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広島県など中国地方の地方紙である中国新聞が、河井克行・案里夫妻の公職選挙法違反(買収)事件に関して、凄いスクープを発しました。
検察当局が2020年1月に河井克行元法相(60 服役中)の自宅を家宅捜索した際、当時の安倍政権の幹部(安倍晋三総理総裁、二階俊博幹事長、菅義偉官房長官、甘利明選挙対策委員長)から現金計6700万円を受け取った疑いを示すメモを発見し、押収していたことがわかったというのです。
このメモの上半分には「第3 7500万円」「第7 7500万円」と書かれ、それぞれ入金された時期が付記されています。
そして、その下に「+(プラス)現金6700」と手書きで記され、さらにその下に
「総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」
と手書きされていたというのですね。
アベ友・スガ友の河井克行元法相に異例の実刑判決!安倍前自民党総裁・二階幹事長は自民党本部から河井夫妻に交付された政治資金1億5000万円の使途について説明せよ。
そして、中国新聞によると
『「第3 7500万円」と「第7 7500万円」の記載について東京地検特捜部などの検察当局は、 自民党本部が参院選前の19年4~6月に克行氏の自民党広島県第三選挙区支部と妻の案里氏(有罪確定)の党広島県参院選挙区第七支部に振り込んだ各7500万円(計1億5千万円)と分析。
「+現金6700」は1億5千万円に加えて6700万円が現金で提供され、「総理2800」などの記述は内訳を記しているとみている。
「総理」は安倍首相、「すがっち」は菅義偉官房長官、「幹事長」は二階俊博自民党幹事長、「甘利」は甘利明党選挙対策委員長=いずれも肩書は当時=で、数字は提供した金額を万円単位で示しているとみて克行氏を追及したが、捜査は進展しなかったとみられる。
安倍氏ら4人と克行氏の主な政治団体や政党支部の政治資金収支報告書には、このメモに記された資金のやりとりは載っていない。公選法違反(買収)や政治資金規正法違反(不記載)に当たる可能性もある。』
というわけです。
自分の派の古参幹部である溝手氏がこれだけ悲惨な差別待遇を受けて落選したのに、安倍首相らに全く文句を言えず尻尾を振っていた岸田文雄氏もある意味凄い。
収賄罪で起訴された吉川元農相は菅総理が勝った自民党総裁選挙の選対事務局長で、二階派の事務総長だった人。大臣室で賄賂を受け取った容疑について、菅・二階両氏は説明すべきだ。甘利明氏もね!(笑)
河井氏は菅義偉前首相とは当選同期で、菅氏を慕う若手・中堅議員の「向日葵(ひまわり)会」を作って主宰していましたから、「すがっち」と呼んでいても全然おかしくありません。
また、この河井氏は2012年9月の自民党総裁選で、完全に劣勢と見られていた安倍前首相の推薦人に最も早く名乗りを上げて安倍候補を救った一人です。
そして、同年12月の第2次安倍政権発足後は首相補佐官や党総裁外交特別補佐など重用され続けてきました。
だからこそ、2019年7月の参院選に妻の河井案里氏が広島選挙区から立候補すると、当時の安倍首相も菅官房長官も応援に駆けつけています。
強制捜査を受けた河井克行前法務大臣と案里夫妻は、安倍首相と菅官房長官の究極のお友達♡
前の法務大臣だったのに有罪ならば買収で実刑確実。河井克行氏は安倍首相の自民党総裁選第一の推薦人で、菅官房長官を支える「向日葵会」の主催者。
そこで、うちのブログではこう書いてきました。
『河井夫妻の容疑は2600万円を100人の買収に使ったという空前の公職選挙法違反なんですが、その資金を河井氏は裁判で自分のポケットマネーから出したと言いました。
実刑の危険を増しても、親分たちのことはかばったわけですね。
しかし、安倍総裁・二階幹事長が牛耳る自民党本部から、この買収資金が出ている疑いが濃厚です。
なぜなら、案里候補と同じ選挙区の溝手候補を含めほかの候補は、自民党から1500万円が一律に支給されたのに、2019年7月の参院選の河井案里陣営にだけは、ちょうどその10倍の1億5000万円が出されているんです。』
どんぴしゃりでしたね。
そして、二階氏や菅氏が必死で「そんなことあるわけがない」と中国新聞に否定しているのに、空気を読まない(頭がちょっと足りない)当時の選対委員長の甘利明氏が9月7日に
「選対委員長として陣中見舞いで届けた。党からのお金だった」
とメモとおりの100万円の現金提供を認めてしまったので、このメモの信ぴょう性はますます高まりました。
これはもう、臨時国会では二階氏と菅氏は証人喚問して、この選挙資金提供について説明させないといけません。
二階幹事長が「政治と金の問題で自民党はずいぶんきれいになっている」とまた放言。いつの自民党と比べてるの?カジノ汚職、鶏卵汚職、河井夫妻の買収に菅原香典問題とカネの問題まみれなのに。
安倍・菅・二階の自民党が公職選挙法違犯(買収)で起訴された河井克行・案里夫妻に買収資金を1億2000万円の政党助成金。残り3000万円は官邸機密費?安倍総理を国会に証人喚問せよ。
関連記事 この事件もきっかけは文春砲だった。
そして安倍政権の守護神と言われた黒川東京高検検事長が去ったことで捜査妨害もなく、捜査が進んだ。
読売新聞は検察が河井夫妻から買収を受けた側の地方議員たちに対する捜査に問題があったというスクープを連続しています。
それはそれで大事なのですが、やはり河井夫妻の買収事件の舞台となったご当地広島の中国新聞が、こうやって権力への追及を続けているのは立派です。
菅氏と二階氏が岸田政権では反主流派なのでこのスクープが出しやすかったのかもしれませんが、まだ自民党政治の中枢にいて大きな影響力を持っているのは間違いないのですから、まともな野党は国会でガンガン追及すべきでしょう。
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【独自】河井元法相、買収原資は安倍政権中枢からか 4人から6700万円思わせるメモ 自宅から検察押収
9/8(金) 5:00配信
中国新聞デジタル
河井克行元法相(左)と妻の案里氏
2019年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で、検察当局が20年1月に河井克行元法相(60)=服役中=の自宅を家宅捜索した際、当時の安倍晋三首相をはじめ安倍政権の幹部4人から現金計6700万円を受け取った疑いを示すメモを発見し、押収していたことが7日、関係者への取材で分かった。検察当局は、元法相が広島県内の地方議員や後援会員に現金を配り回った買収の原資だった可能性があるとみて捜査していたという。
【図解】大規模買収事件を巡る金の流れ
関係者によるとメモはA4判。上半分に「第3 7500万円」「第7 7500万円」と書かれ、それぞれ入金された時期が付記されている。その下に「+(プラス)現金6700」と手書きで記され、さらにその下に「総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」と手書きされていた。
「第3 7500万円」と「第7 7500万円」の記載について東京地検特捜部などの検察当局は、 自民党本部が参院選前の19年4~6月に克行氏の自民党広島県第三選挙区支部と妻の案里氏(有罪確定)の党広島県参院選挙区第七支部に振り込んだ各7500万円(計1億5千万円)と分析。「+現金6700」は1億5千万円に加えて6700万円が現金で提供され、「総理2800」などの記述は内訳を記しているとみている。
「総理」は安倍首相、「すがっち」は菅義偉官房長官、「幹事長」は二階俊博自民党幹事長、「甘利」は甘利明党選挙対策委員長=いずれも肩書は当時=で、数字は提供した金額を万円単位で示しているとみて克行氏を追及したが、捜査は進展しなかったとみられる。
安倍氏ら4人と克行氏の主な政治団体や政党支部の政治資金収支報告書には、このメモに記された資金のやりとりは載っていない。公選法違反(買収)や政治資金規正法違反(不記載)に当たる可能性もある。
安倍氏は昨年7月の参院選の街頭演説中に銃撃され亡くなった。7日の中国新聞の取材に対し、二階氏は現金提供を否定した。一方、甘利氏は克行氏に100万円を提供したことを認め、選対委員長として他の候補にも一律に配った陣中見舞いだったと説明した。菅氏の事務所には同日午前に取材を申し込んだが夕方までに回答はなかった。
克行氏は、21年10月に懲役3年の実刑判決が確定し、栃木県内の刑務所で服役している。
克行氏を巡っては、現金を配った地方議員や後援会員の名前や金額を記したリストを自宅に保管。検察当局が家宅捜索で押収したことから、100人に計2871万円を渡した前代未聞の買収事件の摘発に発展した。
買収の資金に関し克行氏は自身の公判で、党本部からの1億5千万円ではなく「手持ち資金を使った」と供述していた。
中国新聞は、政権中枢から提供された裏金が買収に使われた疑いがあるとの情報を得て、関係者への取材を続けてきた。
中国新聞社
河井元法相メモに「すがっち」と書かれた菅義偉氏、現金提供を否定「そんなことあるわけがない」 参院選広島選挙区の大規模買収事件
2023/09/08 中国新聞
関係者によると、メモには「+(プラス)現金6700」「総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」と手書きされていた。検察当局は、「すがっち」は当時官房長官だった菅氏で、現金500万円を提供した可能性があるとみて元法相を追及していた。
菅氏はこの日の取材で、元法相から「すがっち」と呼ばれていたかどうかについて「知らない」と述べた。
© 株式会社中国新聞社
河井元法相メモ、甘利100は本人認める 「陣中見舞いで届けた。党からのお金だった」 すがっち500と幹事長3300は否定
2023/09/08 中国新聞
2019年の参院選広島選挙区の大規模買収事件を巡り、河井克行元法相(60)=服役中=方から政権幹部による多額の現金提供の疑いを示すメモが押収されていた問題で、メモに記載があった菅義偉官房長官、二階俊博自民党幹事長、甘利明党選挙対策委員長(いずれも肩書は当時)が8日までに中国新聞の取材に答えた。現金提供について菅氏と二階氏は否定し、甘利氏は認めた。
関係者によるとメモはA4判で、「+(プラス)現金6700」「総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」と手書きされていた。「総理」は安倍晋三元首相(昨年7月に死去)、「すがっち」は菅氏、「幹事長」は二階氏、「甘利」は甘利氏とみられる。
検察当局は、数字は4人が提供した金額を万円単位で克行氏が書いたと分析。この4人から計6700万円の現金提供を受け、広島県内の地方議員や後援会員に配り回った可能性があるとみて、克行氏を追及したが、捜査は進展しなかったもようだ。
菅氏は8日、克行氏への500万円の現金提供について「そんなことあるわけがない」と否定。「すがっち」と呼ばれていたかどうかについて「知らない」と述べた。
二階氏は7日、3300万円を提供した疑惑について「そんなことあるわけないじゃない。証拠だってあるのかい」と強調した。買収の原資になった疑いがあると検察当局がみている点を尋ねると「冗談じゃないよ」と色をなして反論。克行氏の妻で参院選に立候補した案里氏(有罪確定)について「案里っていったい何者なのよ」とも語った。
100万円を渡したとされる甘利氏は7日、「選対委員長として陣中見舞いで届けた。党からのお金だった」と現金提供を認め、他の参院選候補者にも一律に配ったと説明した。買収に使われる認識はあったかどうかは「おれに聞かれても分かんねえよ」と答えた。
買収の資金に関し克行氏は自身の公判で「手持ち資金を使った」と供述していた。中国新聞は、政権中枢から提供された裏金が買収に使われた疑いがあるとの情報を得て、関係者への取材を続けてきた。
© 株式会社中国新聞社
これからもぜひ一日一回、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!!!
それにしても、よっぽど地方の新聞の方が常識がありますよ。
異様な極右御用紙産経は論外としても、権力にひれ伏す全国紙の凋落は目を覆うばかりですね。
最大の疑問です。