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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

憲法違反の反撃能力=敵基地攻撃能力=先制攻撃能力具備のための今年度予算案が衆院を通過。牛歩戦術を取って徹底抗戦し「この愚か者めが!」と叫んだれいわ新選組の大石あきこ共同代表たちこそが正しい。

2023年02月28日 | ダメよダメダメ岸ダメ政権

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 2023年2月28日、通常国会開会からわずか1カ月半で総額114兆3812億円の新年度当初予算案は、衆院本会議で自民、公明両党などの賛成多数で可決され、衆院を通過しました。

 予算案については衆議院での採決の結果が優先するという憲法上の規定により、参議院で否決されても予算は成立するので、これで予算の年度内成立は確実となりました。

 2022年末に方針を大転換させた反撃能力=敵基地攻撃能力=先制攻撃能力具備について、岸田首相は他国領域のミサイル基地などを破壊する行使例の提示へ向けて調整していると説明していたのに、2月27日の衆院予算委員会理事会で、岸田政権は反撃能力の行使例の提示を拒否しました。

 だって、相手国が撃つ前に先に攻撃するのに「専守防衛だ」なんていう事例が示せるわけがないんですから。

 それにもかかわらず、同日、自民党と立憲民主党は2月28日の衆議院予算委員会で採決することで合意したのですから、自民党の横暴もさることながら泉健太立憲民主党の腰砕けぶりはひど過ぎます。

岸田首相が国会代表質問に対してはぐらかし。明らかに、反撃能力=敵基地攻撃能力=先制攻撃能力の保有・具備は憲法違反であり、その行使は憲法違反・国際法違反だ。

 

 

 他方、岸田首相は27日の予算委で、反撃能力=先制攻撃能力の一手段と位置付ける米国製巡航ミサイル「トマホーク」について400発取得する方針を表明しました。

 今回の予算案の歳出は前年度当初予算より6兆7848億円も増えたのですが、その主な要因の防衛費はこのトマホークなど敵基地攻撃能力関連経費などを盛り込んだため5兆4千億円から6兆8千億円以上になったからです。

 他方で、岸田首相は「異次元の少子高齢化対策」をすると言っていた子ども予算倍増を巡る質問には

「数字ありきではない」

と具体的な説明をせずに逃げまくりました。

岸田政権の当初予算案が閣議決定。防衛費が26%も一挙に増額され6兆8千億円。一般歳出で公共事業関係費や文教・科学振興費を上回り2番目の項目に。加えて防衛費強化資金が3兆4千億円。もはや軍国主義。

自衛隊発足以来、定員を充足したことのない自衛隊が少子高齢化でさらに定員割れは必至。「反撃能力」より少子高齢化対策に予算を使わないと、日本の防衛は不可能。それは食糧自給・エネルギー自給も同じことだ。

 

牛歩戦術で抵抗するれいわ新選組の大石晃子、櫛渕万里の両共同代表。

日本弁護士連合会が『「敵基地攻撃能力」ないし「反撃能力」の保有に反対する意見書』を岸田政権に送付。『「戦力」の保持に該当することも明らかであって憲法9条に違反する。』

 

 

 日本の戦後の安全保障政策を、専守防衛から憲法9条に明らかに反する先制攻撃もありに転じる大転換を認める一方で、少子高齢化対策についてはグダグダのままの予算案。

 28日の衆院本会議で、れいわ新選組の大石晃子、櫛渕万里の両共同代表が

「審議が尽くされていない」

として自席から壇上の投票箱まで意図的にゆっくりと進み時間の引き延ばしを狙った牛歩戦術を取りましたが、国会でのパフォーマンスが大嫌いな私に言わせても、これは100%れいわ新選組のやり方が正しいです。

 1992年に、国連平和維持活動等に対する協力に関する法律(PKO協力法)をめぐって、野党が牛歩戦術を駆使して徹夜国会が続きましたが、そのPKO協力法以上に違憲性が大きく、大問題なのがこの先制攻撃能力具備と防衛予算の倍増のはずだからです。

去年の12月からこう言い続けてきたのに。。。

【絶望禁止!】安保政策の大転換ストップは可能。反撃能力=敵基地攻撃能力=先制攻撃能力の具備や軍事費爆増は来年の通常国会で阻止できる。まともな野党を応援して、戦争を準備する予算案を否決しよう。

 

 

 ちなみに細田博之衆院議長は、れいわのこの両議員に

「1分以内に投票しなければ棄権とみなす」

と通告し、櫛渕氏が投票した後、大石氏は壇上で

「この愚か者めが」

などと叫んだそうですが、すでに投票箱は閉鎖されており、大石議員は投票はできませんでした。

 そもそも、女性記者へのセクハラ疑惑と統一教会との癒着問題を公開の場で説明することもできずに逃げている細田氏が議長として振舞うとは何様のつもりだ、彼が議長席にいることこそがおかしいというべきです。

 当ブログは今日の予算案の衆議院通過に対して、満腔の怒りを込めて抗議したいと思います。

安倍晋三元首相と並ぶ統一教会票の手配師、細田博之衆院議長にまだ立法府の長をさせているのが、岸田自民党が統一教会と手を切る気が全くない何よりの証拠だ。

パパ活=買春疑惑の吉川赳議員に対する議員辞職勧告決議案を自民党が採決拒否!自民党はセクハラ疑惑の細田衆院議長への不信任案にも反対し、細田氏は一言の説明もなく国会閉会。これが岸田自民党クオリティだ。

 

 
 
 
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素のわたくしは人に暴力をふるったことなどないのですが、2015年の安保法案の強行採決の時は、自分があそこにいたら殴ってでも採決を止めていいと思っていました。

なにしろ、憲法違反がはっきりしていて日本を戦争に巻き込みかねない最悪の戦争法案でしたから、それに抵抗する実力行使は戦争の危険性を回避するための行為であって、違法性が阻却されるはずだからです。

ですから、れいわ新選組が今日の予算案採決に最後まで抵抗をしたのは高く評価されるべきだと思います。

だって今日の予算案も、やはり憲法違反であることが明々白々の先制攻撃能力具備を前提にして、それを財政的に支えるためのものなんですから。

だからこそ、れいわがロシアによるウクライナ侵略を非難する国会決議に反対し、大石議員がツイッターでロシアに対する経済制裁にさえ反対したのは全く評価しません。

なぜなら、まず侵略戦争を許さないことこそが、憲法も国連憲章も一番に求めている基本中の基本なのですから。

とにかく、また大石議員らの行動がパフォーマンスだと批判されているようですが、それよりも衆議院で予算案の採決には賛成しておいて、この後の参議院での予算案審議では岸田首相に説明不足だと追及しようという立憲民主党のこれからの活動の方が、れいわよりよほどパフォーマンスだというべきでしょう。

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新年度予算案の審議日程をめぐり、自民党と立憲民主党の国会対策委員長が会談し、28日の衆議院予算委員会で採決したあと、直ちに本会議でも採決を行うことで合意しました。これにより予算案は28日に衆議院を通過し、年度内の成立が確実になる見通しです。

一般会計の総額が、過去最大の114兆円余りとなる新年度=令和5年度予算案の審議日程をめぐり、自民党の高木国会対策委員長と立憲民主党の安住国会対策委員長は、27日午後、国会内で会談しました。

そして、28日の衆議院予算委員会で締めくくりの質疑を行ったあと、予算案を採決し、直ちに本会議でも採決を行うことで合意しました。

これにより予算案は28日、賛成多数で可決されて衆議院を通過し、憲法の規定により、年度内の成立が確実になる見通しです。

また、安住氏は5月に行われる「G7広島サミット」のあと、予算委員会で集中審議を行うことを求め、高木氏は応じる考えを伝えました。

一方、自民党と立憲民主党の参議院国会対策委員長が会談し、予算案が28日に衆議院を通過すれば、3月1日から参議院で実質的な審議に入り、1日と2日の2日間、岸田総理大臣とすべての閣僚が出席して、基本的質疑を行うことで合意しました。

松野官房長官「1日も早い成立に向けて尽力」

松野官房長官は27日午後の記者会見で、「新年度予算案は防衛力の抜本的な強化、子ども・子育て支援の強化、物価高に負けない賃上げに向けた支援など、わが国が直面する内外の重要課題に対して道筋をつけ、未来を切り開くために必要なものだ」と述べました。

その上で「予算案に盛り込まれた政権の重要課題への取り組みについて、国民に理解頂けるよう、引き続き丁寧な説明に努め、1日も早い成立に向けて尽力していきたい」と述べました。
 
 
 

「反撃能力」の行使に向けて政府が取得するとしているアメリカの巡航ミサイル「トマホーク」について、岸田総理大臣は、400発を取得する予定だと明らかにしました。

政府は、敵のミサイル基地などをたたく「反撃能力」を行使するため、敵の射程圏外から攻撃できる「スタンド・オフ・ミサイル」としてアメリカの巡航ミサイル「トマホーク」を取得する方針で、新年度予算案に2113億円を計上しています。

岸田総理大臣は27日の衆議院予算委員会で、立憲民主党から「トマホーク」を取得する予定の数を問われたのに対し、「400発を予定している」と明らかにしました。

その上で「自衛隊が保有するミサイルの弾数や単価は継戦能力が明らかになることなどから公表していないが、トマホークに関しては大変関心が高いことや、アメリカの議会プロセスの一環として売却の可能性がある最大数量が公表されることから示すことにした」と説明しました。

また、浜田防衛大臣は衆議院予算委員会の理事会で、与党側が「最大で400発」と説明したことについて、「取得予定は400発だが、アメリカ側の説明では『最大400発』ということだ」と述べました。

一方、立憲民主党が求めていた「反撃能力」を行使する具体的な事例について、政府は「具体的にいかなるケースでいかなる対応をとるかを明らかにすることは、国の安全を害するおそれがあることから、安全保障上控えるべきであり、事例を示すことは困難だ」とする見解を示しました。
 
 
 

一般会計の総額が過去最大の114兆円余りとなる新年度予算案は衆議院本会議で採決が行われ、自民・公明両党などの賛成多数で可決され、参議院に送られました。予算案は、憲法の規定により、年度内に成立することになりました。

一般会計の総額が、初めて110兆円を超え114兆円余りと過去最大となった新年度=令和5年度予算案は、衆議院予算委員会で可決されたあと、衆議院本会議で採決が行われました。

採決に先立つ討論で、自民党の牧原秀樹氏は「予算案には、5年間で43兆円の新たな防衛力整備計画の初年度として必要な防衛予算を計上している。『自分の国は自分で守る』という意思と能力を有することを世界に示す極めて大切なものだ」と述べました。
一方、立憲民主党の野間健氏は「防衛関連予算の中身は兆単位のどんぶり勘定で、そこには合理性や必然性がない。国民にさらなる負担を強いる増税をはじめ、認めることができない数多くの問題が存在しており、断固として反対する」と述べました。
このあと、記名投票による採決が行われ、自民・公明両党などの賛成多数で可決され、予算案は参議院に送られました。

去年、令和4年度予算案に賛成する異例の対応をとった国民民主党は反対しました。

新年度予算案は、憲法の規定により、衆議院を通過して30日たてば、参議院で採決が行われなくても自然成立するため、年度内に成立することになりました。

予算案は、3月1日から舞台を参議院に移して審議が行われます。

磯崎官房副長官「1日も早い成立に向けて努力」

磯崎官房副長官は記者会見で「新年度予算案は、防衛力の抜本的な強化や子ども・子育て支援の強化、それに物価高にも負けない賃上げに向けた支援など、わが国が直面する内外の重要課題に道筋を付け、未来を切り開くために非常に重要なものだ」と述べました。

そのうえで「予算案に盛り込まれた取り組みを国民に理解いただけるよう、参議院でも審議を通じて丁寧な説明に努め、1日も早い成立に向けて努力していきたい」と述べました。

自民 世耕参院幹事長「与党であるが、厳しく詰める」

自民党の世耕参議院幹事長は、記者会見で「衆議院の審議は政府と野党でかなり緊張したやりとりがあった。参議院でも、国民の関心の高い子育てや外交・安全保障、これからのコロナ対策などについて、与党であるが、政府に対して厳しく詰めるべきところは詰めていきたい」と述べました。

自民 遠藤総務会長 “統一選控え 国民反対か”

自民党の遠藤総務会長は、記者会見で「安全保障や外交、子ども政策など、時代に対応した新年度予算案になっている。ぜひ年度内の成立を図ってもらいたい」と述べました。

また、国民民主党が採決で反対したことについて「去年は賛成していただいたので、ことしも賛成してもらえればありがたいと思っていた。党の事情もあり、まもなく統一地方選挙もある中での判断だろう」と述べました。

立民 泉代表「国民の不安が倍増するような予算」

立憲民主党の泉代表は、記者団に対し「防衛予算はかなり上積みしたが、内訳は不明で、子ども予算も実際には中身が何も決まっていない。賃上げの具体的な対策や取り組みは不十分で、国民の不安が倍増するような予算だ。児童手当の所得制限の撤廃は岸田総理大臣が決断すべきで、さらなる子ども・子育て予算の確保と上積みを主張していきたい」と述べました。

立民 安住国対委員長「思いつきで発言して理屈があと」

立憲民主党の安住国会対策委員長は、党の代議士会で「大変中身が濃い議論だったが、岸田総理大臣は、戦略的に積み上げて政策を成し遂げるというより、思いつきで発言して、理屈があとからくる感じがあった。まだ審議は不十分で、参議院をサポートしながら自民党との考えの違いを徹底的に訴えていきたい」と述べました。

公明 石井幹事長“年度内成立で 国民に成果提供”

公明党の石井幹事長は記者団に「年度内成立が確実になり、新年度早々に国民に成果を提供できる意味で非常に意義があった。岸田総理大臣は安定して丁寧な答弁を心がける特徴を発揮していた」と述べました。

維新 馬場代表 “予算の規模 大きくなればという考え方”

日本維新の会の馬場代表は、記者会見で「ただ予算の規模が大きくなればいいという考え方に見える。防衛力を高めることや子どもへのサポートは多くの国民が求めているが、財源が足りなければ増税か借金という安易な道を選んでいることに非難がある。行財政改革を積み重ね、財源の確保に向けて知恵を絞り汗をかく必要がある」と述べました。

国民 玉木代表「持続的な賃上げの実現には不十分」

新年度予算案の採決で去年は賛成し、今回は反対した国民民主党の玉木代表は記者団に「持続的な賃上げの実現には不十分な予算だ。電気代の値下げなどが取れれば賛成する判断もあったが、国会での岸田総理大臣とのやりとりでは、具体的な成果が見えづらく、賛成に足る材料がなかったので反対した」と述べました。

共産 志位委員長「戦後最悪の予算」

共産党の志位委員長は記者団に「『敵基地攻撃能力』の保有と空前の大軍拡という、かつてない危険な道を具体化しようとする戦後最悪の予算だ。国民の暮らしの予算は全部踏み潰し、軍事だけが突出している予算案の採決を強行したことは道理がなく、強く抗議する」と述べました。

れいわ 大石・櫛渕両共同代表 「牛歩戦術」を展開

衆議院本会議の記名投票による採決では、れいわ新選組の大石・櫛渕両共同代表が、ゆっくり歩いて時間を稼ぐ「牛歩戦術」を展開し、細田議長から速やかな投票を何度も求められました。

細田議長が「1分以内に投票しなければ棄権とみなす」と通告すると、2人とも壇上におもむき、大石氏は「この愚か者めが」などと叫んで予算案に反対の意思を示していました。

衆議院の議院運営委員会は、今後の理事会で2人の言動について協議する方針です。
 
 
 

れいわ・大石晃子氏ら、予算案採決で牛歩 「愚か者め」と叫ぶ

衆院本会議で2023年度予算案への投票前に声を上げるれいわ新選組の大石晃子共同代表。奥右は岸田文雄首相=国会内で2023年2月28日午後3時49分、竹内幹撮影

 れいわ新選組の大石晃子、櫛渕万里両衆院議員は28日の衆院本会議での2023年度当初予算案の採決時、意図的にゆっくり歩いて時間を稼ぐ「牛歩戦術」を展開した。

 他の議員が記名式の投票を終えた後も、大石氏らは投票箱のある壇上に上がろうとしなかった。細田博之議長が速やかな投票を何度も求め、「1分以内に投票しないと棄権と見なす」と最後通告をすると、大石氏は壇上に赴き「この愚か者めが」などと叫んで予算案に反対の意思を示した。

 牛歩は55年体制下で旧社会党などが多用した。予算案は与党などの賛成多数で可決。憲法の規定により年度内成立が確実になった。【小田中大】

 

 
 

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