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冒頭の写真が意図的ですみません。かなり腹が立ってしまって。
とうとう、橋下徹大阪府知事と大阪維新の会がタカ派の本性をあらわにしたようです。
君が代斉唱時に起立しない教職員に対して「政令市も含めて(条例の)対象にすべき。府議が議論して決めたルールに府内の教員は従うべきだ」と強調。「起立しない教員は意地でも辞めさせる」「国旗、国歌を否定するなら公務員をやめればいい。もう(個人を)特定している。やらないなら府民への挑戦」とか何様のつもりなんでしょうか。
この人は多数決主義的民主主義を盲信しているようですが、日本国憲法は多数決をもってしても少数者の人権を侵害することは許されないという、立憲民主主義に立脚していることを知らない弁護士なんですね。もう一回、どっかのロースクールに放り込んだ方がいい。
「起立しない教員は意地でも辞めさせる」って、てめえの力を誇示したいだけじゃねえか(激怒)。
だいたい、東日本大震災や福島原発事故で日本全体が大変で、大阪も首都機能の一部分担など、大切な役割が求められているこの緊急時に、どうしてこんな不要不急な問題をわざわざ作り出すのか。政治センスがない以上に、この人、結局、自分の権力の効果を味わいたいだけで、市民生活なんてどうでもいいんですね、本当は。
国旗国歌法が制定されるときに、あれだけ国民に強制しないと小渕内閣が説明して法律化したのに、東京都といい、結局はこの始末。ほんとに政治家の言葉を信じられない。
東京と大阪に石原と橋下がいるこの国の不幸。
末尾の東京の裁判は勝ったり負けたりで近いうちにまとめて最高裁の判断が出ますが、あの最高裁ですから予断を許しません。
しかし、放射線のことばかり書いているのに嫌気が差していたので、元祖?茶髪弁護士の当ブログは、橋下維新の会にこれから徹底抗戦することを宣言します。
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共同通信
日本経済新聞
国歌斉唱「不起立の教員やめさせる」 維新の条例案、橋下知事 政令市も検討対象
大阪府の橋下徹知事が代表を務める「大阪維新の会」府議団は16日、5月議会に提案を予定している府立学校での国歌斉唱時に教職員に起立を義務づける条例案について、対象を「府下の公立学校」に拡大する方針を決めた。罰則規定はないが、府教委は政令指定都市の大阪、堺両市を除く市町村の小中高校教員に対しては任命権、懲戒処分権を持つ。
一方、橋下知事は報道陣の取材に対し「政令市も含めて(条例の)対象にすべき。府議が議論して決めたルールに府内の教員は従うべきだ」と強調。「起立しない教員は意地でも辞めさせる。ルールを考える」と、政令市も含め違反すれば処分する考えを示した。
府教委は平成14年以降、府立学校に対し「教育公務員としての責務を自覚し、国歌斉唱にあたっては起立する」と文書で指示しており、今年3月には卒業式での国歌斉唱時に起立しなかった守口市の中学校教諭を戒告処分にした。ただ、政令市の教員については地方教育行政法で政令市に任命・処分権があるため、府教委は「条例の適用対象となり得るかどうか、これから検討する」としている。
また、橋下知事は今春府立高校での入学式で国歌斉唱時に起立しなかった教員が38人いたとし、「国旗、国歌を否定するなら公務員をやめればいい。もう(個人を)特定している。やらないなら府民への挑戦と捉えてやめてもらう。公務員だからといって守られるわけがない」と述べた。
卒業式などの君が代斉唱では日の丸を向き、立って歌うと定めた東京都教委の通達に違反し、懲戒処分を受けた都立高校の教職員ら168人が、都を相手に処分取り消しと慰謝料を求めた訴訟の控訴審判決が10日、東京高裁であった。大橋寛明裁判長は「処分は重過ぎ、懲戒権の範囲を逸脱している」として、請求を棄却した一審東京地裁判決を変更し、処分取り消しを言い渡した。
都教委が通達を出した2003年以降、処分を取り消す判決は初めて。通達そのものについては「合憲で適法」と判断し、慰謝料請求は棄却した。
大橋裁判長は「不起立は歴史観や信念に基づく、やむにやまれぬ行動だった。式を混乱させる意図はなく、実際に混乱はなかった」と指摘。通達以前の処分と比較し、「かつては式を妨害しても、懲戒より軽い訓告しか受けない場合があった。処分は妥当でない」と述べた。
訴えていたのは03~04年度に戒告や減給の処分を受けた教職員やOBで、「通達は思想良心の自由などを保障した憲法に違反する」と主張していた。
大橋裁判長は同日、都内の元公立小教諭ら2人が起こした同様の訴訟でも、懲戒処分を取り消す逆転判決を言い渡した。
(後略)
君が代斉唱せず、ピアノ伴奏せず懲戒処分 東京高裁取り消し
2011 年 3 月 10 日 読売新聞
入学式や卒業式で国歌を斉唱しなかったことなどを理由に東京都教育委員会から懲戒処分を受けた都立学校の教職員ら計168人が、都に処分の取り消しと1人当たり55万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が10日、東京高裁であった。
大橋寛明裁判長は、請求を棄却した1審・東京地裁判決を変更し、ほぼ全員の処分を取り消した。賠償請求は棄却した。
都教委は2003年10月、都立学校の各校長に対し、式典での国旗掲揚や国歌斉唱を適正に行い、校長の職務命令に教職員が従わない場合、服務上の責任を問うとする通達を出した。教職員らは同年11月~04年4月の式典で国歌斉唱の際に起立しなかったなどとして、戒告や減給の処分を受けた。教職員側は「通達に基づく職務命令は思想・良心の自由を保障した憲法に違反する」と主張していた。
また、ピアノ伴奏を拒否し、戒告処分を受けた元小学校教諭ら2人が処分取り消しなどを求めた訴訟でも、同高裁は同日、請求を棄却した1審・東京地裁判決を変更し、処分を取り消した。
やっぱりな。
どの政党にも属してないから、やりたいことがやれるという評価をしている弁護士さんの意見も数人からきいたことがあって、そのたびに疑問を感じていたけれど、ほらほら、やぱこういうことするし。それもこの時期に。。。
だからいやなんだ。ちっ。
石原君も橋下君も…。
さて、これを教育法の基本法によって、検証する。
以下のように、教育基本法第16条は、教育行政の中立を定めてあり、「教育は、不当な支配に服することなくこの法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきものであり、国と地方公共団体との適切な役割分担及び相互の教育の下、公正かつ適切に行われなければならない」と定めている。
また、法第14条は、「政治教育の教育上尊重さればければならない」として、「法律に定める学校は、特定の政党を支持し、またはこれに反対するための政治教育その他政治的活動をしてはならない」と定めている。
一介の政治家である大阪府知事も、弁護士資格を持っているから、この教育行政の政治教育、また教育行政の規定に背いて、自らの右翼政治を公立学校教育の現場で、教職員らを土足で蹂躙する野蛮な行為は、右の教育法に則って、許容されないことを十分に知っている筈である。
日本の将来を担う、児童生徒の学校教育を尊重して、自重するように期待したい。
「政府といたしましては、国旗・国歌の法制化に当たり、国旗の掲揚に関し義務づけなどを行うことは考えておりません」。
法律を作ってしまえば、思想統制は思うがままだったんです。
教職員への国歌斉唱の義務づけについてははっきり言ってない・・・
こんな誤魔化しが通用するとは・・・
橋下知事の君が代強制条例、僕自身は全く以て賛成なのですが、反対意見もきちんと読みたくてこちらのブログにたまたまたどり着きました。
拝見させて頂きましたが、僕は一言で申し上げて全くの的外れな意見だと感じました。
まず、「己の力を誇示したいだけじゃねえか」とありますが、知事は大阪府の最高責任者ですから。
職務違反をそのままにしとく方が責任者としてどうなのと思いますが、そのへんいかがですか?
次、「多数決を以てしても少数の人権を侵害することはできない」とかいう問題じゃなく、「国や自治体という組織に属している公務員が、人権の侵害だっつって職務を遂行しないのはおかしいでしょ」っていうだけの話だと思うんですが。
次に、この震災で大変な時に・・・とありますが、ええ、本来わざわざ条例を作るような大げさな問題ではないと僕も思います。
ただ、「公務員なのにただ嫌だからって職務を妨げる」なんていうお子さまな公務員をそのままにせず何とかしようとしているわけで、元々の問題はそんな基本もわからない職務違反公務員の方だと思うのですが、そこはいかがでしょうか。
それこそこんな大変な時にこんな下らないことで知事にルール作られるなんて恥ずかしい話だと思います。
最後、国民に強制しないとした国旗国歌法と矛盾するという意見ですが、この条例が定めようとしているのは国民ではなく、公務員の職務上の話です。
公務員も人間ですから公務以外の休みの日に何を思おうがどんな活動をしようが基本的に自由だとは思いますが、公務で定められた事はちゃんとやれ、ただそれだけの話です。
これを思想の自由の侵害だと言うなら、普通の会社で社長がこれからは朝の掃除を全員でやるって決めた、でも俺は掃除する必要を感じないからやらない、強制するなら思想の自由の侵害だ・・・これも筋が通ってしまう。
この例え話、あなたは社員が正しいと思いますか?
橋下知事の発言はいち自治体の首長としてやや感情的過ぎると感じる部分も多々ありますが、少なくともこの問題に関してだけは全面的に知事のご意見の方が常識的だと感じます。
不起立教員は子ども達の晴れ舞台を台無しにした上、「あ、嫌な事はやらなくてもいいんだ」という誤った認識を子どもに与えると思います。
長文非常に失礼致しました。
「普通の会社で社長がこれからは朝の掃除を全員でやるって決めた、でも俺は掃除する必要を感じないからやらない、強制するなら思想の自由の侵害だ・・・これも筋が通ってしまう。」
憲法では普通の会社より公権力の方が人権侵害の危険が高いと考えられています。
また、思想良心とはその人の世界観、信条のような大切なものなので、掃除をするしないは社員さんの思想良心の自由にたとえがなっていません。
たとえ
「大阪府では毎朝30分早く出勤して掃除をすることになったが、条例で橋下知事の写真に最敬礼をして、大阪市長の写真を踏まなければいけないと定め、罰則も用意した」
君が代日の丸の問題はこれよりずっと深刻ですが(天皇のご真影にごあいさつしなければならないという例の方が近いか)、一応ケンパチさんの例にあわせてみました。
たとえ
「大阪府では毎朝30分早く出勤して掃除をすることになったが、条例で橋下知事の写真に最敬礼をして、大阪市長の写真を踏まなければいけないと定め、罰則も用意した」
↑上記のような例えでも、大阪府の職員に限っては遵守すべきと思うのですが。府知事が嫌いだろうが市長を崇拝してようが。
ray様の仰る思想良心の自由というのは府民に対して最大限尊重されるべきものであって、府の職員が思想に反するから職務を円滑に遂行しないというのでは、会社に属しておいて会社の命令を聞かない社員と同じだと僕は思います。
どんなルールでも遵守すべきという感覚なら、そりゃあ、君が代斉唱では起立しないといけないでしょうね。
ありがとうございました。
「大阪維新の会」条例案について、憲法違反であり、条例提出を、再検討するように、お願いと、抗議の電話を先ほどしました。
おかしいと思ったら、何らかの行動につなげないと、沈黙は、承認していることとみなされてしまいます。
宜しければ、このブログの「ぽちっと」と一緒に、意見表明のお電話を!
大阪維新の会 大阪府議会議員団
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(内線3387,3388) FAX:06-6946-5391
いやなことはされなかったですか?(笑)
すごい勇気だ・・・・・・・・
。。。とりあえず、抗議のファックスかましときました。いや、ほら、夜遅いし(汗)