上下ともクリックしてくださると大変うれしいです。
うちのブログでは9月末の自民党総裁選挙では決選投票で小泉進次郎氏が勝つのだろう、対抗馬は石破茂氏か小林鷹之氏だろうと思って、この3者を主に批判してきました。
ところが、日本テレビが自民党の党員、党友を対象に独自に電話調査を行い、総裁選挙で誰に投票するかをたずねたところ、石破茂元幹事長が25%で1位、高市早苗経済安保担当相が22%で2位、小泉進次郎元環境相が19%で3位という驚きの結果に!
小泉進次郎氏が自説の解雇規制緩和=首切り自由論に、既に日本はG7の中でも解雇しやすい国と突っ込まれて「解雇の自由化なんて全く考えていません」と反論し、自分が何を主張しているかもわかっていないことが判明
【#自民党は変わらない】石破茂氏が裏金議員を公認しないと「裏金問題に踏み込んだ」という報道は大嘘。安倍派の反発を食らって石破氏が「新体制になってどうするのか決める」と修正w【#自民党は平気で嘘をつく】
一方、国会議員票の情勢についても日本テレビが取材したところ、9月13日午前の時点で、支持を明らかにしている議員の数は、小林氏が39人、林氏が36人、小泉氏が33人、茂木氏が30人、石破氏が25人、河野氏が25人、高市氏が23人、上川氏が23人、加藤氏が21人で、支持を明確にしていない議員は、100人ほどとなっています。
コバホークもまだまだ侮れない。
【#自民党は統一教会】小林鷹之議員が自民党総裁選出馬記者会見で、統一教会イベントでの「自民党の国会議員として真の家庭運動を推進できるように皆さんと一緒に頑張ります」発言を「記憶にない」としらばっくれた
やばいのは、今のところ自派の河野太郎押しということになっている麻生太郎氏は、菅義偉元首相が推す進次郎には乗れないし、自分が総理大臣をやめたときからの因縁で石破氏には絶対乗りたくないんですね。
というわけで、決選投票に小林氏か高市氏が残ったら、その人に麻生派が一挙に投票するかもしれないんですよ。
小林氏は二階派ですが、麻生派重鎮の甘利明元幹事長の子飼いですから麻生派に支持される可能性はあって、そうなると右翼の高市氏か小林氏が新自由主義者の進次郎氏と決選投票で戦うという、実に自民党らしい悲惨な選挙になりかねません。
それにしても進次郎氏の自民党内での人気のなさは意外なほどで、やはりその能力が不安視されているのでしょうね。
いずれにしても、安倍晋三元首相亡き後、推薦人20人も集まらないのではないかと思っていた高市氏がまかり間違ったら総理総裁になるかもしれないという緊急事態です。
日本テレビ 『【独自】自民総裁選 石破氏が25%で1位、高市氏が22%で2位 党員・党友調査』より
というわけで、ここから高市氏批判をしますが、そもそも岸田政権が倒れて岸田氏が総裁選挙にも出られなくなった理由は安倍派・二階派を中心とする派閥パーティを利用した裏金問題でした。
ところが、右翼の高市氏が総裁選に出ようと思ったら、もともと自分が所属していた安倍派から推薦してもらうしかないので、なんと推薦人20人のうち13人が裏金議員というとんでもないことになっています。
次に多いのが加藤勝信元厚労大臣の4人ですから、いかに高市氏を支持する人がカネに汚いかがよくわかります。
裏金議員にとって「サナエあれば憂いなし」というわけです。
【極右!】高市早苗自民党政調会長が「防衛費は必要なものを積み上げていったら、どちらにしても10兆円規模にはなっていく」「経済安全保障法の中にスパイ防止法を組み込むことが必要だ」と完全に軍国主義。
当然、高市氏は裏金議員に対しては断トツで甘いことを言っていまして、9月9日の共同記者会見では会見では裏金議員の要職への起用や、選挙で公認するかどうかについて問われたのですが、高市氏は
「非公認も含めて党内で議論を積み重ね、調査をし、決着した処分を総裁が替わったからといってちゃぶ台返しするというようなことをしたら、それは独裁だと思いますので、そういうことはいたしません」
とし、他の議員と同じような扱いになると言い切りました。
前の岸田政権と違うことをしたら独裁だなんて言い訳にもなっていません。
要は自分を支持するのはほとんど裏金議員だから、処分だなんて口が裂けても言えないということなんですよ。
【#軍国主義】自民党が参院選の公約を正式発表。高市政調会長「自民党としてあえて争点を一つ挙げれば外交・安全保障」。「未来を創るとは憲法改正のこと」。物価高で苦しむ国民に背を向ける自民党は要らない。
また、高市氏は解散を決めた安倍派の清算前に、不記載分を返還した議員もいると言い出し
『「このことは国民の皆さんに大きな不信を抱かせたものであるから」と、細かく細かく選挙区を回り、何度も何度も説明を重ね、謝罪をされ、インターネットなども活用しながら自分の状況を説明してこられた方々もいらっしゃいます。
地元でその話ばっかりしていると、「その話より次の日本の話をしてくれと言われているんだ」といった話も聞きました』
と抜け抜けと言いました。
裏金議員の代弁者か!
そして高市氏は
『今回、国民から「どないなっとるんや」と大変な不信を抱かれたということはまぎれもない事実ですが、一人一人の議員の方々への対応につきましては、党で決めた処分をひっくり返すような独裁的な行動は取りません』
とまた裏金議員を改めて処分したら独裁になる?!と意味不明な弁解をしたわけです。
あんたが歴代首相が避けてきた靖国神社公式参拝をしたら、それが最大の独裁だからね!
事務所でお昼ご飯を食べていたら、高市早苗先生がご挨拶にみえました❗️政策が書かれた新著を手に総裁選ポスターの前で記念撮影。ベストセラーになっているという政策集。もう皆さんは読まれましたか?
— 杉田 水脈 (@miosugita) September 16, 2021
美しく、強く、成長する国へ。ー私の「日本経済強靱化計画」https://t.co/qU5qo4pCvo pic.twitter.com/45X88AI7jS
杉田水脈氏本人が公金チューチュー議員だった。
あの上脇博之教授があのレイシスト杉田水脈議員を裏金作りでついに刑事告発!上脇教授「裏金は杉田氏個人の収入の可能性。検察は捜査を尽くすべき」。会合費はスナックなど飲み屋がずらり(笑)。
まず、この高市氏という政治家は、アメリカで勉強中に「議会立法調査官」だったという肩書をもとに例の「朝まで生テレビ」で名前と顔を売って政界デビューした人なんですが、東京都知事選にも出た鳥越俊太郎氏から
「議会立法調査官ではなく、見習い待遇で無給で未契約のフェロー。コピー取り程度の、お茶くみ程度の役しかやってない」
「経歴詐称だ」
とすっぱ抜かれました。
このように高市氏は最初から嘘にまみれた人なんですが、最近だと立憲民主党の小西洋之議員が発掘した放送法の解釈を安倍官邸が総務省に圧力をかけて変えさせた経緯がわかる行政文書について、2023年3月2日に小西議員がこの文書について記者会見をした際には、当時の総務大臣であった高市早苗経済安保大臣はこの文書全体を
「怪文書」
だと言いきった事件がありましたよね。
翌3月3日の参院予算委員会で、高市氏は小西議員からこの内部文書について質問されて、この文書は捏造だと考えていると述べ、捏造でない場合は大臣や国会議員を辞職するか問われて
「結構ですよ」
と答えたのが記憶に新しいところ。
ところが、この文書が偽造でも捏造でもなく正式な行政文書だとわかっても、高市氏がいまだに大臣も国会議員も辞めていないのはご覧の通り。
まさに鉄仮面。。。。じゃなくて鉄面皮です。
かつて安保法案に反対する放送局は電波停止処分と言った高市早苗大臣が、放送法の解釈を変更するやり取りを記載した総務省内部文書が捏造でなければ「辞職」と言った!
小西議員が公開した文書について「捏造でなければ閣僚・議員を辞職するか」と問われて「結構だ」と答えた高市早苗大臣は、文書が真正でも「その中の自分の発言は捏造だ」と言って議員を辞めない魂胆だ(笑)。
「礒崎さんからの働き掛けによって私の答弁が変わったかのように言われているがそれも違う。礒崎さんという名前は今年3月になって初めて聞いた」と大嘘ついてる高市早苗氏が磯崎氏と超仲良しだった件(笑)。
高市早苗氏がまた見苦しい言い訳。「礒崎さんという名前もしくは放送行政に興味をお持ちだと知ったのは今年3月になってからです」答弁が大嘘つきだとの批判に対して「即座に答弁する中で日本語が乱れた」(笑)。
高市早苗大臣が行政文書について「全部捏造」→「自分の出てくるところは捏造」→「レクは受けていない」→「受けたかどうか確認できない」→「受けた可能性は否定できない」→「もう質問なさらないでください」w
そして、あまり知られていないけれども、最もひどい嘘なのは、高市氏が自分がネオナチであることを隠していること。
前回の2021年の自民党総裁選に高市氏が出馬したときに、英タイムズ紙が高市氏を特集した記事のタイトルが
「右翼の強硬派が日本初の女性首相になりたがっている」。
このイギリス有数の高級紙が、高市氏がヒトラーの選挙戦略本に推薦状を書いたり、ナチズムを信奉する極右団体の男性と写真を撮ったりした過去を書き連ねています。
欧米ではネオナチだなんて政治家としてもってのほかです。
自民党党員と全国の有権者の皆さん。
高市早苗氏を総理総裁にするとは、国際的にはネオナチが内閣総理大臣をやってる国だと見られるということなんですよ!
同じく高級紙のガーディアンもネオナチ高市を特集。
高市早苗大臣が岸田政権の防衛費増のための防衛増税論に対して「先に財源論で戸惑った」と批判。しかし外交・安全保障の中身よりも「先に防衛費増ありき」の軍国主義的な議論の方がよほど問題だ。
さて、高市氏が推薦文を書いたというその本はその名もずばり
「ヒトラーの選挙戦略」。
1994年に自民党東京都支部連合会事務局広報部長が書いた本ですが、ユダヤ団体などから抗議を受けて、すぐに絶版になっています。
その中身は
「かつて第三帝国を築いたアドルフ・ヒトラーの政治・組織・宣伝論のなかから、現代選挙必勝法を考察してみました。ヒトラーの政治戦略は大衆宣伝が基本です。これはまさに現代選挙運動にも通じる戦略なのです。」
という噴飯物の代物。
発想が完全にナチ。
放送法4条の「政治的公平」は倫理規定に過ぎず総務大臣の電波停止の根拠にならないことは、放送法改正の時に田中角栄郵政大臣が認めていた。高市早苗大臣の大罪は安倍政権時代に電波停止ができると言ったことだ。
しかもこの本は自民党の候補者に、公職選挙法は悪法だと説き、
「捜査の着手をキャッチしたのなら、直ちに反撃を開始すべきです。(中略)
あわてないで書類をひとつひとつ自らの手で整理して処分すべきです。
書類は焼却しても良いし、どこか第三者の人に預けるのもひとつの方法です。いずれも自分ひとりの考え、自らの手で実行することです。自らが口を割らなければ「絶対にわからない」という強い信念があれば、証拠隠滅で逮捕するなどという警察の威しにも充分対応できるのです。」
と証拠隠滅まで教唆していて、ほとんど犯罪本。
こんなトンデモ本に寄せた高市氏の推薦文は
「候補者と認知された瞬間から始まる誹謗、中傷、脅迫。私も家族も苦しみ抜いた。
著者の指摘通り勝利への鍵は『強い意志』だ。
国家と故郷への愛と夢を胸に、青年よ、挑戦しようよ!
衆議院議員高市早苗」
ネオナチ代表と写真を撮ったことで世界的に知られる高市早苗氏は「ヒトラーの選挙戦略」というナチス礼賛本にも推薦状を書いた極右。総務大臣として安保法案に反対する放送局は電波停止と脅迫した最低政治家だ。
高市氏はこの本の著者が自民党幹部だからこそ、こんなに堂々と推薦しているのに、そのことを追及されると高市事務所は
「推薦文については記憶がなく、コメントできない。本人も著者を知らない」
と急に記憶喪失になったわけですが、こういうところが高市氏の大ウソつきの面目躍如たる部分。
麻生太郎自民党副総裁がかつて改憲について
改憲への策動について、「知らない間に憲法を変えたナチスのあの手口に学んだらどうか」と言い放った麻生大臣にだけは、日本の民度が低いとも高いとも言って欲しくない。
参考記事 村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより
上手い!
#選択的夫婦別姓 制度を本当に実現したければ、日本会議と旧・統一教会(現・世界平和統一家庭連合)とつながった自民党を政権から追放しなければ。 #自民党は生まれ変われない
【混ぜると危険】橋下徹氏「最高指揮官だったら戦闘員に対してどこをゴールにして戦わせるか」 高市政調会長「申し訳ないが最後まで戦っていただくことになる」と一億総玉砕の回答【#維新と自民に殺される】
編集後記
全く「右翼は卑怯で間抜けだから右翼になった」を地で行くのが、高市早苗氏と推薦人の杉田水脈議員です。
軍事オタクで、高市氏と同じく国防軍を創設すると言っている石破茂氏以上の軍国主義者の高市氏は、戦争になったら自衛隊員は最後の一人になるまで戦えとテレビで言い切った人。
そのうち、#高市早苗に殺される、というカテゴリーを作らないといけないかもしれません。
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高市早苗氏 裏金議員への追加処分なし「党の処分をひっくり返すような独裁的な行動は取らない」
高市早苗経済安保担当相(63)が9日、都内で会見し、自民党総裁選(12日告示、27日投開票)への立候補を正式表明した。出馬表明をした候補は7人目。
会見では、派閥の裏金事件をめぐり、収支報告書に不記載があった議員の要職への起用や、選挙で公認するかどうかについて問われた。
高市氏は「非公認も含めて党内で議論を積み重ね、調査をし、決着した処分を総裁が替わったからといってちゃぶ台返しするというようなことをしたら、それは独裁だと思いますので、そういうことはいたしません」とし、他の議員と同じような扱いになるとした。
また、不記載が発覚した議員の“その後”にも言及した。解散を決めた派閥の清算前に、不記載分を返還した議員もいるといい、「“このことは国民の皆さんに大きな不信を抱かせたものであるから”と、細かく細かく選挙区を回り、何度も何度も説明を重ね、謝罪をされ、インターネットなども活用しながら自分の状況を説明してこられた方々もいらっしゃいます。地元でその話ばっかりしていると、“その話より次の日本の話をしてくれと言われているんだ”といった話も聞きました」と説明した。
あらためて不記載議員に対して「今回、国民から“どないなっとるんや”と大変な不信を抱かれたということはまぎれもない事実ですが、一人一人の議員の方々への対応につきましては、党で決めた処分をひっくり返すような独裁的な行動は取りません」と言い切った。
高市氏は神戸大卒業後、テレビ局でキャスターを務め、93年に衆院選に初当選。これまで総務相、少子化担当相などを歴任した。総裁選への出馬は21年に続き2度目。
総裁選には、小林鷹之前経済安保担当相(49)石破茂元幹事長(67)河野太郎デジタル相(61)林芳正官房長官(63)茂木敏充幹事長(68)小泉純一郎元環境相(43)の6人が既に出馬を表明。他にも斎藤健経産相、加藤勝信元官房長官、上川陽子外相らが立候補の準備を進めている。
女性閣僚の辞任相次ぐ安倍内閣 高市早苗氏が推薦文を寄せた「ヒトラー選挙戦略」とは?
小渕優子経産相に続き、松島みどり法相も辞任した。鳴り物入りだった女性閣僚たちへの批判が相次いでいるが、海外メディアでは女性閣僚とネオナチ団体との関係や靖国神社参拝についての報道が続いている。ハフィントンポストでは、高市早苗総務相が推薦文を寄せた「ヒトラー選挙戦略」を入手。何が問題視されているのか、あらためてその内容を読んでみた。
政治資金をめぐる問題で10月20日に辞任した小渕優子経産相に続き、松島みどり法相も自身の選挙区で「うちわ」を配布していたとする問題で辞任した。鳴り物入りだった安倍内閣の女性閣僚たちへの批判が相次いでいるが、海外メディアでも、女性閣僚とネオナチ団体との関係や靖国神社参拝についての報道が続いている。
特に女性閣僚の一人、高市早苗総務相については、ネオナチ団体の代表男性とのツーショット写真を撮っていたことが明らかとなったほか、1994年に出版され、ユダヤ人人権団体から批判を受けて2カ月で絶版となった書籍「ヒトラー選挙戦略」(小粥義雄著、千代田永田書房)に推薦文を寄せていたことから、ナチズムとの関係性を指摘する海外メディアが少なくない。
■ヒトラーをかわいくキャラクター化、「卐」のデザインも
「ヒトラー選挙戦略」の著者は、小粥義雄氏。略歴によると、1948年静岡県生まれ、成城大学経済学部卒業、衆議院前尾繁三郎事務所を経て、この本を刊行した時には自民党東京都支部連合会事務局広報部長を務めていた。
まず、本書の冒頭に引用されているのは、「ヒトラーの遺言」という文言。「余にとって日本は、変わることなく盟邦であり、友人でありつづけるであろう」とヒトラーと日本の親密性を伝える言葉だ。随所に、ヒトラーがかわいく描かれたキャラクターが登場、扉絵には「卐」がデザインとしてあしらわれているのも特徴的だ。
私たちは短期間に国論を統一、政権を奪取して第三帝国を建設したヒトラーは、現代選挙を考えるうえで、とても重要な教えを私たちに示しているんだと思います。(P2)
大衆の側に立って、大衆の声を聞き、大衆の心に訴えた政治手法は、混迷の時代、大衆文化時代の今日、「ピタリ」とあてはまる政治戦略ではないでしょうか。
ヒトラーの残した独裁政治、ユダヤ問題など歴史的評価は後世に譲るものとして、ヒトラーがすすめた、白か黒か、敵か味方かをはっきりさせ、この敵と徹底的に戦う政治戦略は、選挙での「当選」か「落選」かの結果と同じ論理なのです。(P3)
「ヒトラーの歴史的評価を後世に譲る」という断りで、ヒトラーを取り上げることへの免罪符にしたのかもしれないが、政治感覚の欠如と言わざるをえない。
■「楽しい選挙の落し穴は公職選挙法です」
続く、「はじめに」では、「選挙って楽しいもの」であるはずなのに、立候補する人が減少していると嘆いている。その理由とは−−?
楽しい選挙の落し穴は公職選挙法です。ある日突然に警察が訪ねてきて犯罪人に仕立てあげてしまうという恐ろしい法律です。公選法を知らなければ学園祭のノリで楽しい選挙ができるのに、この反市民的な法律をクリアしないと選挙運動はすすまないのです。(P8 〜9)
公選法を「悪法」と断じている。さらに、本書は「候補者になろうとする人達やこれから選挙を戦う人達にとっての、選挙戦の基本となる心がまえについてまとめあげたもの」として、次のように述べている。
選挙必勝法はただひとつ、強い信念を候補者がもつこと。
かつて第三帝国を築いたアドルフ・ヒトラーの政治・組織・宣伝論のなかから、現代選挙必勝法を考察してみました。ヒトラーの政治戦略は大衆宣伝が基本です。これはまさに現代選挙運動にも通じる戦略なのです。(P10〜11)
■「説得できない有権者は抹殺すべき」
本書は、「まず、選挙に出ようと思ったら」「後援会の組織づくりはこうすすめよう」「候補者になったら肝に命じよう」「選挙ではこんなことも要求されるだろう」の大きく4つのパートに分かれている。4つのパートはさらに細かい章立てになっているが、その冒頭にはそれぞれドイツでは禁書となっているヒトラーの著作「我が闘争」などの言葉が引用されている。
本文でも、過激な表現が散見される。「まず、選挙に〜」の「勝利に一直線」という章では、いかに支持者を得るかについて書かれている。
説得できない有権者は抹殺すべきです。この抹殺とは人を殺すことではありません。政治的活動を一切させないように工作することです。そのまま放置していたのでは、他陣営の有力な戦力になってしまうことがあります。(P35)
また、「候補者になったら〜」の「女尊男卑の精神」という章では、女性の力が選挙活動には重要と説いているのだが、女性に対する認識は「女尊」にはほど遠い。
女性は直情的です。難しい理屈や理論よりも、愛情をもって接すれば大きな支持者を誕生させることが可能です。(P70)
女性たちは「愛」があればさらに進みます。理論や教義を覚える前に、女性は愛されているという実感の中で行動をしてくれるはず。(P71)
女性は心の安らぎの原点です。女性は支持拡大の突撃隊です。楽天的な女性に接していれば、必ず明るい未来が見えてきます。(P73)
続く「控えめな親族・家族」では、1991年の統一地方選挙の市議会議員選挙でトップ当選を果たした新人がいたこと触れて、こう述べている。
投票日の三日前、市議選対の本部長は「候補者が落選したら親族はこの街にいられないぞ」と候補者の親戚代表を脅かしたのです。この脅しがきいて、後援会組織にとらわれないウラの親族たちが必死になって集票活動に熱中してトップ当選を飾ったのです。ヒトラーが親族の出しゃばりを嫌ったように、選挙でも親族はあくまでも影になって行動することが大切なのです。(P77)
■「独身だったヒトラーには恋人がいたようにオモテとウラの使い分けを」
政治家の二面性を正当化する章もある。「選挙ではこんなことも〜」の「候補者の日常生活」では、ヒトラーが独身だったものの、私生活ではエヴァ・ブラウンという恋人がいたことに言及。その「オモテ」と「ウラ」を使い分ける度量が要求されると説いている。
立候補者全てが真面目に清貧に生活せよというのではありません。ただ「オモテ」と「ウラ」の二面性を持つ必要があります。オモテは誰よりも清貧な生活、真面目な人柄、誠実な行動をセールスポイントとしなくてはなりません。(中略)
ウラでは自由奔放な生活も必要です。他人の目に触れない行動時にはハメをはずすことだって良いのです。(P101)
候補者の日常生活は「オモテ」と「ウラ」をはっきりと区別することです。オモテとウラの行動を使い分ける確かな演技力をつけることで当選への道が約束されてくるのです。(P103)
■警察の捜査には「日程、会計帳簿、組織図、名簿類を処分することが大切」
最後に加えられているのが、「付録 万全の公職選挙法対策で楽しい選挙を」という項目だ。ここでは「警察は味方ではない」と何度も強調している。
公職選挙法は、国民誰でもを犯罪者に仕立てあげることのできる悪法です。善良な市民でも、ある日突然に犯罪者にすることが可能な法律が公職選挙法です。何も知らない市民は、わからないままに「公職選挙法違反」のレッテルを貼られてしまい、前科者になってしまいます。(P118~119)
また、陣営まわりに刑事が出没すれば、捜査の着手を知ることができるとして、次のように注意を促している。
捜査当局の動きは実態全てをつかむことは出来ませんが、日頃のつきあいの中で確認する必要があります。事件への対応の第一歩は、まず押収物をなくすことです。捜査当局は証拠隠滅などというおそろしい言葉を使って脅かしてきますが、ひるまず戦うことです。(P127)
万が一、選挙事務所の捜索が行われることが予想される時は、日程、会計帳簿、組織図、名簿類はイの一番に処分することが大切です。(P127)
捜査の着手をキャッチしたのなら、直ちに反撃を開始すべきです。(中略)
あわてないで書類をひとつひとつ自らの手で整理して処分すべきです。書類は焼却しても良いし、どこか第三者の人に預けるのもひとつの方法です。いずれも自分ひとりの考え、自らの手で実行することです。自らが口を割らなければ「絶対にわからない」という強い信念があれば、証拠隠滅で逮捕するなどという警察の威しにも充分対応できるのです。(P129)
候補者の心構えや一般論を説いている他の章に比べ、ここはかなり具体的なアドバイスが詳述されていた。
本書の随所に登場するキャラクター化されたヒトラー
■「まっ白なイメージのなかからヒトラーを見て」
通読すると、著者が選挙活動を行ってきた経験から書かれた候補者へのメッセージだが、なぜわざわざヒトラーを持ち出す必要があったのか疑問を覚える。「あとがき」では、次のように説明している。
「ヒトラーは大嫌い」
ヒトラーという名前を口に出しただけで、拒絶反応を示す人がいます。ドイツでは、いまだにヒトラーはタブーとされています。しかし、このままみんなが嫌いと言って避けていたのでは、むしろ何も知らない人たちが、ネオ・ナチ運動に走ってしまうのではないでしょうか。(P164)
まず、大勢の人たちにヒトラーを知ってもらいたい、そのためには、黒いイメージよりも、まっ白なイメージのなかからヒトラーを見て頂きたいと思います。ヒトラーのキャラクターイラスト、卐マークのデザイン化などあらたな創意工夫を試みてみたのです。(P165)
どんなに説明しようとヒトラー礼賛ととられても言い逃れができない本書は、ユダヤ人人権団体などから「この本はヒトラーを正当化しすぎている」などの抗議を受けて、発刊2カ月で絶版が決まった。
高市氏はこの本に推薦文を寄せていたことが、インターネットメディア「インターナショナル・ビジネス・タイムズ」のイギリス版などで報道。高市氏は国会議員になった翌年に、この本について「候補者と認知された瞬間から始まる誹謗、中傷、脅迫。私も家族も苦しみ抜いた。著者の指導通り勝利への道は『強い意志』だ。国家と故郷への愛と夢を胸に、青年よ、挑戦しようよ!」と推薦文を書いていたという。
これについて高市氏の事務所は「推薦文については記憶がなく、コメントできない。本人も著者を知らない」とコメントしているという。
しかし、20年前に出版されたものとはいえ、多くの問題をはらんだ本書を推薦したことは現役閣僚として批判されることだろう。内容を吟味せずに推薦文を寄せていたのだとしても、政治家として脇が甘いと指摘されても仕方ない。安倍内閣には、今後も内外の厳しい視線が注がれる。
2021.09.08 15:25
ジャーナリズム
高市早苗氏、ヒトラー選挙“賛美本”に推薦文…外国人流入阻止掲げる極右代表と写真撮影
文=編集部
【この記事のキーワード】安倍晋三, 高市早苗, 稲田朋美
高市早苗氏公式サイトより
「仮に首相になったとしても、すぐ足元をすくわれるような情報が出るのではないかと気をもんでいます。稲田(朋美)さんも似たような点があるのですが、とにかく高市さんの周りには、昔から危うい人物がたくさん寄ってくる。また、ご自身も近寄ろうとする傾向がある。特に“例の本”から続く主義主張に関する疑惑が、いまだに野党やその支持者界隈でささやかれ続けています。派閥挙げての支持に踏み出せない背景には、そうした理由もあるのではないでしょうか」
自民党総裁選への立候補を表明している高市早苗前総務相に対し、清和政策研究会(細田派)の関係者はそう声をひそめる。同派閥出身者の安倍晋三前首相から強力な支援を受ける高市氏だが、順風満帆に党をまとめられるかについては不透明なようだ。また、“例の本”とはなんのことなのだろう。
絶版となった『ヒトラー選挙戦略』を絶賛の過去
「候補者と認知された瞬間から始まる誹謗、中傷、脅迫。私も家族も苦しみ抜いた。著者の指摘通り勝利への鍵は『強い意志』だ。国家と故郷への愛と夢を胸に、青年よ、挑戦しようよ! 衆議院議員高市早苗」
高市氏がそう推薦した本は1994年4月に発刊された『HITLER(ヒトラー)選挙戦略』(小粥義雄著、ヒトラー政治戦略研究会編、千代田永田書房)。著者の小粥義雄氏は当時、自民党東京都支部連合会事務局広報部長だった。
冒頭の推薦コメントは、1994年5月5日号の「週刊東京政経通信」の見開き特集紙面『選挙の原点に戻って「HITLER戦略」を読む』に掲載されていた。ちなみに推薦者には高市氏のほか、新生党(当時)党首で首相だった故・羽田孜氏の名前も。羽田氏は「来年の統一地方選選挙での候補者選びには、大いに参考になります」などと記載していた。この年の4月25日に発足した羽田内閣は「来年の統一地方選」を迎えることなく、64日間で退陣した。
同年6月14日付朝日新聞記事『ヒトラー冠した選挙本 批判続出で絶版に 自民東京都連の広報部長が著者』によると、この本はイスラエル大使館や米・ユダヤ人団体サイモン・ヴィーゼンタール・センターなどから強い抗議を受け、海外メディアの批判もあって絶版となったという。
本の内容に関しては、ハフィントンポストが2014年10月21日に公開した記事『女性閣僚の辞任相次ぐ安倍内閣 高市早苗氏が推薦文を寄せた「ヒトラー選挙戦略」とは?』で詳述している。
同記事によると、ドイツでは禁書となっているアドルフ・ヒトラーの著書『我が闘争』の言葉を引用した上で、「女性は心の安らぎの原点です。女性は支持拡大の突撃隊です。楽天的な女性に接していれば、必ず明るい未来が見えてきます」「説得できない有権者は抹殺すべきです。この抹殺とは人を殺すことではありません。政治的活動を一切させないように工作することです。そのまま放置していたのでは、他陣営の有力な戦力になってしまうことがあります」などと述べられていたのだという。
ナチス信奉の極右団体所属の支援者と写真撮影
そもそもハフィントンポストが前述の記事を掲載することになったきっかけはなんだったのか。
2014年9月、高市氏や稲田朋美氏ら自民党の国会議員3人が、ナチス・ドイツの「ハーケン・クロイツ」を用い外国人流入阻止などを主張する「国家社会主義日本労働者党」の男性と写真に写っていたことが発覚したのだ。
同年9月10日付毎日新聞記事『極右代表と撮影:高市氏と稲田氏ら、欧州メディアが批判』によると、高市氏の事務所は取材に対し、「雑誌の取材を受けた際『山田』と名乗る男性が同席し『一緒に写真を撮りたい』と言うので、雑誌の出版社を信頼してお応えした。どういう方か全く知らなかった」と答えたのだという。宏池会(岸田派)関係者は話す。
「“日本初の女性総理”という部分だけ押し出せば良いというものでもないでしょう。過去の話とはいえ、“ナチズムの共感者である”と欧米各国に認知されるというのは、日本人が思っている以上に深刻な事態です。少なくとも『知らなかった』では済まされない話です。
確かに最近、欧州内ではナチズムと親和性のある極右政権が誕生しています。だからといって、ナチス・ドイツの同盟国だった我が国の歴史的な背景から見て、“日本でも大丈夫だ”ということにはならないのではないでしょうか。
“戦後に押し付けられた歴史認識を正しく修正しよう”というのが安倍さんや高市さんの主張ですし、戦後日本が不当な扱いを受け続けていた部分もあるとは思います。ですが、本当に高市さんは『内政干渉だ』などと世界を向こうに回して戦う気がおありなのか。対米、対イスラエルの関係はもちろん、現実主義外交の視点から見て、本当にそんなことが可能なのかという疑問は尽きません。
誰からも批判されない人生を歩んでいる政治家などいませんが、国内のみならず世界的な大局を見誤れば自身の政治生命だけでなく、日本という国家に打撃を与えかねないのが現代社会だと思うのですが」
懇意にしていた森喜朗・前東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長が「女性発言」で辞任して以来、保守論壇で「日本の保守の危機」を訴え続けている安倍氏。高市氏に強力な支援を惜しまない背景には、自身や仲間に対する世論の反発への焦りがあるのかもしれない。混迷を極める党総裁選は17日告示、29日に投開票される。
(文=編集部)
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なんでこれほど詳しく充実した記事の宮武嶺さんのブログランキングがもっと上がらないのでしょう。世界の七不思議に数えたい。
このgooブログは表題が40文字までだったのが数年前に100文字まで書けるようになったんです
それで表題だけ見ると中身が大体わかるように思われてしまって、中身読んでもらえてないのでは?!疑惑もあります笑笑
あと、やはり長いですよね
わたくし、訴状や準備書面もコッテリしてるんですが、どうしても自説の根拠や証拠を書きたくなってしまってあまりに長く、それでポチッとするところまで辿り着けずに途中離脱する読者も多い気がします
尊敬する澤藤統一郎先生も10年間1日も欠かさずブログ記事を連載されてる間、とにかく読者の皆さんから長い長いと文句を言われてたそうで笑笑、網羅的に書こうとすることと自説の理由づけをいっぱいあげようとするのが、弁護士の悪弊かもしれないです
なんとか細切れにできるよう努力します!
考えた方法は
記事冒頭に記事の要約を置いて、まずそこにボタン押しのお願いを置く。
記事は今まで通り普通にこってりと書く。
ランキングボタンを記事のところどころに(うちのブログのように目立たないような小さなボタンを使って)入れる。
というものです。いい方法が見つかるといいですね。私も時々自分のブログでエブリワンブログへの案内とランキングボタン押しのお願いをしてみます。
いいですね、この質問。でも、パーティー券での裏金に限っての質問ですよね。
小泉進次郎氏がやっていた「事務所費3重計上」等の手口を使えば、裏金作りは簡単。
小泉議員は、もう、やっていないのでしょうか?
この質問に続いて「推薦人に”統一教会”は何人?」というのもぜひ。