)感などがある場合は無理に登校しないよう呼びかけている。

 公益財団法人「日本学校保健会」の集計によると、8月31日時点で全国の小中高校と幼稚園、保育園のうち149クラス(学級)が閉鎖中だ。

 都道府県別では、長野31、秋田25、岩手12、福島12、青森11、新潟10の順に多い。夏休みの終了時期には地域差があり、2学期が早く始まった地域からの報告が多かったとみられる。

 長野県教育委員会によると、8月25日ごろに県内ほとんどの小中高校で2学期を迎えた。31学級の閉鎖は、新型コロナの感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同じ「5類感染症」に移行した5月8日以降では、最多の水準。児童・生徒の20%欠席を、学級閉鎖の目安としているという。

 県教委はこうした状況を受け、学校側に換気の実施や手洗いの指導徹底を求めつつ、児童・生徒に発熱などの症状がある場合には登校せず自宅療養するよう呼びかけている。マスクの着用については国の方針で個人の判断に委ねられており、担当者は「感染が増えているとはいえ、子どもたちに着用を求めることは難しい」と話す。

 東京都健康安全研究センターによると、8月31日時点で都内の小中高校で学級閉鎖はない。ただ、9月1日から新学期が始まる学校も多く、今後、学校での感染が増える可能性があると警戒する。

 担当者は、手洗いやうがいだけでなく、マスク着用の必要性も指摘する。「マスクは個人の判断に委ねられているとはいえ、感染防止には有効であるため、感染状況を踏まえて着用してほしい。特に、何らかの症状がある場合には感染を広めないためにも着けてほしい」と話している。【原田啓之】

 

 

2023.09.04

第8波に迫るか第9波。新型コロナ変異株「EG.5」にどう備える?

新型コロナ第9波、じわじわと──?

 
産業医として超多忙なビジネスパーソンたちの心をプレッシャーから守る任を負い、多くの社員と面談をしてきた鈴木英孝医師。アマゾン ジャパンでのグローバルな産業保健活動を終えて独立、現在は開業産業医としてクライアント企業での産業保健のコンサルティング活動を行っている。

職域の感染症管理も専門とする鈴木氏に、5類感染症に移行するも、第9波の不安がささやかれる新型コロナの現在について、変異株「EG.5」にいかに備えるかを以下、ご寄稿いただいた*。

(*8月24日時点の情報に基づいている)


新型コロナウイルス感染症、流行の現況は?

2023年5月の5類感染症移行後の初めての夏が終わろうとしています。夏休みで人々の行動範囲が広がることもあり、この夏に感染が広がる要因になったと考えられます。
最近ではメディアが新型コロナウイルス感染症を取り上げることが少なくなった関係で、その流行状況に対する関心が低くなりました。実際には今年の初夏から流行が始まり、現在の第9波は第8波に迫る状況になっています(グラフ1)。これまでにワクチン接種が進んできたこともあり、感染しても軽い症状で済む人が多いものの、高齢者や重い持病を抱えている人については、重症化することが懸念されます。

グラフ1

 

新たな変異株EG.5、WHOが「注目すべき変異株」に指定


WHO(世界保健機関)は2023年8月9日に、EG.5を「注目すべき変異株」に指定しました。WHOによるとEG.5は現時点で主流のXBB系統株と同様に、免疫回避能や感染力は中等度であり、重症化リスクは低いとされています。新型コロナウイルスの流行株は、XBB系統から派生したEG.5に置き換わりが進んでいます(イラスト1)。東京都保健医療局によると、都内の新規感染者におけるEG.5の割合は20%を占め、XBB.1.16の28%に次いで2番目の流行株になっています(グラフ2)。一方、CDC(疾病予防管理センター)は、EG.5が米国における新規感染者の20.6%を占めXBB系統に代わって主流となったと発表しています。

イラスト1
グラフ2

 

体調不良を自覚した時には

オミクロン株では従来株(武漢株やデルタ株など)に比較的多くみられた味覚障害・嗅覚障害は少なく、通常の風邪のような喉の痛みが多いと報告されています。EG.5はオミクロン株から派生していることもあり、これまでのオミクロン株に比べて症状について大きな変化はないと考えられています。

症状のみで医師が新型コロナウイルス感染症と診断することは困難です。体調不良があった場合、その原因が新型コロナウイルスとは限りません。

例えば高齢者や重篤な持病がある人が発熱した場合には、新型コロナウイルス感染症以外でも診断が遅れて命に関わる病気もあります。そのため発熱や風邪症状などの体調不良を認めたら、「かかりつけ医」もしくは「最寄りの医療機関」を受診することをお勧めします。

また補助的に抗原検査キットを用いて、自分で検査をすることは可能です。ただし発症直後はウイルス量が少ないため、検査のタイミングとしては、発熱、喉の痛みなどの症状を認めてから1日程度経過後に検査を行うのが良いとされています。

ただし検査結果が陰性であっても新型コロナへの感染を完全に否定することはできないので注意が必要です。

抗原検査キット使用の際の注意事項をイラスト2にまとめました。なお、抗原検査キットの使用に関する注意事項は、厚生労働省のHPで詳しく書かれています。万が一に備えて、家庭で抗原検査キットを準備しておくと良いでしょう。

イラスト2

感染した場合の出社タイミングの目安は?

5類感染症移行後には、法令による感染者に対する外出自粛は求められなくなり、外出自粛期間は個人の判断に委ねられるようになりました。厚生労働省では「外出を控えることが推奨される期間」として、1. 発症日を0日目として5日間は外出を控えること、かつ、2. 5日目に症状が続いていた場合は、熱が下がり、痰や喉の痛みなどの症状が軽快して24時間程度が経過するまでは、外出を控え様子を見ることが推奨される、としています。

感染者の約3割は発症後7日目でも感染性を有しているという報告もあり、5類感染症移行後でも、発症から7日目くらいまでは感染性が残っているとみなした対応が望まれます。5類感染症移行後の療養期間の短縮は、社会経済活動の観点に基づく判断であり、必要最小限の療養期間と認識してください。

以上を考慮すると、オフィスで勤務するビジネスパーソンが感染した場合には、可能ならば発症後7日までは自宅で療養(または在宅勤務)を行い、発症後8日目に出社のタイミングが安全だと考えています。ただし10日を経過するまではマスクの使用、高齢者などハイリスク者との接触を控える、感染リスクの高い行動(3密行動、飲み会、カラオケなど飛沫を発する行動)を控えるなどの配慮を行なってください。イラスト3に感染者の療養期間(外出自粛)の目安をまとめました。

イラスト3

新たな変異株EG.5に対する効果が期待。この秋からのワクチン接種について

報道によるとPfizer社は2023年8月17日、開発しているワクチンについてマウスを利用した非臨床試験で、EG.5に対する中和抗体の上昇を確認したことを明らかにしました。同日、Moderna社もプレスリリースにおいて、秋に向けて承認申請中のXBB系統対応ワクチンが、ヒトを対象とする予備的臨床試験で、新たな変異株EG.5およびFL.1.5.1に対して、中和抗体価の有意な増加が確認されたことを発表しています。
これまでの情報から、この秋から国内で接種予定のXBB系統に対応した1価ワクチンが、EG.5に対しても一定の効果を示すことが期待できます。ワクチン接種のスケジュールについては、自治体のホームページに公開されているのでご確認ください。

おわりに

「新型コロナウイルス感染症は風邪程度なので、感染者が増えて集団免疫ができる方がよい」と発言する人がいます。しかし、感染後は年齢、人種、性別、持病の有無に関わらず、脳血管疾患、心疾患などの重篤な疾患の発症リスクが高くなることが分かってきました。

新型コロナウイルスへの感染は個人にも社会にとっても大きな損失につながります。ネット上やメディアでは「専門家」と称する人たちが持論を展開していますが、科学のデータに基づき責任を持った発言をしている人は多くはありません。「自称専門家」や「ウワサ」に惑わされずに、科学データを基づいた判断が求められます。

更に新しい変異株が出現しても、私たちの行う感染予防対策には変わりはありません。これまで同様にマスクの着用、3密の回避、リスクの高い行動を控える、そして換気を行うことが重要なのです。

鈴木英孝◎1993年産業医科大学卒業。米国総合エネルギー企業エクソンモービル社日本法人、アマゾンジャパン合同会社の産業医としてグローバルな産業保健活動を経て独立、現在アッシュコンサルティングサービス代表社員。専門は職域の感染症管理、健康経営、化学物質管理、喫煙対策などを含む「産業保健」。新型コロナ ウイルス対策を始めとした感染症対策、労働衛生マネジメントシステムの国内導入を進め、さらに学会活動を通じて欧米型の産業保健活動を広く国内に紹介する。

 

 

picture of person blowing nose

画像提供,GETTY IMAGES

世界保健機関(WHO)は、感染者数が増えている新型コロナウイルスの変異株「EG.5」を「注目すべき変異株(VOI)」に指定し、各国にモニタリングを呼びかけている。「EG.5」は「エリス」の通称で呼ばれている。

WHOは一方で、エリスは公衆衛生に対するリスクは低く、現在流行している他の変異体よりも重症化につながるという証拠はないとしている。

EG.5とは? なぜエリスと呼ばれているのか?

EG.5は、オミクロン株から派生した変異株のひとつだ。WHOによると、2023年2月に発見され、徐々に増加している。

エリスというあだ名はギリシャ神話の女神にちなんだもので、ソーシャルメディア上で名付けられた。

これは、WHOが新型ウイルスの主要変異株の「簡単な呼称」として、ギリシャ文字を使っている慣例にならったものとみられる。

この命名システムは、科学的な呼び名では覚えるのが難しく、過失につながるとして作られた。また、その変異株が発見された国や地域の名前で呼ばれることを防ぐ目的もある。

WHOは最新の検証に、EG.5と、これに非常に近しいEG.5.1などの変異株を含めている。

イギリス健康安全保障庁(UKHSA)によると、病院での新型ウイルス検査では現在、7件に1件の割合でEG.5.1が見つかっている。

UKHSAのミーラ・チャンド副ディレクターは、新しい変異株の登場は「予想されていないことではなかった」と話す。

「EG.5.1は、国際的にもイギリスでも拡大し続けたので、2023年7月31日に変異株として認められた。これによって、我々は通常の監視プロセスの中でこの変異株をモニタリングできるようになった」

EG.5はアメリカでも感染者が増えている。米疾病対策センター(CDC)の予測によると、EG.5は他のオミクロン株の亜系統をわずかに超えて流行しているという。

エリスは他の変異株より危険?

WHOは、現在手に入れられる証拠からはエリスが他のVOIと比べて重症化するという示唆はなく、リスクも同程度だと正式に述べている。

いくつかの研究では、他の変異株よりも簡単に免疫を突破する可能性が指摘されている。しかし、重症化にはつながっていない。

イギリスではここ数週間でCOVID-19による入院患者がわずかに増えた。特に85歳以上で増加傾向にあるが、専門家によると、入院患者数はこれまでの感染の波に比べて低く推移している。集中治療室に入る重症患者の数は増えていない。

夏期休暇明けで学校や大学が再開する中、各国の専門家らはエリス株を引き続きモニタリングし、その影響を検証していいる。

EG.5はどこで広がっているのか

WHOによると、これまでに中国、アメリカ、韓国、日本、カナダ、オーストラリア、シンガポール、イギリス、フランス、ポルトガル、スペインなど51カ国でエリスの感染が報告されている。

A healthcare worker holds a Covid test (stock image)

画像提供,REUTERS

どんな症状がみられるのか

専門家らは、この変異株で新しい症状が出たという証拠はないとしている。

新型コロナウイルスの主な症状は以下のものがある。

  • 発熱
  • 継続的なせき
  • 味覚・嗅覚の変化
  • 倦怠(けんたい)感
  • 鼻水
  • のどの痛み
  • Vaccination in Glasgow

画像提供,PA MEDIA

どうやって防げばいい?

他の変異株と同様、エリスによる重症化のリスクは、高齢者や大きな基礎疾患を抱える人々が最も高い。

UKHSA関係者は、ワクチン接種が「今後の感染の波に向けた最上の防御だ。自分が接種可能になった段階でできるだけ早くワクチンを打つことが、今なお重要だ」と述べた。

WHOは、エリスがワクチンの性能に及ぼす影響を引き続き評価し、ワクチン組成の更新に関する決定に役立てたいとしている。

UKHSAの専門家は、定期的な手洗いと、呼吸器疾患の症状がある場合は可能な限り他人に近づかないことを推奨している。

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1 コメント

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Unknown (暗黒大将軍)
2023-09-05 21:30:51
アメリカじゃ爆発的に増えてるらしいこのエリス株、先頃国産第一号として承認された第一三共ワクチンじゃ対応できないそうですね(笑)

エリスを含むXBB系ウィルスには対応してない、と
どういうことでしょう、windows がアップデートをやめてまた xp を出してくるようなもんでしょうか

邪推ですが、「使われない」ことを念頭に初の国産ワクチンという既成事実化だけを急いだ、ってことでしょうか
アプリの「COCOA」みたいに使われてバグが出まくってあえなくジ・エンドとならないように

それでもオレは三共にもシオノギにもまだ期待はしてたりするほうなんですが、ヤフコメの反ワクどもは攻撃対象が増えて喜んでるようですね
第一三共のもファイザー、モデルナ同様遺伝子から作るmRNAワクチンですからね
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