学校法人「加計学園」(岡山市)の岡山理科大学獣医学部を愛媛県今治市に新設する計画が国会で大問題になってもう一か月以上なのですが、政府はあくまでもごまかそうとしています。
この加計学園理事長は安倍首相の「腹心の友」であり、そのことが計画をめぐる行政判断をゆがめることはなかったのかが、問題の核心です。
この獣医学部新設に当たって文部科学省が作成したとされる文書には
「官邸の最高レベルが言っていること」
「総理の意向だと聞いている」
などと、内閣府が早期の学部新設を働き掛けたことをはっきり示す文言があります。
安倍政権は文書について内部調査を行ったものの
「確認できなかった」
と早々に結論づけ、内容を全面的に否定しています。
そして、野党側が同省内で共有したとみられる電子メールの写しが見つかったとして再調査を要求しても拒否し続けているのです。
2017年6月5日の衆院決算行政監視委員会では、民進党委員がメールの送受信者十人の名前を読み上げたのですが、同省高等教育局長は「同姓同名の職員は実際いる」と答えながらも、出所や入手経路が明かされていないとして、確認は拒みました。
容易に確認できることをも確認しようとしないのですから、むしろ、政府は自らの「犯行」を自白したのも同然でしょう。
少なくとも、両議院には国政調査権があり、行政権にはこの調査に応じる義務があるのですから、ここまで確認調査を拒む態度は憲法に反すると言えます。
そして、行政機関のこうした姿勢は、行政の長である安倍首相自身が真相解明にきわめて消極的、いや、極端に隠蔽に走っていることの反映です。
安倍首相はこの獣医学部新設計画への関与を尋ねられると
「私の意向は入りようがない」
と否定し、野党側の指摘には
「印象操作」
と野党批判を繰り返していますが、追及をかわし続けることは、国民の知る権利の蹂躙するものです。
安倍首相は、かつて学園の監事を務め、報酬を受け取っていたことを認めていおり、また首相のミャンマー訪問に学園の理事長が同行して、政府専用機に同乗していたことも明らかになりました。
安倍首相には説明責任があるのです。
さらに、この獣医学部新設をめぐり、文部科学省が内閣府から「官邸の最高レベルが言っている」などと言われたと記録された文書について、文書が省内の複数の部署で共有されていることが明らかになりました。
文科省は文書は確認できなかったと結論づけたのは嘘だったのです。
文書は「藤原内閣府審議官との打合せ概要(獣医学部新設)」で、2016年9月26日の日付や、出席した内閣府の藤原豊審議官(地方創生推進室次長)と参事官、文科省専門教育課長、同課長補佐の4人の名前が書かれています。
文書については、民進党が文科省内でやりとりされたメールに添付され、共有されていたというのです。
もはや、この文書について政府が確認できないと言い逃れすることは許されません。
そして、この問題の焦点にいる前川前文科省事務次官、さらには加計理事長などを証人喚問すべきです。
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2017.6.6 22:22 産経新聞
【加計学園問題】
加計文書「省内で共有」 文科省の複数職員証言
学園は政府の国家戦略特区制度を活用した学部新設を計画。文書は民進党などが5月に入手し、昨年11月に特区の諮問会議で安倍首相が獣医学部新設方針を表明する前に、特区担当の内閣府とのやりとりを文科省が記録したものとされる。
取材に対し、文科省職員の一人は「文書は高等教育局専門教育課が、上司への説明用に作成した」と説明した。別の職員も「総理の意向といった文言が記されているのを見て、文科省にとって面倒な案件だという認識があった」と述べた。
一方、民進党は6日、昨年11月の学部新設方針表明時点で、文科省が学園を前提にしていたとうかがえる新たな想定問答の文書を入手したと公表した。
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のらりくらり喉元過ぎればなんとやら。
国民を舐めすぎ。
しかし舐められて当然、長い年月をかけて洗脳の効果が実ってきていますもの。マスコミ然り。安倍ちゃん万歳、自民党万歳!あなた方は大日本国の救世主、薄汚い在日は大日本国から出ていけ!
はいはい、ご立派ご立派。
しかしこのタイミングで大坂容疑者逮捕ですか。う〜ん、臭う…プンプン臭いがしすぎて隠しきれていませんなぁ。
では、明日の朝はまた我が家に客人が訪ねてきそうですので、早めにロム専に戻らせていただきます。
立法府たる国会は行政府より上位の存在であり国政調査権を有しているのですから、安倍首相始めとして行政府は疑惑に答えて説明する義務があります。
安倍首相には、そのような国家統治の仕組みが分からないようですね。
何をしても許される中国独裁体制の権力者みたいに勘違いしているのではないかと思われます。
安倍首相を応援する保守層は普段から「道義国家」みたいなことを主張しているのですが、権力者がこのような不正疑惑に対してマトモに説明しようともせず、それどころか重要な証言を行なった元官僚を関係無い事で個人攻撃していることに対してどう思うかと思います。
この政権は喉元過ぎれば熱さ忘れるという国民意識を試しているのではないか?
ここまでむちゃくちゃな政権ならば普通なら内閣支持率が軽く四割にがた落ちとなるものだ。
マスコミが言うところの野党不在ならば無党派層の拡大、政党不人気といった現象になりそうなものの相変わらず五割越えの内閣支持率ってどうなんだ?
そんな疑問にかすったのが朝日新聞に出ていたいけすかない三浦という女性学者の発言だ。
この人に言わせると朝日新聞などの新聞
記事が治安維持法なんて大袈裟なことを
記すから世間は彼女が出演している番組の司会者みたいにかえって共謀罪法案に賛成するなんてことになるそうだ。
朝日新聞をはじめとするたいていの新聞解説では共謀罪が治安維持法と同様だなどと決めつけてもいないのにかなりな印象操作をしているものだと呆れさせられたが(笑)、こんなもっともらしい人がマスコミにより露出して何となく煙に巻く
のも安倍政権の何となく過半数支持率に
貢献しているのではとも思う。
治安維持法『制定課程』と共謀罪審議の
流れが酷似していることなどに警鐘を鳴らしているのが読売産経以外の普通の新聞社の解説である。
てな小理屈も、喉元過ぎれば熱さ忘れる
にはどうにもならないか。
それでもやはり言わずはなるまい。
野党は絶対安倍晋三許すまじ一直線でぶれないこと。あらゆる安倍晋三的なものとは手を結ばない。
魔をもって魔を倒すような発想で安倍晋三に勝るとも劣らない極右系都知事と変な共闘をしないこと!
しかし、前都知事が変なタイミングで小池百合子の間接支援をしちゃうんだから
いやになる。前途多難だな。
これについて、加計学園にはミャンマー留学生が多数いるから当然とか言い訳していたらしいが、「現在の加計学園にミャンマーからの留学生は一人もいない」
HOM55 さんのツイートより。
https://twitter.com/HON5437/status/871580776457949184
「日本の借金は1000兆円を超えました。社会保障費、医療費が増えています。将来のために増税しなければいけません。」と言われて「未来の子供たちのためなら、増税してもいい。」と答える物わかりのいい国民。
もし、「日本の借金の原因は、自民党政権が私利私欲で税金をネコババしてきたからです。ネコババをやめさせて医療・社会保障にまわせば、借金をなくして国民の負担を減らせます。」と本当のことを言われたら「増税してもいい。」とはならないでしょう。
加計犯罪などの安倍一味による不正が国民一人一人に知らされているとは思えません。朝早く出勤し、夜遅くまで働き、休みの日にも出勤を強いられている人たちに、新聞やTVニュースを見る余裕があるでしょうか。
共謀罪もその内容はよく知らされていないようです。
4月25日の朝日新聞で各社の世論調査について解説がありました。「共謀罪法案の説明の仕方で回答が変わる。」「NHKの調査では『どちらともいえない』が最多になった。」ことなどから「法案に対する理解が進んでいない。」としています。
「キョーボーザイ? 何、新しい洗剤?」ということもあるかもしれません。(これが金田法相の言葉でないことを願いたいです。)
こんな状態で 「外国ではテロで多くの人が被害にあっています。オリンピックの安全な開催のためにテロ対策が必要です。そのために絶対必要な『組織犯罪処罰法』が国会で議論されています。あなたはこの『組織犯罪処罰法』に賛成ですか。」 と尋ねられれば「賛成」と答える人が多くなってしまうでしょう。
「加計学園という学校法人が獣医学部の開設でぼろもうけを企んでいます。安倍首相は加計学園が獣医学部の新設をできるように、新設の条件を突然変えました。この法人の理事長は安倍首相の親友です。安倍首相はこの疑惑を追及させないために『組織犯罪処罰法』を制定しようとしています。」と説明すれば「反対が増えるかもしれません。
暗黒のニッポンにならないために
知る努力、見抜く努力、知らせる努力
が必要です。
実際、前川さんは国会に呼ばなくてもワイドショーにでも呼んであげればいくらでも話してくれるでしょうし、加計さんと安倍さんの場合違法なお金のやり取りでもない限りただの陳情で終わってしまう話ですし。
もし前川さんを呼び出すなら出会い系バーの貧困調査に公金が使われていなかったかの方がまだ筋が立つんじゃないかな?
と思いついたら、すぐに、政治にもっと関心を持つ国民が多数であれば、そんなものも必要ないのに、と閃き、結局、頭の中は、いつもの堂々巡りをするばかり。
それにしても、昨日の参院の農水委員会での、森ゆう子議員からの質問にたいする藤原内閣府審議官の答弁は酷いものでしたね。
「自分がお会いした事も含めて、今治市との面談は確認できておりません。」
と聞いて、自分の日本語使いも酷い自覚はあるが、そんな私でも二の句がつげないず、出てきた言葉が、
あ~あ~あっ、やんなっちゃうな、あ~~~あああ、驚いた
でした。
自分の馬鹿な閃きも、目の前の出来事も、悪夢で済めばよいのだが・・・。
それは、調査をすると言っておいて時間をかせぎ、国会の会期切れに持ち込むことに狙いがあるのではないかと疑う。その間隙をぬって共謀罪成立に集注せんと。呼応して会期「小幅延長」の話も出てきたようだし。
会期中に報告できるかも、明言されなかったというのだから。一歩前進のように見えるが、どうか。
官邸から見れば「半歩後退」して「二三歩前進」が図られているのでは?「ひきさがって固める」(小田実)というやつだ。
○速やかとは?
渡辺輝人弁護士はさすがで、速やかの見本のような記事を当日の午後1時半前に公開した。まったくの同感。
それから、当日に、情報公開クリアリングハウスの声明も発表された。
いずれも、当ブログのリンク先(後者はNPJ)からみることができるが、ここにもリンクをはらせていただきたい。
https://news.yahoo.co.jp/byline/watanabeteruhito/20170609-00071908/
https://clearing-house.org/?p=1871
加計学園獣医学部新設の「総理のご意向」文書以降、あれだけ早く物事が進んだんだから、総理が文科省に「速やかに」と指示したと明言した以上は、明日早々には結果が聞けなくてはおかしいよね。渡辺弁護士は、当日午前中に調査完了してしかるべき、と上記でいってるけどね。
○速やかでない見本
いっぽうで、すみやかでない見本についての記事も出た。けさの朝日新聞の1面トップ。
「確認拒否に誤説明…政府、12時間を空費 森友問題審議」
http://www.asahi.com/articles/ASK505HPTK50UTFK00N.html
3面には、《解明阻む 事実軽視、加計でも》と。共謀罪も、そうだよ。
「読む国会」では、安倍首相が3分半、質問とは無関係のことをしゃべったあげく、「文科省が答弁したとおりであります」としか回答しなかった答弁が可視化されている。時間稼ぎで質問に「真摯に向き合わない」のだ。
http://www.yomu-kokkai.com/entry/abe-imai-kake
○「過てば文る」
今朝、起きて最初に目に入ったのが、洗面所に置き忘れていた先週の新聞だった(毎日/5日付「週刊漢字」)。
「過ちを文(かざ)る」──「小人の過つや必ず文る」という論語のことばだ。「牽強付会」「抑々」と並んでいる。
なにか根本的な問題への対処として、「過ちを文る」対処の一環が、首相の「徹底的かつ速やか」発言ではないかどうか。
渡辺弁護士の記事を読むと、文部省内部文書は「間接証拠」で、内閣府についての調査も関連して必須であることがわかる。
文科省が調査を「過ちを文る」ものにしてはいけない(「文過省」)し、ましてや「内閣府」への調査のないまま真相を隠す(「ない隠府」)ことは認められない。
○こんな記事も
最後に、先週出ていた記事には、日本会議の逢沢一郎議員のいとこの企業が加計学園の工事を請け負っているといったものなどがあった。菅良二今治市長と関係が深い企業が別の受注企業の下請けに入っている、とも。建設・獣医・製薬などの利権との関係などはどうなのか。解明すべきことは多く、ようやく端緒に就こうかというところではないか。国会、報道、その他でのさらなる徹底的な解明に期待したいと思う。