以前、東京在住の元カノから電話がかかってきたのをきっかけに、放射性物質から以下に子ども達を守るかを書きました。
放射能を防ぐ生活方法 子どもたちを守る放射線防護学 子ども未来法律事務所通信9
あの彼女は東京のホットスポット(局地的に放射性物質が堆積して高濃度になっている場所)として有名な奥多摩地域に住んでいます。
東京で一番豊かな自然が残っていて、かつて私も大学時代に子供会のお兄さんとして都会の子ども達をハイキングやキャンプに連れて行ったところが、よりによってホットスポットとは泣けてきます。
東京・世田谷区の区道で、1時間当たり最大で2.8マイクロシーベルトという高い放射線量が検出されました。
と言っていたのですが、さらに区が10月13日に実施した専門業者による測定では、高さ1メートル地点で毎時3・35マイクロシーベルトが検出されたと言うことがさきほどわかりました。
世田谷区によりますと、高い放射線量が検出されたのは、世田谷区弦巻の区道の長さ10メートル、幅 1メートルの歩道部分です。
車道よりも少し低くなっているから雨水によってセシウムがたまったんだろうというのですが、写真で見ても明らかなように、溝になっているわけではないんですよね。
こうなると、東京のどこにホットスポットがあるか、予想がつかないことになります。
この区道は、ふだんは小学校の通学路になっていて、近くに幼稚園もあることから、区はこの場所をコーンで囲って立ち入らないよう呼びかけているということです。ひどい話です。
(さきほど毎時3・35マイクロシーベルトとわかりました)
ショックなのは、年間の放射線量に換算すると17・6ミリシーベルトで、国が避難の目安としている20ミリシーベルトをかろうじて下回っ ていますが、計画的避難区域に指定されている福島県の飯舘村役場の10月12日の測定値よりも1・5倍以上も高くなっていることです。
福島原発から250キロ離れた横浜でもストロンチウムが検出されました。偉い学者の先生がストロンチウムは重いから遠くまで飛ばないと言っていたのに。。。。
千葉県船橋市金堀町の公園で、市民が10月12日に放射線量を測定したところ、世田谷のさらに倍の毎時5・82マイクロ・シーベルトが検出されていたこともわかっています。
首都圏の人は、もう原発事故がなかったかのように放射性物質についても気にしないで生活をしている人が多いですが、本当はもう、関東に心から安心できるところはありません。
飯舘村って福島第1原発からこんなに近いのに、世田谷でもここ以上のところがあると言うことになると。。。。
さらに、ショックなのは、世田谷区は、高圧の洗浄器を使って道路の表面を洗浄したそうなんですがが、1時間当たり最大で2・80から2.707マイクロシーベルトへと放射線量はほとんど下がらなかったということです。
高圧洗浄機なんて一般市民は持っていませんからね。
上の私の記事では、雨どいなど放射性物質がたまりやすいところをホースの水で流してくださいと言ったのですが、それでは駄目そうです。
本当に東電は罪深い。
(3・35マイクロシーベルトだと飯館村の1・5倍です)
放射線量は、通常、汚染されている路面に近いほど数値が高く、路面から離れて高い場所で測ると低くなります。
ところが今回の場合、路面付近よりも50センチから1メートル離れた場所の方が高い数値が検出 されたところもあるということです。さらに道路の表面を除染しても放射線量が下がらないことから、世田谷区はどのように除染していくべきか、専門家に相談して今後の対応を決めることにしています。
世田谷区長は社民党のあの保坂展人さんなので一生懸命対処されてはいるようですが。保坂展人のどこどこ日記
(Googleのホットスポットマップ)
他方、横浜で発見されたストロンチウム90の半減期は29年で、ウランが核分裂してできる毒性の強い放射性物質で体内に入ると骨などに蓄積します。ガンマ線よりも危険度が高いベータ線を出し続け、骨のがんや白血病を引き起こす恐れがあります。
今回検出されたのは横浜市港北区の築7年の5階建てマンション屋上です。溝にたまった堆積物を住民が7月に採取し、同市内の分析機関が検査したところ、1キロあたり195ベクレルのストロンチウム90を検出しました。同じ堆積物からは放射性セシウム6万3434ベ クレル!も検出されたそうです。
この報告を受けて横浜市が再検査を始めたところ、やはり1キログラム当たり195ベクレルの放射性物質ストロンチウム90が検出されていたということです。
関東にお住まいの方々も、どこに放射性物質がたまっているかわからないから注意しましょう・・・・と言っても、ご自身がお暮らしになっている自治体にこまめな放射能測定を要求し、さらには、自分で放射能計測器で計るしかないのです。
今回世田谷と横浜のホットスポットの存在がわかったのも、ともに住民の方がこまめに計測されたからでした。
放射能汚染土壌の問題を含め、もうどこに放射性物質がたまっているかもうわかりません。
見つけたとしてもどう対処していいかわからないような、こんなにひどい状態なのに、まだ原発を推進しようという人がいるのが信じられません。
汚れちまった悲しみに
追伸
さきほどあった保坂世田谷区長の記者会見によると、このホットスポットと思われた歩道裏の民家の床下にあったビン類に高濃度の放射性物質があった可能性があります。
そうすると、高圧放水で放射性物質が減らないということはないことになり、一安心です。
ただ、横浜や船橋に見られるように関東全域のホットスポットの問題は依然として存在します。
再追伸 2012年10月14日午後10時30分
横浜・船橋に関しては続報が待たれますが、世田谷に関してはやはり福島原発と関係ないことがはっきりしました。
民家からラジウムを回収=瓶に「夜光」の文字―世田谷の高放射線量・文科省
2011年10月14日20時6分
東京都世田谷区の区道で高い放射線量が検出され、隣接する民家の床下から放射性物質のラジウムが入った瓶が見つかった問題で、文部科学省は14日午後、この民家から放射性物質を回収した。回収後、民家付近の放射線量は周辺環境と変わらないレベルに低下した。
文科省によると、回収作業は委託を受けた専門業者が実施。ラジウム226とみられる粉末が入った瓶などは鉛容器と金属缶に入れ、瓶が入っていた木箱などはドラム缶2個に入れて回収した。業者が管理する貯蔵施設で保管するという。
同省によると、瓶の一部には、「日本夜光」と書かれたラベルが貼ってあった。ラジウムは医療用に使われるほか、過去には時計の文字盤などの夜光塗料の材料に使われていたという。
[時事通信社]
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東京都世田谷区の区道から最大で毎時約2・7マイクロシーベルトと周辺より高い放射線量が検出された問題で、区が13日に実施した専門業者による測定では、高さ1メートル地点で毎時3・35マイクロシーベルトが検出された。区は除染を含めた対応策の検討を急ぐ。
今回の線量は「毎日8時間を屋外、残りを木造家屋内で過ごした」との仮定で年間被ばく線量に換算すると、国が避難を促す目安としている20ミリシーベルトよりは低い。
高線量が検出された原因について、区は泥がたまる地表より高いところで高線量となった理由については「現時点で不明」としている。
横浜市港北区のマンション屋上の堆積物から、民間検査機関の検査で1キログラム当たり195ベクレルの放射性物質ストロンチウム90が検出されていたことが12日、横浜市への取材で分かった。報告を受けた市は付近の土壌を採取し、詳しく検査している。
文部科学省によると、東京電力福島第1原発事故を受けた調査で、第1原発から100キロ圏内の福島県や宮城県で ストロンチウムを確認。福島県では5月に土壌から最高1キログラム当たり約250ベクレルを検出した。横浜市は約250キロ離れており、100キロ圏外で 100ベクレルを超える検出は初めて。 2011/10/12 12:12 【共同通信】
こうしてネットで時事問題を扱うと当然誤報、理解不足、判断ミスが出てきますが、それを前提に、またそれを乗り越えて発信していかなければなりません。
これからもこうしたことは当然起こるでしょうが、頑張ってください。
放水自体に意味がないというのでなくて良かったです。
放水して除去しても放射性物質の場所が移動するだけですが。
同時に、原発関連の報道が鈍いフジがこのニュースに関しては他局に比べて素早い発信だったことが逆に違和感として有りますが。
兎も角、除染が全く意味が無いということにはならなくて良かったと思います。
効果事態が低いので、除染に期待をかけ過ぎても良くないのですが、高線量の場所に住む人が居る限りは必要な処置ですからね。
当初水で除染したけど放射線量が下がらなかったと報道されていたからでしょう。それでは除染に効果がないということになりますから、不安になるのもわかります。
もっともまったく下がらない時点で何かおかしいと考えるべきであって、このエントリ自体は結果的に事実と異なる前提から色々の推測をかさねておられ、誤解を招く可能性もあるので削除されるか、末尾でなく冒頭に注意書きをされたほうがいいかと思います。
引っ越すお金もないけど何とか工面して
引っ越そうと思います
文章的に意味がわかりません。
原発の放射能ではないので安心と言う事なんでしょうか?
高圧放水で減る放射能は安全なんでしょうか?