沖縄・普天間基地に配備予定のアメリカ軍の新型輸送機「未亡人製造機」MV22オスプレイにまた異常事態が発生しました。
現地時間で9月6日夕方、ノースカロライナ州の市街地に緊急着陸したのです。
オスプレイが緊急着陸したのは、ノースカロライナ州ジャクソンビルの幹線道路から150メートルほど入った空き地です。
海兵隊によ りますと、この現場からおよそ5キロ離れた基地に配備されているオスプレイが訓練を行っていたところ、機内の計器が異常を示し、基地に帰還しようとしていたということです。
ところが、基地に戻る途中で、さらなる異常を示す表示が出たことから、空き地に緊急着陸したということです。けが人はいませんでした。
オスプレイは開発当時から死亡事故が相次ぎ、量産決定開始後の2006年から2011年まででも、2010年の4名が死亡したアフガニスタンの死亡事故など58件の事故を起こしていますが、事故隠しや事故率隠蔽も発覚しています。
さらに、2012年4月にアフリカのモロッコで、6月にはアメリカ南部フロリダ州で墜落事故が起きているほか、7月には、今回と同じノースカロライナ州で機体のトラブルから民間の空港に緊急着陸しています。
未亡人製造機オスプレイ 米軍事故調に上層部圧力で事故隠しと事故率操作 もはや日米安保条約を見直す時
日米両政府は、今年の事故を全部「人為的なミス」であり、オスプレイ自体の機体の問題ではないから問題ないということにしようとしています。
そのこと自体信用しかねますが、その通りだとしても、上の動画にあるように、米軍元主任分析官レックス・リボロ氏は、オスプレイの事故があるたびに(モロッコ、アフガニスタン他)、「離発着を急いだ人為的なミスである可能性が高い。オスプレイは構造上、人為的なミスに脆弱すぎる」と、操作が難しすぎる機体であることを嘆きます。
機体操作が難しいこと自体が、この機の欠陥なのです。住民にとっては事故が起こるか起こらないかだけが問題なのですから。
なお同氏は、「他のヘリコプターと比較すると事故率は高いが、戦闘地域と離発着に限られる」と、周辺住民の死傷者が出ないことを示唆していますが、住宅密集地にある普天間基地ではこの理屈は通りません。また、あえて危険な飛行をするから訓練なのですから、150メートルの低空飛行を全国でする場合の安全も保障されません。
斜めになったり追い風が吹いたら墜落する未亡人製造機オスプレイ配備を容認する野ダメ日本は米国の属国か
このオスプレイについて、航続距離が長いので、今話題の尖閣防衛に利用できるのだなどと言う人がいますが、9月5日、アメリカのクリントン国務長官は中国の楊外相に対して、沖縄・尖閣諸島の問題も含めて南シナ海の領有問題については
「(特定の)立場は取らない」
との米側の考えを伝えたと明らかにされたばかりです(日本経済新聞 2012年9月5日)。特定の立場は取らないというのは中国も支持しないが日本も支持しないということです。アメリカは中立だということです。
つまり、日本はこの問題を単独で解決しなければならないのです。その際は、アメリカでさえ経済優先で、中国との衝突は避けようとしているわけですから、中国との貿易額が30兆円を超え、アメリカとの貿易額の1・5倍となって最大となっている日本は、さらに慎重に話し合いで解決していかなくてはなりません。韓国との竹島問題についても、韓国にも米軍を在留させているアメリカに頼れるわけがないのですから、同様の話です。
日本が生きていくには、軍事力に頼らず、平和外交しかないのです。
いずれにしても、中国との領土領海問題については、アメリカの軍事力は全く行使されませんので、オスプレイ配備の正当化理由にはなりません。
では、アメリカが使う気もないオスプレイの配備を強引に推し進めるのは、単に軍需産業と軍部にとっての必要性、つまり高価なオスプレイが多数配備されることによる経済的理由だけです。それに盲目的に従う日本政府にも美味しいことがある、もしくは圧力があるのでしょう。
沖縄県民や日本国民の安全を犠牲にして、一部の人のお金もうけを優先させる構造は、原発と同じです。まして、儲ける人が外国の兵器産業や軍部というのでは売国と言われてもしかたないことです。
米国内では、住民運動でオスプレイの訓練を凍結させたところもあります。米軍の新型輸送機オスプレイの配備に反対する沖縄県民大会が9月9日、普天間基地のある宜野湾市で開かれますが、日本全体に住む人々が、自分たちのためにオスプレイ配備に反対しなければならないはずです。
米軍、相次ぐ墜落事故でもオスプレイ配備計画を見直さず 全国民の頭上を未亡人製造機が超低空飛行する
米国内では住民の抗議で訓練見直しになったオスプレイ配備を「日本とは関係ねえ」と言い放つ野田政権
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オスプレイ、米市街地に緊急着陸 機体から発煙の情報も
沖縄県に配備予定の米海兵隊の新型輸送機オスプレイMV22が6日、米ノースカロライナ州の海兵隊基地に近い市街地に緊急着陸していたことが分かった。地元メディアが報じた。緊急着陸によるけが人はなく、機体も損傷していないという。海兵隊が原因を調べている。
オスプレイが緊急着陸したのは、拠点とする米軍ニューリバー飛行場に近い教会の裏手の空き地。海兵隊の広報担当者は、緊急着陸を求める複数の警告灯がついたことから、操縦士が付近の広い場所に緊急着陸をした、と地元メディアに説明している。
地元メディアは、現場付近で複数の住民が、オスプレイから煙が出ているのを目撃したと報じた。海兵隊は、機体からの液漏れが原因で煙が出た可能性があると説明している。オスプレイは現地時間の7日夕(日本時間8日朝)の時点でも着陸現場に駐機しており、立ち入りは制限されているという。オスプレイは、修理が終わり次第、ニューリバー飛行場に戻るとみられる。
オスプレイは今年、モロッコと米フロリダ州で墜落事故を起こしている。米側はいずれも「人為的ミス」と結論づけているが、機体そのものの安全性に対する懸念から、米軍が目指す日本での運用に反対する運動が各地で起きている。(シャーロット〈米ノースカロライナ州〉=望月洋嗣)
「特定の立場とらず」 尖閣問題 中国に米国務長官
2012年9月6日 東京新聞朝刊
【北京=新貝憲弘】中国を訪問中のクリントン米国務長官は五日午後、温家宝首相と会談した。中国中央テレビによると、温首相は「中国の主権と領土の統一を尊重し、中国の核心的利益と国民感情に配慮すべきだ」などと訴えた。
クリントン長官は五日午前には胡錦濤国家主席らとも会談したが、一連の会談で懸案の南シナ海の領有権問題などで進展はなく、協議は平行線のまま終わった。
クリントン長官は会談で、尖閣諸島の領有権問題について、「(特定の)立場を取らない」と従来通りの姿勢を中国側に説明。習近平国家副主席との会談も予定されていたが、「日程調整」(中国外務省)を理由に、急きょ取りやめとなった。
共同会見でクリントン長官は「どんなことでも話し合え、率直に解決方法を探った」と、活発な意見交換が行われたと強調。ただ楊潔〓(ようけつち)外相は、米国の新たなアジア・太平洋戦略が「時代の潮流や地域国家の平和や発展など普遍的な願いに即したものであってほしい」とし、南シナ海問題などで干渉しないよう米国に求めた。
※〓は、竹かんむりに、厂(がんだれ)、下に虎
オスプレイは 危険な乗り物なのかなぁ。
先ほど 少し ウェブで 学習していました。
ヘリコプターとは だいぶ違うのかなぁ。
左右 真ん中 プロペラがないと 危険かナァ。
事故が多いのかなぁ そんな機体が 住んでいる街の空を飛ぶというのは 恐ろしいですね。政治研究会(名前検討中~航空~