昨年二度がんの手術をして、以来、闘病生活をしてきた父が先週末に急逝いたしました。
享年76歳でした。
生前、故人に対して賜りましたご厚情・ご厚誼に深く感謝いたします。
父は都市銀行の代表取締役や関連会社の社長、神戸経済同友会の代表幹事を務めたような人だったので、お通夜や告別式には何百人という弔問客の方が来てくださいました。
私は長男として喪主を務めたので、昨日、無事大役を終えてほっとしているところです。
私事で公私ともにご迷惑をおかけした方々には深くお詫びを申し上げます。
私も昨年は大病をしましたので、父とまさに二人三脚で、励まし合って回復に努めてきました。病気の父には私のことでもずいぶん心配をかけましたが、幼いときから今までを振り返っても、物理的にも気持ちの上でも、一番親に寄り添えた日々だった気がします。
それだけにこの穏やかな日々が、そう長くは続かないとは知りつつも、1日でも、もう1日でもと祈っていました。別の心臓の持病で急に亡くなったのはとても残念なのですが、親族には父は苦しまずに逝けたのだから良かったのだと言っています。
父が多くの方々に与え与えられた人生を送ってきたこと、遺された我々も多くの方々に支えられていることをあらためて実感したこの数日でした。
本当にありがとうございます。
また、人として生まれ来て、誰もが遅かれ早かれ同じような経験をされてきたのだと、敬意を持って感得できました。
人が亡くなることを帰らぬ人になる、といいますが、私の父は息子から見ても誠実・寛容・忍耐・良識というような言葉が思い浮かぶ、一点の曇りもなく本当に立派な人でしたから、むしろ、父は天に還ったという気持ちでいます。
おとうさん、本当にありがとう。
お疲れ様でした。
ご子息にれ程の「はなむけの辞」を受けられるお父様は本当にご立派な方だったのだろうと思いました。
そして同じくらいに、お母様もご立派な方なのでしょう。
お父様のご冥福をお祈り申し上げます。
そういう父を持って幸せな私は、父と自分を比べると荷が重いので、自分なりに生きていくしかないと思っています。
あらためて、皆様、ありがとうございました。